借金を減らす6つの方法と返済負担を和らげる対応策
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司法書士
経歴:筑波大学卒業後、編集者として勤務していたが、不惑を前に司法書士へ転身。大手司法書士事務所で登記や訴訟業務に携わった後、2016年に司法書士古川法務事務所を開設し、相続分野を中心に、遺言、後見、民事信託(家族信託)等の生前対策業務に邁進中。編集や執筆の経験を活かし、誰にでも分かりやすい法律解説を実践している。
✓お金を借りたら必ず返さなくてはいけない。
これは借金をするなら、誰もが覚えておくべきことです。しかし、生活状況の悪化した場合や、ついつい借りすぎてしまった場合は、返済も厳しくなるでしょう。
今回は、カードローンに着目して借金を減らす方法と返済負担を少しでも減らす方法を解説しています。返済でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
毎月の借金返済が厳しい...
借金をして悩みを解決したは良いものの、返済で困ってしまう人は少なくありません。
返済計画を立てない借り入れをしてしまうことや、そもそもやむを得ず借金をしなくてはいけない事態だったことが理由として挙げられます。
借金の返済は、金額が大きいほど返済の負担が大きいのは間違いありません。借入金額が多いと、毎月の返済額も大きく、支払う利息も増えて返済に苦労してしまうのです。
返済で滞納するデメリットは大きい
毎月の返済が厳しい。このような状況であっても、返済は滞りなく行なわなくてはなりません。
万が一、返済が不可能な事態に陥った場合は、借り入れ先の機関に連絡して、返済金額や返済日について相談をします。
しかし、滞納してしまうと様々なデメリットが発生して、今後のライフプランに影響を与えかねないのです。
滞納した情報が残って他のローンが組めなくなる
返済に滞納してしまうと、その「滞納した」という情報は、最長で5年記録が残ってしまうでしょう。
この情報は、信用情報機関という、個人の借金に関する利用履歴を管理する機関に保管されます。
保管された記録は、信用情報機関に加盟する金融機関であれば参照でき、個人が借金に申し込んだ際にデータを確認します。この際に、延滞をはじめとしたトラブルの記録があると、ローンを組ませてくれません。
遅延損害金が発生して返済がさらに厳しくなる
借金を、決められた日にちに決められた金額の返済ができないと、「遅延損害金」といって、遅れた分の金額を払わないといけません。
遅延損害金は、決められた返済日を過ぎた日から発生します。そのため、返済を行わないでいると遅延損害金は膨らみ続けるでしょう。
また、返済遅延した理由に関わらず、しっかり遅延損害金は発生するので、返済は気を引き締めて行なう必要があるのです。
借金を減らすための6つの行動
借金があるうちは不安も大きく、できることなら早めの完済をしたいというのが一般的な考えです。
そのために行なうべきことが一にもニにも返済だと言えるでしょう。
返済をするためには、返済に充てるお金を捻出したり、返済に対する負担を軽減したりするのが得策です。
【1】支出を抑えて返済に充てる
借金を減らすおすすめの方法は、返済額を増やすことです。その返済額を増やすために、毎月の支出を抑えて、その分の余ったお金を返済に充てるという策が現実的でしょう。
まずは、自分が何にお金を掛けすぎているのかを振り返ってください。
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中でも、まず削るべきなのが、飲み会といった交際費です。
遊びたいという気持ちもあるでしょうが、完済するまでは羽振りの良い遊びは避けて、返済に充てるべきでしょう。
