カードローンの審査に落ちてしまう本当の理由~通過するために必要なこととは?~
カードローンの審査に落ちたとき、真っ先に気になるのは否決の理由ですよね。また直近でお金が必要な場合は、どうすればいいのかわからず不安も大きくなります。
今回はカードローンの審査に落ちるリスクや、否決になった後の対処法について見てみましょう!
・カードローンで審査落ちした人は住宅ローンを組めない
・信用情報に傷があるとどんな審査でも落ちる
・金利が高いカードローンなら契約できる可能性あり
もくじ
審査に落ちた理由は教えてもらえない
銀行や消費者金融は審査基準を公表していないので、カードローンの審査に落ちた原因を問い合わせても、否決の理由を教えてくれません。
状況からある程度推測はできても、何をすればカードローンの審査に通過できるようになるかは、確実にはわからないのです。
継続的な返済が困難と判断された
同じ金融機関へ続けて申し込むと?
審査に落ちたら、しばらくは同じカードローンに申込みしないようにしましょう。銀行や消費者金融は社内にデータベースを持っており、審査落ちした人は再申込みしても即否決になります。
審査落ちが及ぼしてしまう影響
家の購入を検討する際、過去にカードローンの審査に落ちた経験が、住宅ローンの審査に悪影響を与えるのではと心配する人がいます。
しかし、カードローンで審査落ちしたという経歴が、他ローンの審査に影響することはありません。
審査落ちの影響は無いがローンは組めない
審査落ちは影響しませんが、住宅ローンを組める可能性はある程度低くなります。カードローンで審査落ちした原因そのものが、他ローンの審査でもマイナスポイントになるからです。
もちろん、審査は受けてみないとわかりません。しかし、カードローンの審査に落ちたことがあるなら、自分を振り返って原因を探る必要があるでしょう。
家族の審査落ちと自分のローンは無関係
先日、マネットに以下のような相談が届きました。相談者は、愛知県在住の主婦Aさん。
「先日、銀行カードローンの審査に落ちました。今度夫が自動車ローンに申込みますが、影響はあるのでしょうか」
審査落ちそのものが、他ローンの審査に影響しないのは前述の通りです。また、Aさんが審査落ちしたことは、旦那さんに影響を与えません。
審査落ちの原因「信用情報」
審査に落ちたら、他カードローンに申し込む前に否決の理由を考える必要があります。返済能力に関係するのは収入状況と信用情報です。まずは、信用情報を確認しましょう。
信用機関に個人信用情報の開示を請求する手段もありますが、簡単にセルフチェックすることも可能です。
チェック①クレジット支払いを何度も滞納した経験は?
普段からクレジットカードを利用している人は、滞納経験がないか確認しましょう。特に何度も滞納していると、少しずつ信用度が下がり、結果的に審査落ちに繋がります。
決定的に審査落ちする滞納回数は審査基準次第なので、明確にはわかりません。しかし1ヶ月間の滞納を6ヶ月連続で起こした場合などは、それが審査落ちの原因になっていると思いましょう。
チェック②クレジットや携帯電話を強制解約された経験は?
クレジットカードや携帯電話などで長期間の滞納を起こし、強制解約になった場合、信用情報は確実に傷ついています。
強制解約になるほど滞納をした情報は、信用機関に5年間は保管されます。過去5年以内に強制解約の経験があるなら、それが審査落ちの原因でしょう。
チェック③債務整理をした人の連帯保証人だった経験は?
誰かの連帯保証人になっている人は、相手が債務整理(自己破産など)をして返済義務を放棄したとき、代わりに債務を負います。
これについては、法テラスが詳しく解説をしています。
保証人は信用情報に登録される?連帯保証人は、主たる債務のみならず、主たる債務に関する利息・違約金 ・損害賠償金も返済する責任を負います。
連帯保証も保証ですが、補充性がありませんので、「主たる債務者に先に請求せよ」とはいえません。
借用証書が、強制執行をすることを承諾する文言の記載のある公正証書になっている場合には、債権者は、直ちに連帯保証人に強制執行することができます 。
連帯保証人には、催告・検索の抗弁権がありません。▶法テラス
催告・検索の抗弁権とは、「先に借りている人に請求してくれ」と要求する権利です。これが無い連帯保証人は、返済の請求を受けると拒否権が無いということになります。
つまり、債務者が返済義務を放棄した場合、連帯保証人は必ず返済を代行する必要があります。こうなると連帯保証人は毎月一定の支払いを余儀なくされ、他社への返済能力が低下し、カードローンで審査落ちする原因になるのです。
審査落ちの原因「希望額」と「属性」
信用情報の問題に心当たりが無い場合は、収入状況と希望条件が釣り合わなかった可能性があります。
収入状況とは、年収や雇用形態、勤続期間を総合的に評価したものです。これは返済能力の核となる情報で、継続的な返済が可能かどうかの判断材料になります。
借入希望額が収入に対して高すぎた
借入希望額が高すぎると、毎月の返済が困難であると判断されて審査落ちの原因になります。
毎月の支払額は借入金額に応じて決定するので、収入が不足した状態で大金を借りると、実際に返済が困難になります。
申し込み先が低金利すぎた
カードローンの審査基準は、低金利であるほど厳しく設定されています。低金利なカードローンは貸付金あたりの収益(利息)が少ないからです。
低金利なカードローンは、基本的に高額融資を前提にした金融商品です。そのため、高額借入が困難な収入状況では、審査通過率が低くなります。
審査落ちしたけどお金が要るなら
- ✓お金が要るのに審査に落ちた…
- ✓支払い期日が近いのにお金がない、ヤバイ…
- ✓こういうピンチの時、みんなどうしてるの?
