借金を一本化するメリットとデメリット|審査に落ちた場合の解決策

この記事に関するアドバイザ

ファイナンシャルプランナー

村上敬

大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。公式ページ:「ファイナンシャルプランナー村上敬」

 この記事に向いている人… 
  • 複数のカードローンを利用していて返済に困っている
  • 借金の一本化のメリットとデメリットを知りたい
  • どのカードローンを利用すればいい?

複数の借金を抱えて、返済に困っているという人にとって、借金の一本化は非常に有効な手段です。

しかし、メリットとデメリットを知らずに一本化すると損をする可能性もあります。

この記事で一本化のメリットとデメリットを知り、自分にとって最適な一本化を目指しましょう。

借金の一本化の仕組み

一本化は、すでに複数社から借りている人が1つのカードローンに借金をまとめることです。

借り入れしている先が増えると、金利設定もバラバラで、借りている社数分だけ返済日が増えて、返済が大変になります。金利の安い1社にまとめることで、返済負担を軽くするのが一本化の目的です。

一本化は「おまとめ」と呼ばれることも多くなっています。

A社 B社 C社
借入80万円
金利18.0%
借入50万円
金利18.0%
借入70万円
金利18.0%
おまとめローンに一本化
借入:200万円
金利:15.0%

借金を一本化するメリット

借金を一本化するメリットは主に以下の3点です。

借金を一本化するメリット
  • 毎月の最低返済額を減らせる
  • 返済日も統一できるので延滞のリスクが減る
  • 金利を下げられる

まずは、メリットをそれぞれ細かく見ていきましょう。

毎月の最低返済額を減らせる

毎月の最低返済額を減らせることが、一本化のメリットの1つです。

カードローンは借入額によって最低返済額というのが決められます。

複数のカードローンから借入している場合、複数のカードローンの最低返済額を払わなければいけないため、最低返済額は1社から借入するよりも高くなるのです。

一本化することで、1つのカードローンに返済を行えばよくなり、最低返済額を減らすことが出来ます。

返済日が統一できる

各カードローンによって返済日は異なります。複数の会社からお金を借りている場合、今日はここに◯◯円返済して、来週はあそこに◯◯円で、といったように返済日と返済額を全て自分で管理しなければいけません。

忙しくて、つい返済を忘れてしまっていた」というミスを起こす可能性もあります。

数日程度の返済が遅れる程度では大きな問題にはなりませんが、3ヶ月以上放置していると金融事故として扱われます

金融事故と扱われた場合は、新規でクレジットカードを作れなくなったり、ローンを組むことも借入することもできなくなるだけではなく、スマホ代を分割で支払うこともできなくなるのです。

一本化することで、上記のように返済日を管理せずとも、毎月決められた日に返済すればよくなります。

金利を下げられる可能性がある

金利を下げられる可能性があるのも、一本化のメリットです。

現状で利用しているカードローンよりも金利の安いカードローンに一本化することに成功すれば、利息が抑えられます。

しかし、金利はカードローン各社によって異なります。自分が利用しているカードローンの金利はいくらか、その金利の平均はどのくらいになるのかを計算し、その平均値より低い金利のカードローンに一本化しなければ、総合的には金利を下げれません。

また、低金利のカードローンは審査が厳しいので、審査に通過できるのかという問題も生じます。

借金を一本化するデメリット

借金の一本化には、以下のようなデメリットもあります。

借金を一本化するデメリット
  • 審査に通る可能性が高くない
  • 利息が高くなる可能性もある
  • 完済するまで追加借入できなくなるかもしれない

審査に通る可能性が高くない

借金を一本化するには、新たに審査を受けなければいけません。

すでに複数のカードローンから借金をしている状態で、審査に通過するのはかなり困難です。

特に審査の厳しい銀行カードローンの審査を通過するのは簡単ではないでしょう。

いくつのカードローンから借入をしているのか。総額でいくら借りているのか。これらの項目が重要視されます。

あまりにも借りれ額が多かったりすると、審査に落ちる可能性は格段に上がるでしょう。

利息が高くなる可能性もある

一本化のメリットの1つは、毎月の最低返済額を減らせることです。

しかし、返済額が減ったことで完済までの返済期間が長期化してしまっては、結果的に利息が高くなってしまう可能性もあります。

一本化して、毎月の返済額にゆとりが出来たからといって気を許さず、随時返済を駆使して早期返済に努めましょう。

完済するまで追加借入できなくなるかもしれない

一本化(おまとめ)専用のローン商品は、完済するまで追加借入できなくなるかもしれないものが大半です。

一本化専用ローンを利用すると、完済するまでは他のカードローンでも借入することができまくなります。

もし、仮に他のカードローンで借入していることがバレたら、契約違反で契約を打ち切られる可能性もあるので注意しましょう。

一本化の審査は甘い?