それでもお金が足りないという場合は、趣味娯楽費を節約しましょう。また、自炊して食費を減らしたり、携帯代といった毎月かかる固定費を見直したりするのも一つの手です。
【2】不用品を売って返済に充てる
毎月、節約生活を続けていても、返済に充てるお金が増える見込みがないという方は、不用品を売りましょう。中でもおすすめの方法が、インターネットのフリーマーケットやオークションサイトです。
店舗型の中古販売店で売る場合は、どうしても人件費や土地代といった理由から買取価格が低く設定されますが、インターネットで個人間で売買する際は、傾向として店舗型に売買するより、高い値段で落札します。
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不用品売買ができるアプリやサイトはたくさんあるので、各サイト、売れる商品の傾向や年齢層を加味して選びましょう。
【3】収入を増やして返済に充てる
これ以上は支出を減らすことができない。このような状況の方は、収入を増やすというのもひとつ手です。
残業代や休日手当が出る会社に勤めているのであれば、積極的に残業をしたり、土日に働いたりするのも良いでしょう。また副業ができる環境であれば、副業にチャレンジしてみるのも悪くありません。
近年、クラウドソーシングという、インターネット上で募集された仕事を請負い、その対価としてお金がもらえるプラットフォームが注目されています。
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仕事内容は、文章作成・イラスト制作・アンケート記入といった簡単なものから、動画編集・プログラミング・WEB制作といった専門的なものまで多岐に渡ります。まずは、自分ができそうな仕事を探してみてください。
【4】繰り上げ返済で元金を減らす
借金を減らしたいと思っても、もちろんのことですが返済総額が借り入れた元金より少なくなることはありません。
返済で借金を減らすことを考えるのであれば、まず、支払う利息の合計を減らすことを考えるべきなのです。
借金の返済で支払う利息は、金利や借入金額だけではなく、返済期間も影響します。そのため、手持ちの資金に余裕がある場合は、積極的に繰り上げ返済するのが得策でしょう。
【5】複数の借入がある場合は1社にまとめる
もし現時点で、複数の金融機関から借金をしている場合は、1社にまとめるのも良いでしょう。借金をひとつにまとめる際に、借り入れ先の候補に挙がるのが低金利の金融機関です。
A社 | B社 | C社 | ||
✓借入80万円 ✓金利18.0% |
✓借入50万円 ✓金利18.0% |
✓借入70万円 ✓金利18.0% |
おまとめローンに一本化 |
✓借入:200万円 ✓金利:14.0% |
このように、今より安い金利にすることで、これから支払っていく利息を削減できるのです。その他にも、借金をまとめることには様々なメリットがあります。
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複数ある借金をひとつにまとめることによって、返済に充てるお金の管理が楽になるので金利面だけでなく、手間の面でも負担を減らすことができます。
おすすめのおまとめ専用ローン
おまとめ専用ローンとして人気なのは、東京スター銀行の『おまとめローン』です。金利は低く設定されており、年率9.8%・12.5%・14.6%※のいずれかです。
※東京スター銀行所定の審査により決定いたします。
今ある借り入れより金利が下がるのであれば、結果的に支払う利息が少なくなります。利用を検討してみても良いでしょう。
ただし、アルバイトやパートの方は利用ができません。加えて、年収が200万円以上という条件もありますので注意してください。
おまとめローン(スターワン乗り換えローン)
本気で返済したい人向け!毎月の返済額を減らせる!
低金利なので利息負担も軽減できる可能性あり!
