他社借入のキャッシング審査に対する影響

この記事に関するアドバイザ

元 銀行員

武藤英次

銀行の支店勤務にて、カードローン(個人向け融資)の申込み受付・審査・管理などを含むあらゆる業務を経験。10年以上の勤続期間中に、延べ10,000名を超える利用者に適切な提案を行った。

この記事の目次

  1. 審査では収入状況と他社借入状況を確認される
  2. キャッシング可能額の上限=(年収の1/3)-(他社借入金額)
  3. 他社借入が多すぎると審査に落ちる
  4. 返済状況によっては非常に不利
  5. まとめ

この記事の要点

  • 他社借入があっても必ず審査に落ちるわけではない
  • 年収の1/3まで借りている場合は審査が通らない
  • 他社借入金額以上に返済状況が重要

審査では収入状況と他社借入状況を確認される

キャッシング可能額は、審査で確認される返済能力に応じて個別に設定されます。

返済能力の有無は、あらゆる要素をもとに総合的な判断が行われますが、その要素として下記が必ず確認されます。

  • 収入状況
  • 他社借入状況
  • 信用情報

このうち、実際にキャッシングできる金額に影響するのが、収入状況と他社借入状況です。

他社借入状況は信用情報から確認されている

他社借入状況は信用情報に記載されており、消費者金融などのキャッシング会社は、その内容を確認することを法律で義務付けられています。

貸金業法 第十三条の三
貸金業者は、
===中略===
指定信用情報機関の保有する当該個人顧客に係る信用情報を使用して、当該極度方式基本契約が基準額超過極度方式基本契約に該当するかどうかを調査しなければならない。
・引用:e-GOV『貸金業法』

要するに、審査では顧客の他社借入状況を確認したうえで、契約内容が無理な貸し付けにならないよう設定しなくてはならない、ということです。

キャッシング可能額の上限=(年収の1/3)-(他社借入金額)

具体的な話をしましょう。
例えば、信用情報に全く問題がなく、年収が300万円という方がいたとします。

この人がすでに30万円を他社から借入していた場合、新たに借入できる金額の上限は70万円となります。

キャッシング可能額の上限は年収の1/3

そもそも、個人が消費者金融などからキャッシングできる金額は、年収の1/3が上限と決まっています。

これは業界的なルールではなく、貸金業法という法律内で定められる総量規制の影響です。

総量規制とは
総量規制とは個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限される仕組みを言います。(ただし一部除外または例外となる借入れもあります。)
===中略===
総量規制の対象となるのは、「個人向け貸付け」のみであって、法人向けの貸付けと保証、また個人向けであっても個人向け保証については総量規制の対象にはなりません。
・引用:日本貸金業協会

つまり、年収が300万円の方は、そもそも100万円を超えるキャッシングができません。

他社借入の分だけ返済能力が低下する

他社借入がある顧客を相手にする場合、消費者金融などの貸金業者は、その金額も考慮して融資をしなくてはなりません。

なぜなら、顧客の返済能力は他社借入の分だけ低下するからです。

年収300万円の人が30万円キャッシングしている場合
年収が300万円の人は、100万円分の返済を行う余力を潜在的に持っています。
例えば、他社借入が30万円ある場合、返済能力はその分だけ低下します。
つまり、返済能力の余力は「100万円-30万円=70万円」となるわけです。

残りの返済能力分は借入可能

もちろん、返済能力が「低下」しているからといって、必ずしもキャッシングの審査に落ちるわけではありません。

余力があれば、その分は新規契約できる可能性もあります。

上記の例で言えば、年収300万円の方がすでに30万円借入している場合、あと70万円はキャッシングできる余地があるのです。

審査の結果によっては借入できない
「他社借入があっても返済能力が残っていれば借入できる」というのは、あくまでも理論上の話です。
実際の審査ではあらゆる要素が確認されるので、結果によっては新たなキャッシングができません。

他社借入が多すぎると審査に落ちる

もちろん、他社借入が多すぎると新規申し込み先の審査には落ちてしまいます。

しかし、それは金額に限った話ではありません。

審査では、他社借入金額だけでなく、件数も確認されているのです。

金額だけでなく件数も重要

信用情報には、顧客と取引のある金融機関毎にキャッシング額が記載されています。
審査においては、その件数と合算値が確認され、結果に影響するのです。

他社借入件数が多い=多重債務者になる恐れがある
他社借入件数が問題視される理由は、複数社から同時にキャッシングしている方は「返済困難な多重債務者」になる恐れがあるからです。
ちなみに、一般的には、4社以上から同時借入していると審査で不利になるとされています。

返済状況によっては非常に不利

他社借入状況には、金額・件数に加えて、返済状況という要素もあります。
要するに、真面目に返済していないと他審査で不利になるわけです。

61日以上継続した延滞は特に問題

数日程度の延滞であれば、特に他社の審査で不利になったりはしないでしょう。

しかし、延滞が何度も続いていたり、61日間以上継続して返済が滞ってしまうと、基本的にどんな審査にも通過できなくなります。

信用情報がブラック化しているのであらゆる審査に落ちます
61日間以上の延滞をした人の信用情報は、一般的にブラックと呼ばれる状態になっています。
これは、「返済の意思がない」と判断される状態で、あらゆるローン・キャッシングの審査に通過できません。

こうなると、その後5年間は住宅ローン・自動車ローンが組めず、クレジットカードすら組めなくなるので注意してください。

まとめ

カードローン・キャッシングの審査では、必ず他社での借り入れ状況が確認されます。

なぜなら、他社借入の分だけ返済能力が低下し、その分だけ融資可能額が引き下がるからです。

なお、他社借入は金額だけでなく、件数や返済状況も重要な判断材料として扱われます。

「他社から借入していること」そのものに問題はありませんが、無暗にキャッシングして返済を滞らせることはリスクなので、注意してください。

おすすめの特集ページ

他社借入に関する記事一覧

記事についてのお問い合わせ・ご相談

マネットカードローンでは、専門家の意見を取り入れながら、正確性に細心の注意を払って正しい情報の発信を追求し続けています。

万が一、内容に誤りがある場合、真摯に向き合って修正にあたっております。

また、ファイナンシャルプランナーへの相談も無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。(詳細は注意事項をご確認ください。)

> 記事についてのお問い合わせ
  • 1.本サイトの目的は、ローン商品等に関する適切な情報と選択の機会を提供することにあり、当社は、提携事業者とお客様との契約締結の代理、斡旋、仲介等の形態を問わず、提携事業者とお客様の間の契約にいかなる関与もするものではありません。
  • 2.本サイトに掲載される他の事業者の商品に関する情報の正確性には細心の注意を払っていますが、金利、手数料その他の商品に関するいかなる情報も保証するものではございません。ローン商品をご利用の際には、必ず商品を提供する事業者に直接お問い合わせの上、商品詳細をご自身でご確認下さい。
  • 3.当社及び当社アドバイザーでは、本サイトに掲載される商品やサービス等についてのご質問には回答致しかねますので、当該商品等を提供する事業者に直接お問い合わせ下さい。
  • 4.本サイトに関して、利用者と提携事業者、第三者との間で紛争やトラブルが発生した場合、当事者間で解決を図るものとし、当社は一切責任を負いません。
  • 5.編集方針、免責事項・知的財産権、ご利用いただく上での注意、プライバシーポリシーの各規程を必ずご確認の上、本サイトをご利用下さい。
この記事に関するキーワード

注目の特集

アドバイザ一覧バナー
返済シミュレーション
ページトップに戻る