コロナでわかった意外とかかる交通費 │ どのようにして節約する?

この記事を執筆した専門家

ファイナンシャルプランナー

松浦建二

CFP® 1級FP技能士
青山学院大学卒。ミサワホーム(株)からアイエヌジー生命保険(株)へ転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っているほか、FPに関する講演や執筆等も行っている。All About マネーガイド、青山学院大学非常勤講師。
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この記事の目次

  1. 新型コロナウイルス感染症の影響による家計の変化
  2. 交通費節約の王道はマイカーを手放すこと
  3. 鉄道の移動は回数券や一日券、株主優待券を活用
  4. 自動車の移動はレンタカーやカーシェアを積極的に活用

新型コロナウイルス感染症の影響による家計の変化

新型コロナウイルス感染症の拡大を阻止するため、私たちの日常生活は移動等が大きく制限され、そのことで家計にも変化が起きました。

収入面では飲食業や宿泊業を中心に売り上げが激減していることから、働く人の収入も減っていると考えられます。特別定額給付金等で収入減を補っていくしかありません。

支出面では、移動が減ったことにより交通費が大きく減りました。また、3密を回避するため、大勢の人が集まって飲食をするような機会が減り、外食費も大きく減りました。一方で、買い物を自宅でするようになりネットによる買い物が増え、自宅にいる時間が増えたことで光熱費も増えました

コロナが終息して元の生活に戻った時、収入も支出も全て元に戻れば良いですが、一度減った収入は中々戻りづらいものです。一方で我慢により節約してきた支出はあっという間に元に戻ります。もし支出だけ元に戻ってしまうと、家計の収支は非常に厳しくなります。

そこで、予め手を打っておきたいのが、節約癖を付けることです。効果が大きい支出としては主に交通費と外食費が挙げられます。ここでは交通費について考えてみました。

交通費節約の王道はマイカーを手放すこと

筆者のようなファイナンシャルプランナーに節約の相談をすると、相談者が都市部在住なら十中八九マイカーを手放すようアドバイスを受けます。それだけ節約効果が期待できるからです

筆者自身もファイナンシャルプランナーになる前はマイカーを10年以上所有していましたが、ある時思い切って手放したら、目に見えて支出が減りました。乗らなくても負担する月極駐車場代、乗ったら負担するガソリン代と出先の駐車場代、忘れた頃にやってくる車検と税金等々、今までよく払っていたものです。手放した後は、不便になるよりも所有による精神的・経済的責任から解放された気分になりました。

手放せないと考えている人も、この自粛期間中はあまり乗っていないはずです。もともとマイカーでもバスや鉄道でも、移動の理由は仕事・買い物・旅行・趣味あたりが多いですが、不要不急の外出をしなくなったことでほとんどしなくなりました。買い物はしない訳にはいきませんが、現代はネットで購入することができるので、自分が移動しなくても配達業者の人が移動すれば十分対応可能です。

マイカーがないと不便な場所に住んでいるのであれば、便利な場所に引っ越す考えもあります

筆者は東京郊外に住んでいましたが、どの駅からも歩けないのがとにかく不便で、運転免許証を取得できる年齢になったらすぐに取り、マイカーをすぐに購入しました。移動手段がマイカーになってからは、通学通勤もマイカー、買い物もマイカー、家を出るときはほとんどマイカーを利用する生活でした。もし、あの場所に住み続けていたら、マイカーを手放すことは無理だったでしょう。しかし、便利な場所に引っ越したことで手放すことができました。

引越しはその気になればすぐにできます。毎年マイカーのためにいくら支出しているか一度計算してみて下さい。そして、手放した後の第一段階として、所有していた時の支出額と同額まで交通費をかけて良いことにしてみて下さい。実際にやってみると、レンタカー代やタクシー代等、頑張って使っても所有していた時の支出額まで使いきれませんでした。かなりの確率で大きな節約を実現できます。

