三井住友銀行カードローン解約方法と解約のメリット・デメリット【住宅ローン要注意】
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。公式ページ:「ファイナンシャルプランナー村上敬」
三井住友銀行カードローンを解約にはメリットとデメリットがあります。そして人によっては解約したほうが良いという場合もあるのです。
時と場合によりますが、ケース別に説明してまいります。一般的には持っておいても損はないのですが、場合によっては損に働くこともあるのです。
解約の問い合わせ先と終了までの手続きについて
三井住友銀行カードローンの解約は、非常に簡単です。
業務窓口の「三井住友銀行カードローンプラザ」(0120-923-923)にて、手続きについてお気軽にお問い合わせください。
しかし、その前にやっておかなくてはならないことがあります。
解約するならまずは完済をしてから
解約の前に絶対にしておかなくてはいけないことが、完済です。借り入れ残高が残ってる場合、解約はできません。
三井住友銀行カードローンは一般的に返済方法は次の通りとなります。
【1】ATMで返済※
【2】振込で返済
【3】口座振替
【4】ネットバンキングで返済
残高が残っているときには、金利計算などの関係で端数まで正確に返すようにしないと完済とはなりません。
そのためにも三井住友銀行カードローンプラザ(0120-923-923)に電話をして確認しておいたほうが良いでしょう。
※カードレスを選択の場合は(SMBCダイレクト)インターネットによるご利用となり、ATMはご利用いただけません。
解約申請の書類に記入してから送り返す
解約は三井住友銀行カードローンプラザが業務窓口になりますので、そちらに連絡をとるひつようがあります。そこからの流れは大まかには次のとおりになります。
【1】解約の書類が自宅まで送られてくる
【2】解約の書類に記入して返送する
【3】解約の書類の控えが送られてくる
※お手持ちのローンカードについても銀行の指示に従ってください
まったく面倒はなくとても簡単なことがおわかりいただけると思います。
カードを解約しないで持っておくメリット&デメリット
解約はあっけないほど簡単に終わりますが、では、そのまま解約せずに持っておいた場合には、どうなるのでしょうか。
「たぶん、二度と使うことがないんだけどな」というユーザーの方もいらっしゃるかと思いますが、ぜひとも知っておいてもらいたい点をここからは説明してまいります。
三井住友銀行カードローンを持っているメリット
ローンカードを持っておくと、どんなメリットがあるのでしょう。
以下に具体的に挙げておきました。
・いつでも限度額までお金は借りられる
・三井住友銀行ATMの時間外手数料が無料になる
・借りるたびに審査を受ける必要がない(審査落ちも)
・特に何の損もしない
やはりお金はいつ必要になるかわからない性質のものなので、ローンカードを解約せずに持っておくだけでも、安心できます。解約してしまうと、新たに審査を受ける必要があり、審査に通る保証はまったくない のです。
また、三井住友銀行ATMの時間外手数料が無料というおまけ付きです。
あとは言うまでもありませんが、何の損もないので「あっても困らない」というものです。
三井住友銀行カードローンを持っているデメリット
使うことはないローンカードを持っておいても、デメリットが発生する場面もあるにはあるのです。
それはどんなものか、次に具体的に挙げておきました。
・ムダにお金を借りてしまうかもしれない
・紛失するとたいへんなことに
・住宅ローンを組む場合に不利に
ローンカードはいつでも好きな時に、ほぼ24時間365日いつでも、限度額までならばお金を借りることができるのです。だから、浪費癖があるという方は少し考えたほうがいいかもしれません。また、紛失した場合は第三者にしようされた場合は、所有者が全責任を負いますので、最悪は自己破産することもあります。
住宅ローンを組みたい人は解約するのが得策
前述のデメリットの中に、「住宅ローン」の話が出てきました。
カードローンと住宅ローンの両者は密接に関係してくるので、しっかりと説明をしてまいります。
結論をいえば、三井住友銀行に関わらずカードローン持っておくと信用情報に影響がでるということです。
返済をきっちり行っていれば、信用情報としては良いことです。しかし住宅ローンのような大きなローンを組む時には、影響を与えることもあるのです。
総返済負担率は35%以内であるか確認する
銀行融資の世界では、収入からみてどのくらいの返済能力があるか、数値として算出します。
その数値において、カードローンの占める割合が高すぎてしまうと、あらゆる融資は見送りとなります。
例えば、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携している「フラット35」の場合です。
ローンを組むことができる条件として、総返済負担率が20%以内 (年収400万円未満の人)もしくは、35%以内 (年収400万円以上の人)となっているように、35%以内が目安 です。
例えば年収1,000万円の方の場合ですが、手取りをおおよそ700万円とすると、毎月の給与は58万円です。その内35%は20万3,000円ですので、毎月に返済できる限界は20万3,000円と判断されます。
カードローンを完済していてもダメ
仮にカードローンを完済しており、残高が0円だとしても、影響が出てしまいます。
大切なことは、「借り入れ枠を持っている」 という事実なのです。
これから住宅ローンの申込みをしようとして、カードローン残高が0円だとしても、これからカードローンを使う可能性もあるので、住宅ローン返済に悪い影響を及ぼさないか金融機関は心配になのです。
もちろん審査においては、残高が残っているよりもゼロの方がマシですが、不利な材料にはなります。
住宅ローン後にカードローンを申し込めば金利優遇がある
三井住友銀行で住宅ローンを組んでから、三井住友銀行カードローンでお金を借りると、金利優遇を受けられることがあります。
※適用外の住宅ローンもあります
同じ金融機関であることが条件となりますが、なぜカードローンと住宅ローンの順番が入れ替わっただけで、こんなに有利・不利がはっきりと出てきてしまうのでしょう。
その理由としては、住宅ローンという大口の融資審査に通っているので、担保があるも同然といえるためです。そして何より、銀行としても長い付き合いができるので、信頼できる取引相手として認定されるからです。
大事なことは、同じ銀行でできるだけ多くの取引をまとめる ということなのです。