一本化の審査は甘くありません。むしろ通常のカードローンに申し込むより厳しくなります。

複数のカードローンから借金をしている状態というのが、そもそも良い印象を与えません。また、返済を遅延・滞納していた経歴などが信用情報内にあると審査落ちする可能性は高くなるでしょう。

銀行カードローンに一本化する場合は、かなり困難な道程が待っていると覚悟してください。

審査に落ちる5つの理由

一本化の審査は、申し込めば通過できるような甘いものでは決してありません。

審査通過の基準は公表されていませんが、厳しい審査を実施していることは確実です。

そこで、一本化の審査に落ちる5つの理由を紹介します。

【1】虚偽の申し込み

カードローンの審査は、申し込みフォームに記載された情報を基に実施されます。

ちょっとした入力ミスならば、訂正を求められるくらいで、すぐに審査に落ちるわけではありません。

しかし、虚偽の申し込みだと明らかに判断できるような場合は、詐欺の可能性が高いと認定され、その段階で審査落ちします。

※ここに注意※
勤務先に関する虚偽は必ずバレます
前に勤務していた職場を申告したり、有りもしない社名で申込んだりしても、その嘘は必ずバレます。
このような嘘は不正な申し込みと判断され、審査に落ちるだけでなく二度と申し込めなくなる可能性もあるでしょう。

【2】収入が安定していない

返済能力を判断する上で重視すべきなのは、収入が安定しているかどうかです。

具体的には、

  • 勤続期間
  • 雇用形態
  • 業種/職種
  • 会社規模
  • 年収金額

といったポイントが注目されます。

特に大事なのは勤続期間です。大きな会社に勤めている人でも、転職して時間があまり経っていない状況では、安定性が低いと判断され、審査に通過できない可能性があります。

【3】多すぎる他社借入

一本化の審査では、借入希望者の他の銀行やカードローンからの借入状況もチェックします。

借入している件数や借入額があまりにも多いと、返済能力が欠けている多重債務者であると判断され、審査に落ちてしまうでしょう。

注意すべき人は、年収の半分以上借入していたり、4社以上から同時にお金を借りている人です。このような人は審査通過は厳しいかもしれません。

【4】過去5年間に生じた金融事故

一本化の審査は、申し込み以前の金融取引も信用情報で確認します。

信用情報とは個人情報に紐づく、ローンやクレジットカードの遅延・延滞記録のことです。

信用情報の中に見過ごせないくらいの「金融事故情報(複数・長期の返済遅延など)」があると、返済をする姿勢に問題があると判断され、審査落ちするでしょう。

 信用情報とは

信用情報とは、クレジットやローンなどの信用取引に関する契約内容や返済・支払状況・利用残高などの客観的取引事実を表す情報です。
=中略=
信用情報には、クレジットやローンなどを利用した際の契約内容や返済・支払状況(期日通りに返済・支払したかなどの利用実績)、利用残高などに関する情報が記録されており、新たにクレジットやローンなどの利用を希望する際にクレジット会社やローン会社などが皆さまの「信用力」を判断するための参考情報として確認しています。

※以上の条件を満たしている場合であっても、審査に通過できない可能性があるので、注意してください。また、実際の審査基準は公表されていないため、弊社での取材・調査によるものである点ご了承ください。

一本化には低金利の銀行カードローンがおすすめ

低金利のカードローンに一本化できれば、利息の負担はかなり軽くなります。

しかし、低金利の銀行カードローンは総じて審査が厳しいです。

特に、一本化となると希望融資額も多くなるので、さらに審査に通過しづらくなるでしょう。一本化(おまとめ)専用ローンならば、多少は審査の基準も低くなるかもしれませんが、追加借入できないというデメリットがあります。

いつ、何が起こるかわからないので、保険としてカードローンは持っておくのも1つの選択肢です。

実は消費者金融でも金利は下がるかもしれない

実は、低金利の銀行カードローンではなく、消費者金融でも金利が下がる可能性があるのです。

それは、加重平均金利と利息制限法が大きく影響しています。

名前は難しく感じるかもしれませんが、意外と簡単なので、この機会に理解しましょう。

金利は平均値で考える

複数のカードローンから借金をしていて、その金利に差がある場合は加重平均金利を計算しなければなりません。

まずは以下の表をご覧ください。

借入先 借入残高 金利 月々の返済額
A会社 60万円 16% 20,000円
B会社 35万円 18% 10,000円
C会社 70万円 14% 20,000円
合計 165万円   50,000円

