

この記事のアドバイザ
- この記事はこんな人におすすめ
- ✔ 英ポンド円(GBP/JPY)のスプレッドはどこが安い?
- ✔ FX取引にかかるコストや手数料が知りたい!
- ✔ みんな、どこのFX会社を使ってるの?
相場のボラティリティが大きいことでも人気の高い通貨ペアのポンド円。どのFX業者が英ポンド円のスプレッド幅が狭いかご存知ですか?また、スプレッドとはどのような内容でタイプがあるか知っていますか?
継続して安定した収益を出していくには、スプレッドを含めコストにこだわることが大事です。特に、FXを始めて間もない人であればコスト面はしっかりとチェックをして取引に臨む必要があります。
ここでは、スプレッドの内容や各FX業者の比較、おすすめのFX業者について紹介しています。
FXにおける「スプレッド」とは
スプレッドとは具体的にはどのようなものを指すのでしょうか。FX業者の販売手数料などとは何が違うのでしょうか。そして、スプレッドにはどのようなタイプがあるのでしょうか。ここでは、手数料とスプレッドの違いやタイプ別の特徴について見ていきましょう。
手数料とスプレッドの違い

スプレッドとは売値と買値の差のことであり、例えば、英ポンド円の通貨ペアで売値が1ポンド=150.010円で買値が1ポンド=150.000円であれば、差の0.10円のことがスプレッドとなります。
各FX業者によってスプレッドは異なり、取引するごとに発生します。各FX業者では「口座開設手数料無料」「販売手数料無料」「手数料無料」などPRしていますが、スプレッドは「手数料」という名はつきませんが実質上の取引手数料と言えます。
スプレッドは取引する度に発生しますので、スプレッドが狭い方が得る利益も大きくなります。
スプレッドは固定と変動がある

スプレッドは、固定・原則固定・変動のタイプに分かれています。固定とはどんな相場状況のときでもスプレッドが完全に固定されているものです。以前は採用しているFX業者もありましたが、現在固定スプレッドを採用している業者はありません。
原則固定は基本的にスプレッドは固定されているものの、重要指標発表前後など相場が大きく変動しているときはスプレッドが変動をします。現在、多くのFX業者が採用しています。
変動はスプレッドが常に変動する可能性があり、流動性が低い時間帯は変動する傾向があり、スプレッドが大きく開くことがあります。
大手FX会社のスプレッド一覧表
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 | ポンド/円 |
---|---|---|---|---|
GMOクリック証券 ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 1.0銭 |
外貨ex byGMO ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.6銭 | 1.0銭 |
外為どっとコム ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 1.0銭 |
ヒロセ通商 LION FX ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.4銭 | 0.6銭 | 1.0銭 |
DMM FX ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 1.0銭 |
FXプライムbyGMO ※原則固定(例外あり) |
0.3銭 | 0.6銭 | 0.9銭 | 1.1銭 |
セントラル短資FX |
0.1銭 | 0.4銭 | 0.4銭 | 0.9銭 |
SBI FXトレード |
0.09銭 | 0.49銭 | 0.69銭 | 0.99銭 |
JFX MATRIX TRADER ※原則固定(例外あり) |
0.3銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 1.0銭 |
FXブロードネット ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.6銭 | 1.5銭 |
外為オンライン |
1.0銭 | 2.0銭 | 3.0銭 | 3.0銭 |
各FX業者、英ポンド円のスプレッドは米ドル円やユーロ円に比べると幅が広く、実質手数料は高めです。
概ね1.0銭前後がポンド円の平均的なスプレッドと考えられます。他通貨ペアよりは手数料はかかる傾向がありますが、値動きが激しいため大きな利益も狙えます。
FX各社での競争が進んでいる
上記スプレッド比較表を見てわかるとおり、大半のFX業者の英ポンド円のスプレッドが1.0銭前後となっています。FX取引においてかかる手数料はスプレッドのみですので、多くの人がFX業者を選ぶ際にスプレッドを気にします。
そのため、多くの人に利用してもらいたいFX業者は、極力スプレッドを安くして魅力を高めようとするため、各社でスプレッド競争が行われます。
結果、多くのFX業者が「業界最狭水準」となって、スプレッドに大差がない状況となっています。利用者にとっては嬉しい競争です。
英ポンド円(GBP/JPY)の特徴と利益の狙い方
英ポンド円にはどのような特徴があるのでしょうか。値動きの特徴や注意点、利益の狙い方などを事前に抑えておくことで、勝率アップやリスクヘッジに繋がります。英ポンド円は値動きが激しい通貨ペアであるため、基本的な特徴を把握したうえで取引を始めるようにしましょう。
値動きの特徴と注意点
英ポンド円の特徴は相場のボラティリティが大きいことです。1日で200銭ほど値動きするようなことも珍しくありません。
ポンド自体「殺人通貨」と呼ばれるほど値動きが激しい性質を持っており、短時間で大きな利益を得たり、大損したことがあるトレーダーも多いです。
比較的どの時間帯でも値動きの大きいポンド円ですが、特にロンドン市場が開く日本時間17時〜(夏時間は16時〜)は売買が活発に行われ、さらに値動きが大きくなることが多いです。東京市場開いている9時〜15時で発生していたトレンドとは、まったく逆方向へ相場が動くこともよくあります。
英ポンド円は値動きが大きいため、高レバレッジ取引や多くの取引数量での取引は避けた方が安全です。すぐに大きな損失を含んでしまい、ロスカットになるリスクがあります。
効率の良い利益の狙い方
英ポンドは、イングランド銀行(BoE)の政策金利や金融政策、原油価格、住宅価格などの不動産市場、雇用統計などの影響で価格が変動する傾向があります。そのため、影響力の大きい指標が発表されてから狙うのも1つの手です。
また、英ポンドはユーロと連動しやすい性質も持つため、ユーロが買われると英ポンドも上がることがあります。そのため、ユーロの動きをマークして利益を狙う方法もあります。
そして、値動きが激しい分、押し目買いや戻り売りで大きな利益が狙いやすいため、しっかりと相場分析をすれば高い勝率を残すことが可能です。ただし、テロリスクなどもあり、一気に暴落してしまうこともあるため、随時最新情報をチェックしておく必要があります。
コストの安い初心者向けFX会社

