相続税は現金納付?クレジットカード納付はできるの?

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相続税は現金納付?クレジットカード納付はできるの?
この記事を執筆した専門家

相続診断士

弥山 大生

相続診断士。
1986年熊本県生まれ。大学卒業後はアパレル会社や印刷会社などに勤務。その後、自身の相続での問題をきっかけに勉強を始め、相続診断士として独立。現在はセミナーの開催や、相続相談、相続についての執筆等を行っている。相続に関する問題を未然に防ぐことを目的とし、少しでも多くの方を笑顔相続に導くことができることを目標としている。
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この記事の目次

相続税はクレジットカードで納付可能

亡くなった方の遺産を相続した際に、相続税を納めなければならない場合があります。相続税の税額は人によって様々ですが、多くの遺産を相続した場合、相続税の納付額も大きくなります。

相続税は、以前は現金で納付しなければなりませんでした。しかし、平成29年の1月4日からクレジットカードでの納付が可能となりました

クレジットカードで納付する際には「国税クレジットカードお支払いサイト」を利用することになります。

クレジットカードでのお支払いはインターネット上でしか受け付けておらず、税務署の窓口や金融機関、コンビニエンスストアなどではお支払いできないので気をつけておきましょう。

相続税の納付に利用できるクレジットカード

国内で発行されているクレジットカードの多くを、相続税の納付の際に利用することが可能です。相続税のクレジットカード納付ができるカードは以下の通りです。

  • Visa
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express
  • Diners Club
  • TS CUBIC CARD

また、相続税の他にも法人税や登録免許税なども、クレジットカードでの支払いが可能です。

相続税をクレジットカードで納付するメリット

相続税を現金で納付すると、受付時間が決まっていたり、現金を引き出さなければならないため、時間も手間もかかることになります。しかし、クレジットカードで納付すると以下のようなメリットがあります。

  • 相続税のクレジットカードでの納付は24時間可能
  • クレジットカードのポイントが付く
  • 手元に現金がなくても納めることができる
  • 分割やリボ払いをすることが可能

ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

相続税のクレジットカードでの納付は24時間可能

相続税を納付するためには、「国税クレジットカードお支払いサイト」を利用しなければなりません。「国税クレジットカードお支払いサイト」は24時間利用することができるので大変便利です。

その他にもe-taxを利用して相続税を納めるといった方法もあります。しかし、e-taxは平日の8:30~24:00までと利用時間が限られるため、時間に縛られず相続税の納付をしたいという方はクレジットカードで支払う方法をおすすめします。

クレジットカードのポイントが付く

クレジットカードで相続税を納めると、納付額に応じてポイントをもらうことができます。ポイントの還元率によってはかなりお得になる場合があるので、その点においてはメリットといえるでしょう。

相続税の納付額は人によって様々ですが、国税庁の平成30年度の相続人1人あたりの相続税額は1,811万円となっています(【参照】国税庁 平成30年分の相続税の申告状況について)。

しかし、クレジットカードでの納付は上限が決まっているので、その点においては注意しなければなりません。

ポイントの還元率はそれぞれのクレジットカード会社によって違うので、気になる方はお手持ちのカード会社へ問い合わせてみてください。

手元に現金がなくても相続税を納めることができる

相続税の申告・納付の期限は、相続開始が発生したことを知った日の翌日から10ヶ月です。

相続の内容によっては、現金を受け取ることができない場合があります。例えば、亡くなった方の遺産が不動産ばかりで、貯金や現金がなかった場合です。

もちろん、不動産に対しても相続税が課せられることになります。そのため、不動産を受け継いだとしても、相続税を納める現金が手元にない場合も考えられます。このような場合、不動産を売却して現金を得てから相続税を納めるっという方もいますが、不動産はすぐに売却できるとは限りません。

クレジットカードで相続税を納付すると、手元に現金がなくても支払いを完了することが可能です。現金が引き落とされるまで猶予期間があります。クレジットカードの決済日が納付日となるため、納税資金の準備をする時間が確保できるというメリットがあります。