【6】最終手段|債務整理の手続きをする
上記の方法で、借金を減らせる見込みがないという方や、返済ができない、どうしようもない状態の方は、債務整理も検討してください。
債務整理とは、法的な手続きを行なうことで今ある借金を減らす方法であり、どうしても返済ができない人が債務整理を行っています。
ただし、債務整理は、返済の遅延と同様にトラブルとして情報が残るので、今後のライフプランに影響を与えることも覚えておいてください。債務整理は最終手段と考えましょう。
債務整理を考えた場合は、下記の専門機関に相談をしてください。
踏み倒しや夜逃げの実現は不可能に近い
借金が返済できない場合に、「踏み倒し」や「夜逃げ」という言葉を思い浮かべる人もいるでしょう。
確かに、借金には法律で定められた時効があり、ある一定期間を過ぎると支払いの義務が消えるとされています。
しかし、時効に至るまでのハードルは高く、さまざまな条件をクリアしないと時効になりません。
金融機関は借金のプロです。テレビドラマや漫画で見るような踏み倒しや夜逃げは実現できないでしょう。
少しでも返済負担を軽減したい人の解決策
✓これ以上節約できないし売るものもない
✓残業代も出ないし副業も禁止されている
✓そもそも手間がかかるのは嫌だ
上記のような状態でも、借金を減らしたいという気持ちは誰しもが持っているでしょう。
その際に、検討してほしい解決策は借り換えという方法です。借り換えで、借金の元金は減らませんが、返済の負担を減らすことができます。
具体的な方法としては、金利の低い金融機関に借り換えることや、利息の面で優遇されるサービスを行っている金融機関に借り換えることが挙げられます。
金利が安い金融機関への借り換えも検討しよう
例えば、現在、借金をしている金融機関より低金利の金融機関に借り換えるというものひとつの手です。
これをすることにより、支払う利息を節約できるでしょう。
金利は、借りた元金にかかるものであるため、高額な借金をしている方は、なおさら低金利の金融機関に借り換えた方が良いでしょう。
低金利で安心のみずほ銀行カードローン
金利が低い金融機関への借り換えを検討するなら、みずほ銀行カードローンがおすすめです。
メガバンクのひとつであるみずほ銀行が取り扱うカードローンです。
借金で適応される金利は、金利幅の上限の値になることが一般的です。
このみずほ銀行カードローンは、上限金利が14.0%と他のカードローンと比較しても低金利だと言えるでしょう。
さらに、みずほ銀行で住宅ローンを契約している人は、カードローンの金利を0.5%引き下げてもらえる優遇もあります。
みずほ銀行カードローン
銀行ならでは納得の低金利と限度額(10万円~800万円)!みずほ銀行のキャッシュカードですぐに利用可能!※みずほ銀行カードローンのご利用は計画的に!
口座があれば、来店・郵送なしのWeb完結!キャッシュカードで借入できるので、周囲にバレずに借りられるから大人気!
無利息期間がある金融機関への借り換えも検討しよう
返済の負担を減らす策として、「無利息期間」のサービスを行っている金融機関に借り換えるのもひとつの手です。
無利息期間とは、言葉の通りある一定の期間は利息がかからないというサービスのことを指します。
借金の返済は期間が長引けば長引くほど、利息もかかるものです。
無利息期間を活用することで、その期間分の利息は発生しないので活用しない手はありません。
初回借り入れから30日間は利息0円のプロミス
無利息期間サービスがあるカードローンへの借り換えを検討するなら、SMBCコンシューマーファイナンスが取り扱うカードローン、プロミスがおすすめです。
無利息期間を利用するためには、初回利用の人が対象で、メールアドレスの登録やWEB明細の利用が条件になりますが、サービスを活用できれば30日分の利息が節約できるのです。
プロミス
20~30代にオススメ!即日融資ならネット申し込みがおすすめ!※申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
30日間"無利息期間"があり!カードレスでも可能だから郵送物なし!
まとめ
借金を減らす方法は、借金返済に充てる資金を捻出して、地道に返済していくことが現実的でしょう。どのような方法であれ、返済をする以外で、借金の元金を直接減らすことは、ほぼ不可能なのです。
ただし、返済の負担を減らす方法はあります。
繰り上げ返済を行ったり、低金利の金融機関に借り換えたりすることで、支払う利息を減らすことはできるのです。
まずは、返済できないと諦める前に、資金捻出の方法や金利を安くする方法を探して、賢い返済を行ないましょう。
Q.専門家の観点から一言
司法書士|古川 裕
資金繰りに関する備えは万全に
債務整理をする際には、ご自分の収支状況を把握する必要があります。それによって、期間を延長してでも返済可能なら任意整理、難しいなら自己破産や個人再生といったように、方針が異なってくるためです。専門機関へ相談される前に、家計簿等を用意しておくと話がスムーズに進むでしょう。また、ローンの借り換えをする場合、有担保ローンであれば金融機関に提示される手数料以外にも、所有不動産等への登記費用や司法書士報酬が必要となる場合があります。この費用は少なくとも10万円以上はかかると思われますので、留意が必要です。