FX取引を始めるにあたり、いかにコストが安いFX会社を使用するかは大事です。コストが安いほど利益を得やすくなりますし、損失を減らすことができます。
たとえ、0.1銭のスプレッドの違いでも取引回数が多い人や取引数量が多い場合は、長期的に見ると大きくコストに開きがあります。投資をするうえで、いかにコストを抑えれるかは非常に大事で利益に直結することです。
FX会社を選ぶ際は、取引する通貨ペアのスプレッド幅が狭いところを選ぶようにしましょう。

元 証券会社勤務|國村功志
スキャルピングをやるならスプレッドに着目
スキャルピングをする場合はスプレッドにまず着目しましょう。デイトレードやスイングトレードと違って、スキャルピングは数秒で決済して細かい利益を積み重ねることが多いため、スプレッドの幅がトレードの有利・不利に直結します。スキャルピングでは、自分がトレードする通貨ペアのスプレッドができるだけ狭いFX会社を利用しましょう。また、FX会社によってはスキャルピングを禁止しているところもあるので注意してください。スプレッドの他には、約定力も重要です。細かいタイミングが要求されるスキャルピングでは、スリッページも命取りになる可能性もあるからです。高い約定力を誇り、スリッページが発生しないFX会社もあるため、スプレッドとあわせて比較してください。
利用者数が多くバランスの取れたDMM FX
映像・音楽・ゲーム・仮想通貨などでも有名なDMMグループのDMM.com証券は、国内FX口座数ナンバーワンを誇ります。
会社 | 米ドル/円 | ユーロ/円 | 豪ドル/円 | ポンド/円 | ユーロ/ドル |
---|---|---|---|---|---|
DMM FX ※原則固定(例外あり) |
0.2銭 | 0.5銭 | 0.7銭 | 1.0銭 | 0.4pips |
米ドル円「原則固定0.2銭」、ポンド円「原則固定1.0銭」など業界最狭水準スプレッドとなっており、システムの安定性などが非常に優れています。多くの人に選ばれているという事は、それだけ優れたサービスを提供しているということ。
有名どころのFXだけあって、サポート面から使用感覚から見てもとても使いやすかったです。一番は、取引をするとしても分かりやすい気遣いが出来てると感じました。何となくという感覚でサイト内を触ってみてコツが掴めるという感じです。
また、中長期トレーダーに向けたスプレッドも高めの設定になっており、優れたチャート機能と合わせて人気です。
FXの会社選びの際にスプレッド以外で着目するポイントは?

元 証券会社勤務|國村功志
取引ツールの約定力もチェックしておこう
FX会社はスプレッドとあわせて約定力もチェックして選びましょう。約定力はスキャルピングやデイトレードの短期取引をするトレーダーにとって特に重要です。約定力が低いということは、そのFX会社のサーバー処理能力も低い可能性があり、取引が集中して相場が激しくなる場面では注文や決済ができないこともあります。タイミングが重要な短期トレーダーにとって、これは致命的なデメリットにもなり得るでしょう。
また、約定力が弱いとスリッページの発生頻度も多くなります。仮に1万通貨の取引で3pips(3銭)のスリッページが100回起こると3万円も損益が変わり、売買回数が増えるほど見過ごせなくなるでしょう。加えて、不利なスリッページが続くとストレスにもなってしまうため、約定力はFXをするうえで重要な要素となるのです。
【まとめ】ポンド円をやるならコストに注目
英ポンド円は相場のボラティリティが大きく、ドル円やユーロ円に比べるとスプレッド幅が広い傾向があり、概ね1.0銭程度となっています。
スプレッドはFX業者の実質的な手数料であり、取引するたびに発生するため利用者にとってはスプレッド幅が狭い(手数料が安い)に越したことはありません。
これからFXを始める予定の方は、少しでも大きな利益を出せるように、今回紹介したようなスプレッド幅の狭いFX業者を選ぶようにしましょう。
- この記事で紹介したFX会社
- ■DMM.com証券「DMM FX」
元 証券会社勤務|國村功志
ポンド円は値動きが激しい!投機筋に注意
ポンド円は値動きが激しく、FXでは人気の高い通貨です。1日で3円動くこともあり、短期間で収益をあげることができるデイトレード向き通貨です。その分、投機筋も積極的に取引するため、指標発表時などに大きな損失を被ることもある点は注意が必要でしょう。
年間では30~50円程度の値幅を想定しておいたほうが良いですが、2008年のリーマンショックの年には90円近くも変動したため、レバレッジをかけすぎた取引は厳禁です。FXに慣れてくるとダイナミックで非常におもしろい通貨ですが、リスク回避を想定した取引を心がけるべきでしょう。