合計で165万円。毎月5万円を返済している状態です。

この状態で一本化をしようと考えた時、どのように計算をすれば得をするのか、実際に計算してみます。

まず、加重平均金利=複数の借入先の金利の合計金額÷ 借入残高の合計です。この式から求められる値が加重平均金利で、借入総額に対する金利となります。

それでは、金利の合計金額を求めましょう。
60万円×0.16% +35万円×0.18%+70万円×0.14%=257,000円(金利の合計金額)

借入残高の合計は165万円なので、加重平均金利を求める計算式は以下のようになります。
257000円÷165万円×100(%表示に直すため)=15.57%

つまり、一本化するときは金利15.57%以下でなければ、一本化する前よりも金利が高くなってしまいます。一本化するのであれば、この計算は必ず行ってから一本化するカードローンを探しましょう。

利息制限法で金利は下がる

低金利のカードローンは銀行カードローンしかない。そう思っている人もいるでしょう。

しかし、借入額によっては消費者金融でも銀行カードローン並に金利を下げることができるのです。

利息制限法という法律で、借入額に対しての上限金利は決められています。
・10万円未満だと上限金利は年率20%
・10万円~100万円だと上限金利は年率18%
・100万円以上だと上限金利は年率15%
このように、上限金利は定められています。

 利息制限法

金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
 元本の額が10万円未満の場合 年2割
 元本の額が10万円以上100万円未満の場合 年1割8分
 元本の額が100万円以上の場合 年1割5分

つまり、先程の例で言うと、年率15.57%以下のカードローンを探そうと思ったときに、銀行カードローンに固執しなくても、残りの借入額が165万円で100万円以上なので、消費者金融でも金利は絶対に15%以下になるのです!

弁護士などに相談するという手もある

どうしても返済が厳しい場合は、以下の相談先を検討してみてください。

 国民生活センター・消費生活センター 
現在の状況に至る経緯を相談
カードを使った内訳、支払い状況、支払い可能になる日時など説明してみてください。相談に乗ってもらえます。

※最寄りのセンター・連絡先は公式サイトで確認してください
独立行政法人 国民生活センター

 金融サービス利用者相談室 
金融商品やサービスの相談窓口
預金・融資・保険商品・保険制度・投資・証券・貸金業など、お金に関しての適切なアドバイスをしてくれます。

金融庁:金融サービス利用者相談室

 日本弁護士連合会 
借金・債務状況の相談
カード会社への支払い総額・その他お金関連の悩み等を相談してみてください。

日本弁護士連合会 公式ページ

最終的には債務整理という手段もあるので、どうしても返済が追いつかず厳しいという場合は弁護士に相談してみてください。

おすすめの特集ページ

おまとめに関する記事一覧

記事についてのお問い合わせ・ご相談

マネットカードローンでは、専門家の意見を取り入れながら、正確性に細心の注意を払って正しい情報の発信を追求し続けています。

万が一、内容に誤りがある場合、真摯に向き合って修正にあたっております。

また、ファイナンシャルプランナーへの相談も無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。(詳細は注意事項をご確認ください。)

> 記事についてのお問い合わせ
  • 1.本サイトの目的は、ローン商品等に関する適切な情報と選択の機会を提供することにあり、当社は、提携事業者とお客様との契約締結の代理、斡旋、仲介等の形態を問わず、提携事業者とお客様の間の契約にいかなる関与もするものではありません。
  • 2.本サイトに掲載される他の事業者の商品に関する情報の正確性には細心の注意を払っていますが、金利、手数料その他の商品に関するいかなる情報も保証するものではございません。ローン商品をご利用の際には、必ず商品を提供する事業者に直接お問い合わせの上、商品詳細をご自身でご確認下さい。
  • 3.当社及び当社アドバイザーでは、本サイトに掲載される商品やサービス等についてのご質問には回答致しかねますので、当該商品等を提供する事業者に直接お問い合わせ下さい。
  • 4.本サイトに関して、利用者と提携事業者、第三者との間で紛争やトラブルが発生した場合、当事者間で解決を図るものとし、当社は一切責任を負いません。
  • 5.編集方針、免責事項・知的財産権、ご利用いただく上での注意、プライバシーポリシーの各規程を必ずご確認の上、本サイトをご利用下さい。
  • 6.カードローンお申し込み時に保険証を提出する場合、保険者番号、被保険者記号・番号、通院歴、臓器提供意思確認欄に記載がある場合はマスキングしてお送りください。その他、バーコードなど個人情報にアクセス可能な情報についても隠したうえでご提出ください。
この記事に関するキーワード

注目の特集

アドバイザ一覧バナー
返済シミュレーション
ページトップに戻る