商工ローンから事業資金を調達するメリット|融資スピード&金利&審査

この記事に関するアドバイザ

元 銀行ローンセンター長

佐藤喜三男

銀行にてローンセンター長を務めた他、大手証券会社・大手クレジットカード会社において、30年に渡り審査を中心に様々な職種を担当。現在はFP兼相続診断士として、多くの消費者の力になっている。

商工ローンは事業者向けの消費者金融のようなもので、現在はビジネスローンと呼ばれています。

かつてはノンバンクだけの扱いでしたが、現在は、銀行、信金・信組もサービスを提供。多くの事業者が利用しています。

様々な種類がありますが、便利な商工ローンはどこなのでしょうか。

商工ローンのメリット&デメリット

商工ローンは、かつてはSFCG、日栄などによって、30%以上の高金利のグレーゾーン金利、さらには「腎臓売れ」などと迫る取立てで社会問題になりました。

現在は改正化資金業法の下で金利は半分程度、さらに取り立ても禁止になっています。安心して利用できる環境が整ったのですが、メリット&デメリットがそれぞれあります。

どのようなものでしょうか。

商工ローンのメリット

商工ローンのメリットは主に次のようなものです。

商工ローンのメリット
  • 1.審査が早い
  • 2.担保が要らない
  • 3.手続きがWEBからできて簡単
  • 4.カードタイプで極度額まで引き下ろせる

とにかくスピード最優先のため、手続きもシンプルになります。
問題なければ、申し込んでから1週間以内に借り入れできることが多いのです。

また、本来は都度、審査を行っていましたが、現在はカード発行して、極度額まで下ろせるものも出てきました。

商工ローンのデメリット

一方で、商工ローンのデメリットです。

商工ローンのデメリット
  • 1.金利が高い
  • 2.銀行プロパー融資の審査に影響
  • 3.限度額が低い

やはり金利は銀行プロパー融資と比べると高めです。
少しリスキーですから、銀行プロパー融資を受けようと思うと審査への影響もあります。

商工ローンの上手な使い方

商工ローンは使い方に注意しなければいけません。

デメリットでも触れているように、高金利のために、ここ一番のつなぎ融資だと考えておきましょう。

実際にはどのような時でしょうか。

銀行では間に合わないようなつなぎ融資

商工ローンの使い道は主に次のような場合が想定されます。

商工ローンの使い道
  • 銀行融資が受けられない時
  • 次の銀行融資までのつなぎ融資
  • 急な新規受注で素材などの発注
  • 臨時の工事の受注で人件費発生
  • 従業員の給与支払い
  • 税金の支払いのため

大事なことは一時的なつなぎ融資であるということ。
銀行で融資を受けるには、少額な上に、早く借りたいというような場合に使うべきです。

税金の支払いというようなイレギュラーな使途も、商工ローンなら使えます。

消費税の支払いに商工ローンを使った商店主

商工ローンの使い道について、ユーザーからマネットに寄せられたロコミがあります。
その一つを紹介します。

 アラキンさん 42歳男性自営業
★★★★☆(4.4)
納税する消費税が足りなくなってしまったので、急遽、商工ローンを頼りに。税金の滞納は信用問題ですから、さすがにこれしか手が無いので使わせてもらったことがあります。今は、売掛けから天引きで別口座に入れて管理していますが、若いときはそんなこともわからかった、と今では恥ずかしい経験ですけどね。
申込方法:web契約審査時間:2日以上借入方法:振込借入金額:100万円

ご存知の通り、納税資金は銀行融資は受けられません。ただ、商工ローンでは納税目的でも可能ですから、これが最も有効な手だったのでしょう。

何とか乗り切ったようです。

商工ローンの審査は甘いのかどうか

Q.納税のための借り入れは次回以降の審査で悪印象にならないのか

Sato

元 銀行ローンセンター長|佐藤喜三男

銀行融資の審査へは影響があります

銀行融資の対象である法人税、及び、事業税については、納税資金確保の為に融資を受けても不利になるということはありません。むしろ、一度実績ができれば、次回以降は実績の範囲内ということで、比較的スムーズに融資が受けられるようになります。
ただし、消費税は既に売上先から預かっているものであり、それを納税できないということは、売上先から一時的に預かっていた消費税を他の使途に流用したことになる為、銀行の融資対象にはなりません。
消費税の納税資金が不足する場合は、商工ローンなどを利用するしかありませんが、この場合、融資の目的の如何に関わらず、銀行から融資を受る際には、審査への影響が無いとは言えません。

