2000人に聞いた!カードローン利用実態調査(2018)
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。公式ページ:「ファイナンシャルプランナー村上敬」
調査概要 | |
調査対象 | 弊社会員 |
調査対象数 | 2000名 |
調査対象地域 | 全国 |
調査対応年齢 | 20~51歳 |
マネットは2000人にカードローンの実態調査を行いました。
list:
- ・どのような目的でカードローンに申し込んだのか?
- ・年収はいくらか?
- ・他社では何件借りているのか?
このような、普通では人に聞きたくても聞けない声は、カードローンの利用を考えている人にとって非常に有益な情報になるでしょう。
カードローン利用者の男女比
カードローン利用者の男女比は、このように男性が62.6%で女性が37.4%という結果になりました。女性の利用者が意外と多いと感じた人もいるかもしれません。
消費者金融は少し前までサラ金(サラリーマン金融)と呼ばれ、男性が利用するものといった風潮がありました。しかし、最近はレディースローンという女性限定のカードローンも登場し、女性の利用者はどんどん増えています。
年齢の内訳
年代別で比較すると、最も利用者数が多いのは25~34歳の年代でした。ちょうど仕事にも慣れ、結婚などの将来的なことも考え始めるような年代だからこそ、何かとお金が必要になるのかもしれません。
希望借入額の内訳
希望借入額は約半数の976人が10万円未満でした。その次に多いのが10~40万円未満という結果を見ても、カードローンは少ない金額を借りるために使っている人が大半のようです。
限度額が30万円で、最初は4万円だけ借りました。でも、アルバイトの収入が無くなった状況だったので、しばらくは毎月借りていました。だんだん限度額が足りなくなってしまい、70万円まで増額してもらったんですけど、最終的に増えた金額分も使い切ってしまったんです。
最初は8万円必要だったので、その分だけ借りました。 ただ、限度額が80万円になったこともあり、その後生活費や交際費が足りなくなったときに何度か利用しました。 最終的に借りたお金は、合計30万円程度です。
カードローンの利用目的
カードローンの利用目的は、圧倒的に「生活費の補填」が多いようです。先程の希望借入額のデータと合わせると、やはり生活費の補填という目的で、少額融資を希望する人が多いことがわかります。
その他目的の具体的な内容は以下のとおりです。
☑引越し費用
☑免許取得
☑車の修理
☑事業資金
☑慰謝料・賠償金
☑進学費用
☑リボ払い・おまとめ
実家の生計を立てるため、そして両親の借金返済のためです。両親に頼まれてお金を借りたかたちです。
家の生活が苦しくなって、その補填ですね。 基本的には生活費全般ですが、丁度その時祖父が入院していたので、入院・治療費にも充てていました。 治療費よりも生活費の方が比重が高かったです。
利用者の職業
カードローンの利用者の約半数が会社員。その次にパート・アルバイト・フリーター、派遣・契約社員と続いています。
アルバイトなどで生計を立てている人は、その月のシフトの過多によって収入が変動するので、カードローンを利用して生活費の補填を行っているようです。
勤続期間
カードローン利用者の勤続年数で、最も多かったのは3年以上という結果になりました。25歳~34歳までの利用者が多いことも、この結果の理由の1つでしょう。
また、6ヶ月未満が多い理由としては、転職や新生活で費用がかかり、カードローンで補填をしていると推測出来ます。
年収
このデータから、カードローン利用者の多くは年収が500万円以下の人で形成されていることが判明しました。
特に100万円~300万円未満の層が多く、なかなか貯金に回すお金のない人が突発的な財政難をカードローンで凌いでいるのでしょう。
他社借入件数
他社借入件数は、0社が若干多いですが、基本的には3社までは同じくらいの値。4社以上で少し下がるというような結果になりました。
カードローンは他社借入が4件以上あると、審査に落ちる可能性が高まると一般的に言われていますが、このデータを見る限りでは4件以上利用している人も一定数いることがわかります。
他社借入件数よりも、借入金額のほうが審査では重要視されるのかもしれません。
奨学金だけですね。もともと合計200万円くらい借りていて、当時は100万円ほど残っていたんじゃないかなと思います。 実は、奨学金の方がアコムよりも利息が高くなっていて…金利は5%程度なんですけど、金額が高いだけに負担も大きいです。
他社借入金額
他社借入金額は10万円以下が圧倒的に多く、残りは10万円から200万円までに分散しているような結果になりました。500万円以上借りている人もいますが、その人の年収が500万円を借りても返済可能な金額ということなのかもしれません。
カードローンで借りられる金額は年収の1/3までです。これは法律なので消費者金融は絶対に守らなければいけませんが、銀行カードローンも自主規制によって審査の際の基準になり始めました。
持っていたクレジットカードの1枚にキャッシング機能がついていて、枠が5万円だったんですけど、それをつかっていました。 満額使っていたので、5万円借入している状況でしたね。
滞納経験の有無
これまでに公共料金・家賃等の支払いを滞納した経験があると回答した人は317人。全体の約15%程度でした。もちろん、これにはカードローンの返済も含まれています。
これまでの他社借入件数や他社借入金額のデータから考えると、この15%というのは意外に思うかもしれません。「200万円も借りてて、毎月ちゃんと返済できるの?」という疑いもあるでしょう。
しかし、カードローンの返済額は毎月の生活が脅かされない程度に設定されています。誰もが一度はCMで見たことのあるアコムの返済額の表を一例として見てみましょう。
アコム返済額 | |
キャッシング額 | 返済額 |
1万円 | 1,000円 |
3万円 | 1,000円 |
5万円 | 2,000円 |
7万円 | 3,000円 |
10万円 | 3,000円 |
15万円 | 5,000円 |
20万円 | 6,000円 |
25万円 | 8,000円 |
30万円 | 9,000円 |
35万円 | 11,000円 |
40万円 | 12,000円 |
45万円 | 14,000円 |
50万円 | 15,000円 |
このように、50万円借りても毎月の最低返済額は15000円で済むので、自分のペースで無理せずに返済することができるのです。
1回も遅れてないです。私の中では、遅れないため(忘れないために)プロミスの店舗に行ってました。プロミスには口座引き落とし返済もありましたけど、残高不足で返せないというのも心配だったので。 あえてプロミスの店舗に行くという習慣をつけることで、返済遅延を回避していました。
1回だけ、うっかり返済日を忘れていて、遅れてしまったことがあります。 返済日当日の夜に気づいたんですけど、当時あまりにも疲れていたので、プロミス会員ページから返済に遅れる連絡だけ送信して、翌日入金しました。
まとめ
今回の調査で、カードローンが若年層を中心に利用されていることと、借入目的の意識の高さにも驚かされました。
「生活費の補填」という借入目的が多い中で、「進学費用」や「免許取得」のように自分への投資のためにカードローンを利用している人も少なからずいます。
お金が無いからと諦めるのでは無く、借金をしてまでも自分への投資をする。なかなか普通の人にはできないことでしょう。カードローンが多くの人の助けになっていることを痛感しました。
ただ、カードローンはあくまでも借金で利息がかかります。計画的な返済をしないと、なかなか完済できないという事態にもなりかねないので、注意してください。