借りられると思っていたお金が借りられないとなると、多くの人は焦ってしまうかと思います。どんなにお金がない場合でも、支払いの期日はなかなか待ってもらえないでしょう。
結論を先に言ってしまうと、身内や知り合いでお金を貸してくれる人がいないか探すか、新たなカードローンへ申し込みをするしかありません。
次の申し込み先を探す際の注意点
周りにお金を貸してくれる人がいない場合は、必然的に他のカードローンへ申し込みをすることになると思いますが、その際には「成約率」の高いカードローンにしましょう。
成約率とは、新規で申し込みをした人が、どれぐらいの割合でお金を借りられるかを表した数字です。
例えば消費者金融アイフルの期報告書によれば、2016年10月における成約率は46.3%。40%を超えれば高いため、アイフルは非常に成約率の高いカードローンとなっています。
必要最低限の借入希望額で申し込もう
審査通過率を上げるためには、最低限の金額で申し込むようにしましょう。特に消費者金融では、希望額が50万円を超える時点で収入証明書の提出が必要になるので、手続きを簡単にするためにも必要最低限の金額で申し込んでください。
また、借入可能限度額は希望額よりも多めに設定される場合があるので、追加で借入する可能性がある人も、安心して最低金額で申込みましょう。
少額借入なら無利息期間を利用しよう
借入希望額があまり大きくないなら、無利息期間サービスを提供している消費者金融の審査を受けてみてください。
初回の30日間が無利息になるケースがほとんどですが、その間に大目に返済すれば総支払額を大幅に減らせます。場合によっては全く利息を払わずに完済できるでしょう。
アコム
アコムは、「3秒診断」で借入できる可能性の有無を確認できます。年齢・年収・カードローン他社お借入状況から無料で簡単に診断できるので、ぜひ試してみてください。
金利は年3.0~18.0%、限度額は最大800万円と、大手消費者金融としては一般的な数値です。
プロミス
プロミスでは、「お借入れシミュレーション」でご利用できる可能性があるのかを確認できます。入力が必要な項目は、生年月日・年収・他社お借入金額の3つです。
プロミスは、限度額は最大500万円と平均的な数値ですが、金利が年4.5~17.8%と、上限が他消費者金融より若干低めです。
アイフル
アイフルの「1秒借入診断」を使えば、年齢・雇用形態・年収・他社借入金額の4点から、ご利用可能性の有無を判断できます。
金利は年3.0~18.0%、限度額は最大800万円と、平均的な数値となっています。
まとめ
カードローンの審査に落ちたときは、さぞ不安になったことでしょう。しかし審査落ちそのものが他ローンに影響するわけでもなく、否決になった原因次第では他カードローンも利用できます。それでは今回のおさらいをしましょう。
・審査落ちの理由は返済能力が低いから
・落ちたカードローンには半年間申し込めない
・審査落ちの原因次第では他ローンも組めない
・信用情報に傷があると5年間は審査落ちが続く
・借入希望額や申込先の金利で成約率が変わる
新たに審査を受けるカードローンを探す際は、自分の収入状況に合った借入希望額と金利で検討しましょう。消費者金融に申し込むなら、無利息期間があるカードローンがオススメです。
Q.金融事故でブラック化した信用情報を回復させることはできるのか
元 クレジットカード会社職員|熊澤健
5年経過すれば情報は消えます
外部信用情報機関に支払いの遅れなどの情報が登録されると、審査をするすべての会社が見るため、ほぼすべての審査が通らなくなります。
貸金業法などにより過剰貸し付け防止のため最新かつ正確な情報の登録が義務付けられています。そのため、間違った情報の修正はできても、正しい情報の変更はできません。
信用情報機関の情報登録期間は5年間です。5年間経過すれば支払いの遅れも破産も登録されていません。過去に遅れがあった時には、自分の情報を信用情報機関に確認して、情報が消えるまで融資の申し込みは待ちましょう。ただ、遅れが発生した会社には情報が残っている可能性があるので、避けましょう。