商工ローンの利用にあたっては、審査が行われます。

かつてのように窓口で対面することもなく、審査日数も短くなりました。

さらに、現在はWEB申込みが主流となり、申込みの負担も減っています。

商工ローンの審査の内容とスピード

審査内容は提出書類(決算書2期以上、登記簿謄本、代表者の本人確認書類)から、ほぼわかります。

基本的には定量情報だけ、つまり、2期連続黒字決算であれば、ほぼ審査に通ると言えそうです。

これは審査がシステム化されているからです。
システムがデータを読み込み、過去のサンプルデータと照合して、返済してくれるかどうかの確率を割り出しています。

あとは、担当者が自分の目で最終確認を行いますが、おおむね1週間以内には融資は受けられます。

商工ローンの審査基準は甘いか厳しいか

商工ローンの中でも、金融機関各社によって厳しさは異なります。

例えば三菱東京UFJ銀行のビジネスローン「融活力」は、次のような申し込み条件があります。
・直近が赤字決算でないこと
・税金が未納でないこと

かと思えば、ノンバンク系は、このような条件はつけていません。

審査以前に門前払いの有無というのは、ある意味で甘さ、厳しさがハッキリしています。
そういう意味での甘い、厳しい面はあるかもしれません。

商工ローンの金利をノンバンクと銀行で比較

Q.審査で業績数字の他にも大事な要素はあるのか

Sato

元 銀行ローンセンター長|佐藤喜三男

取扱う金融機関によって異なります

商工ローンの審査基準は、取り扱う金融機関によって異なります。銀行は、直近が赤字決算でないことに加え、 税金が未納でないことなどを条件にしているところもある反面、ノンバンクによっては、これから事業を始める人でも、赤字決算でも審査可能、というところすらあります。それだけリスクを考慮しなけれなならず、当然金利は高くなります。
一般的には、2期連続黒字決算であれば、ほぼ審査に通ると考えられますが、金利が高めなことに加え、限度額が小さいこともあり、やむを得ない資金需要ができた時のつなぎ融資といった、一時的な利用を心掛けましょう。

一口に商工ローンと言っても、様々な金融機関がサービス提供しているので、それぞれに金利が異なります

金利は限度額や審査期間に関係しますが、一般にノンバンクが高く、銀行が低くなっているのが特徴です。

主要な商工ローンの金利を比較

商工ローン金利比較
○三菱東京UFJ銀行「融活力」
5,000万円
2.35%~9.00%

○三井住友銀行「ビジネスセレクトローン」
1億円
2.125%~

●アイフルビジネスファイナンス株式会社「ビジネスローン」
50万円~1,000万円
3.1%~15.0%(利用限度額100万円以上)
13.0%~18.0%(利用限度額100万円未満)

●ビジネスパートナー「スモールビジネスローン」
500万円
18.0%

●プロミス「自営者カードローン」
300万円
6.3%~17.8%

●オリックスVIPカードローンBUSINESS
500万円
6.0%~17.8%

商工ローンの選び方のポイント

Q.商工会議所、税理士会などの紹介を受けた方がいいのか

Sato

元 銀行ローンセンター長|佐藤喜三男

商工会議所等との関係はありません

商工ローンは、中小企業などが利用できるビジネスローンのことで、商工会議所や、まして税理士会などとの直接的な関係はありません。
なお、一時期はグレーゾーンによる高金利の貸し付けや、悪質な取り立てなどが問題となりましたが、改正貸金業法の効果で、現在は安心して利用できる環境が整いました。
金利が高めである、等のデメリットはあるものの、審査が早く、無担保でwebからも申し込め、カードタイプのものもあるなど、一時的な資金需要には適していると言えます。
安全な業者から借り入れるには、日本貸金業協会のの「協会員情報検索サービス」などを活用し、各社の融資条件などを確認してみると良いでしょう。

「いつまでに、いくら必要なのか」

金利なども気にはなりますが、大事なのはこの2点です。商工ローンもこの視点で選びましょう。

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