鉄道の移動は回数券や一日券、株主優待券を活用

鉄道やバスを利用する場合、乗車券の買い方によって交通費を節約できます。鉄道を例に取り上げます。

回数券

どの鉄道会社でも回数券の取り扱いがあります。一般的な10回分の料金で11回利用できる回数券の場合、割引率を計算すると約9%になります。節約できる額は小さいかもしれませんが、昨今の超低金利を考えると、これだけ大きな割引率は無視できません。

一部の鉄道会社では更にお得な回数券があります。例えば東京メトロでは、時差回数券と土・休日割引回数券があります。時差回数券は平日の10時から16時までと土日祝日しか使えない代わりに、10回分の料金で12回利用できます。割引率は約17%になります。土・休日割引回数券は土日祝日しか使えませんが、10回分の料金で14回分利用できます。割引率は約28%にもなります。

一日券(24時間券)

一日券も上手く利用すれば交通費を節約できます。例えば東京メトロでは、一日券ではなく24時間券として販売しており、名前の通り24時間有効なので、2日にわたって利用することもできます。東京メトロは初乗り170円なので、大人600円の24時間券を購入したら、近距離の移動でも4回乗車したらもう元が取れます。

株主優待券

大手私鉄の多くは株式上場していて、株主に自社の鉄道を利用できる株主優待券を配っています。ただ、自分で使いきれない株主もいるようで、チケット販売店に行くと優待券が売られているのを見かけます。

優待券は営業全線有効(区間を限定しない)切符なので、運行距離が長い鉄道会社で長い距離を移動する場合は、利用するとかなりお得になります

例えば都心から成田空港へ行く予定がある場合、京成電鉄の優待券1枚で京成上野駅から成田空港まで利用できます。下記が正規運賃(有料特急代を含まず)なので、この額より格安に購入できるなら使わない手はないです。都心から日光や箱根へ行く場合や、関東圏以外の近鉄や名鉄等を長距離利用する場合でも同じことが言えます。

  • 京成上野駅 ⇔ 空港第2ビル駅 片道1,042円(ICカード)

  • 東武浅草駅 ⇔ 東武日光駅 片道1,383円(ICカード)

  • 新宿駅 ⇔ 箱根湯本駅 片道891円(ICカード)
  • 自動車の移動はレンタカーやカーシェアを積極的に活用

    シェアリングエコノミーと言う言葉が登場したように、身の回りのものを所有することから共有することへ変わってきています。

    自動車においてもこれからは所有に拘らず、レンタカーやカーシェアリングレンタカーカーシェアリングを積極的に利用するようにしてみては如何でしょうか。

    レンタカーの良い点は、所有しないので購入費不要購入費不要月極駐車場代不要日々のメンテナンス不要車検不要気軽に車種変更可能等、沢山あります。その代わりレンタル料を払って大事に使います。最近は競争が激しいのでレンタル料は抑えられていますが、中には良心的でない業者(レンタカーの整備不良等)もあるので、安心できる業者を気を付けて選びましょう。カーシェアもレンタカーと同様に使い慣れたら良い点は多いので、費用面や利便性等から上手く使い分けると良いでしょう。

    日本を全国規模で考えたら、鉄道で移動できる場所の方が少ないです。都道府県によっては一家に二台必要と言われているほど、車社会の地域もあります。自動車が必須の地域では、マイカーを手放すことはできないので、どのようにして割安に購入するかを考えたいところです。

    マイカーを移動の手段と割り切れるなら、購入価格や燃費、維持費等を総合的に考え、お得に乗れる最適な一台を選ぶのが良いです。車が趣味なら家計に影響を及ぼさない範囲で予算を決めて、その中でやりくりするのが良いです。

    新型コロナウイルス感染症の影響が続いているうちは、移動は心理的に制限されるので、対策を講じなくても今までより交通費は減るでしょう。いつ終息するかわかりませんが、ストレス発散のために予算的に無謀な自動車を衝動買いすることだけは絶対に止めましょう。

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