高利貸しの歴史と違法業者から見極める安全なお金の借り入れ先
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。公式ページ:「ファイナンシャルプランナー村上敬」
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高利貸しというと、高圧的な取り立てや非常識な利息など非常にマイナスなイメージがあります。お金が必要になることは多々ありますが、実際にそのような業者が存在するのでしょうか。
貸金業の歴史や現状を見ながら、安全な借り入れ先を見つけていきましょう。
この記事の目次
高利貸しとは
高利貸しとはその名の通り、「高い利率でお金を貸し付けて、高額な利息を請求する貸金業者」のことを指します。
しかしその定義はなく、高利貸しかどうかと違法であるかなどは区別がありません。
高利貸しの定義はハッキリしていない
高利貸しかどうかについて、ハッキリとした定義はどこにもありません。
極端な話、たとえ年間金利が0.1%でも利用者にとって利息が高いと感じれば、貸し付けた金融機関は高利貸になり得るのです。
しかし違法な高利貸しは、法律を犯している場合に限り区別可能です。
現在は金利を法律で決められている
何%の金利が高利かどうかは人それぞれではありますが、その金利が法外かどうかはハッキリと法律で判定が可能です。
貸金業者は利息制限法という法律を守らなければならず、金利が20%を超えた場合はいかなる場合でも違法になってしまいます。
原文:第一条 金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分
高利貸しの歴史
高利貸しの歴史は古く、日本では7世紀ごろの金貸しが最も最初に歴史に登場します。
そこから金利は乱高下を繰り返し、戦後は悪質な高利貸しが現れて大きな事件となることもありました。暴力団や違法組織が絡んだ事件で、法外な利息をむしり取られたという人も少なくありません。
高利貸し=アイス?
高利貸しについて調べていると、「アイス」という言葉を見ることがあります。これは「高利」と「氷」の音が似ていることを皮肉って、明治時代から大正時代に生まれた言葉です。
現在ではほとんど使われなくなりましたが、ひとつの知識として持っておいてもよいかもしれませんね。
数年前まで高利貸は公然と存在した
日本でも平成22年までは、現在の利息制限法では考えられない29.2%という高利でお金を貸す業者が存在していました。
いわゆる過払金とは現在の利息制限法を適用した場合、これらの業者に不必要に支払ってしまったお金を指します。
法改正後の貸金業者
平成22年の法改正以降は、ほとんどの貸金業者が貸金業法や利息制限法を守ってきちんと運営しているのでしょう。
高利貸しに定義は存在しませんが、今回は便宜上利息制限法を超えた金利を設定する貸金業者を高利貸しとします。
現在の高利貸しは違法な存在
利息制限法を超えた金利を適用した場合、その高利貸し業者は違法な存在となります。
そして違法な高利貸し業者や闇金業者は、現在でもたしかに存在しているのです。金融庁の調べでは平成29年だけでも、222件の闇金被害の相談がありました。
違法な闇金業者の実態
現在でも見られる闇金業者は、その卑劣な手口で暴利を貪っています。特に顕著なのはその取り立てで、ドラマで見るような督促さえ実在します。
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融資条件が甘いところは違法業者
特に甘い宣伝文句を謳っている業者は、高利貸しの違法業者なのではないかと疑ってかかってください。
また「ブラックでも借りれる」や「無審査」などと無責任な宣伝する業者は、ほぼ間違いなく高利貸しの闇金と考えて良いでしょう。
金利10%などといっておいて、実際は月利10%を請求するといった卑劣な手段を用いることさえあります。
安全な貸金業者の見極め方
もしも借り入れを検討しているのであれば、多少宣伝の金利が高く感じても絶対に安全な貸金業者を選ぶようにしてください。
前述の通り甘い宣伝文句の貸金業者は、違法である可能性が非常に高いためです。
安全かどうかの見極め方があるので、しっかりと把握しておきましょう。
金融庁に登録番号を照会する
貸金業者は金融庁に対して、貸金業者としての登録して認可を受けなければいけません。
絶対に安全な業者を選ぶには、金融庁に貸金業者登録番号を照会することです。まともな貸金業者であれば、ホームページや広告に必ず掲載されています。
登録番号の他にも、会社名や代表者名、電話番号などからも照会が可能です。
絶対安全なのは大手の貸金業者
安全な業者を選ぶにあたって最も安全性の高い方法は、大手の貸金業者を選ぶことでしょう。
特にテレビCMを打っている業者であったり、中堅といわれている業者は安全性が高いです。
たとえばそれらには、以下のような業者が該当します。
アコム
来店不要で最短20分融資可!周りにバレずに内緒で借入れ可能!
三菱UFJフィナンシャル・グループだからサービスが充実!初めてなら「最大30日間金利0円」でコンビニ利用も可能!
プロミス
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30日間"無利息期間"があり!カードレスでも可能だから郵送物なし!
安全な中堅貸金業者
大手の借入先に以外にも、中小の消費者金融という選択肢があります。
大手で借りられなかったという人は検討してみましょう。
フクホー
ネットで24時間いつでもお申し込み可能!ご来店は一切不要です!
全国どこでもご利用可能!最短で即日のご融資もできます!
返済方法で利息は節約可能
高利貸しについて調べている人に限らず、返済に上乗せで支払わなければならない利息は可能な限り低くおさえたいものです。
利息の基本的な計算方法がわかれば、節約方法が自ずと見えてきます。
借入額を10万円、金利を18.0%、借入日数(返済までかかる日数)を30日とした場合、以下のような計算になります。
100000×0.18÷365×30=1479.45
小数点以下は切り捨てになるため、支払う利息は1479円です。
積極的な繰り上げ返済が利息を安くする
利息はその仕組み上、金利がそのままであっても元金か返済日数が減れば減るほど少なくなります。そのため積極的な繰り上げ返済は、支払う利息の低下になるのです。
具体的に「借入金を20万円」、「金利18.0%」として、返済額の違いによる利息の差を見てみましょう。
パターン | 毎月返済額 | 返済期間 | 利息 |
一般的な返済 | 10,000円 | 24ヶ月 | 39,554円 |
積極的な返済 | 15,000円 | 15ヶ月 | 24,807円 |
毎月の返済額を5,000円増やすことによって、期間にして9ヶ月、利息はなんと14,747円もの節約に成功しました。
高利貸しに関するよくある質問
まとめ
法規制が整ったことにより多くの違法な高利貸し業者がなくなりましたが、違法な高利貸し業者はたしかに存在します。しっかりとそれらを見極めて、安全な借り入れをしましょう。
また返済についてもダラダラと返済していると、知らないうちに高い利息を支払ってしまうことになり得ます。借り入れ前には返済プランを立てて、無理のない返済をしてください。