分割やリボ払いをすることが可能

クレジットカードで相続税の納付すると、分割払いやリボ払いを選択することができるというのも大きなメリットです。相続税額に相当する現金が手元にない場合や、納税資金を準備することが難しい場合もあります。

そのような時でも、分割払いやリボ払いをすることができるので、自身の収入や事情に合わせて支払いをすることが可能です。しかし、クレジットカード会社の規定によっては、手数料が別途発生してしまう場合もあるので注意が必要です。

相続税をクレジットカードで納める際の注意点

相続税をクレジットカードで納めると上記のようなメリットがありますが、注意しなければならない点もあります。

ここでは、相続税をクレジットカードで納める際の注意点を解説していきます。

領収書の発行ができない

相続税をクレジットカードで納めると、領収書の発行をすることができません。相続税を納めた証明が必要な方は、納税証明書を別途請求することとなります。納税証明書の発行は、手続きから3週間程度かかります。

領収書が必要な方は、税務署もしくは金融機関の窓口で納付した方がよいでしょう。

クレジットカードの限度額までしか納付できない

クレジットカードには限度額が決められています。そのため、クレジットカードの利用限度額が100万円の場合には、相続税の納付も決済手数料を含め100万円までしかすることができません。

クレジットカードの限度額内で相続税の税額が収まる場合はよいですが、そうではない場合はクレジットカード会社に連絡して利用限度額を引き上げてもらわなければなりません。クレジットカードを利用して相続税を納付する際には、一度限度額について確認しておいた方がよいでしょう。

納付できる相続税の上限は1,000万円

クレジットカードでの相続税の納付については、制限なく利用できるということではありません。納付できる相続税の上限は、1,000万円までと決められています。相続税の税額が1,000万円を超える方は利用することができないので、注意が必要です。

相続税の額に応じて手数料が発生する

クレジットカードで相続税を納付することにより、相続税の額に応じて手数料が発生します。相続税をクレジットカードで納付する場合の手数料は以下のようになっています。

納付税額 決済手数料(税抜)
1円~10,000円 76円
10,001円~20,000円 152円
20,001円~30,000円 228円
30,001円~40,000円 304円
40,001円~50,000円 380円

5万円以降は、10,000円を超えるごとに決済手数料76円(税抜)が加算されていきます。クレジットカードでポイントがついても、還元率によっては決済手数料で損をする場合があるので、気をつけましょう。

また、相続税の納付手続きの処理を間違えた場合は、納付した税額は還付されますが決済手数料は戻ってくることはないので、こちらも注意してください。

相続税の延滞には注意

納付期限までに相続税の納税ができなかった場合には、追徴税が課されるため、支払いの総額が増えてしまいます。支払い遅れにはくれぐれも注意する必要があります。

どうしても納税額が捻出できない場合には、延納をする・物納をする・税理士に相談するなど、適切な処置を事前に講ずる必要があります。

【参考】
相続弁護士ナビ|相続税の支払い方法と支払いの延滞を避けるために必要なこと

まとめ

相続税はクレジットカードで納付することが可能です。納付額に応じたポイントをもらうことができ、24時間受け付けているため大変便利でお得です。また、手元に現金がなくても納めることができ、分割やリボ払いをすることが可能です。

しかし、1,000万円までしかクレジットカードで納付することができず、領収書の発行ができない、クレジットカードの限度額までしか納付できない、決済手数料がかかるなどのデメリットもあります。

クレジットカードでの相続税の納付は、メリットやデメリットを考えた上で利用するようにしましょう。

【あとがき】正しい相続税の知識を

今回は相続診断士の弥山先生に、クレジットカードで支払い可能になった相続税について解説していただきました。

相続税については法律が難しいという側面もあり、正しい知識をも身につけるのもなかなか大変です。

知っていると知らないとでは、場合によっては相続税の支払額に多額の差が生まれるケースもアリます。

相続税について正しい知識を学べる場所として「あんしん相続税:税理士による相続メディア」などを活用するのも1つの有効な手段ですので、ぜひ検討してみてください。

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