これからの時代にFP資格が必要になる理由|専門家が解説

この記事を執筆した専門家

ファイナンシャルプランナー

清野 謙

一級ファイナンシャル・プランニング技能士・AFP認定者・シニアM&Aアドバイザー、日商簿記2級
経歴 大学を卒業後、証券会社に入社、個人営業を約3年間経験した後に電機メーカに転職。金融機関向け情報システムの営業等を26年間行ったが、会社のリストラで退職。地方銀行の顧問を2年間勤めた後に、地域の人々の金融リテラシー向上を目的とした「せいのFP事務所」を開所。YouTube上で、教育系VTuberとして「せいのFPチャンネル」を運営中。

この記事の目次

  1. FPとFP資格とは違うもの
  2. FPを名乗っている人がFPとは限らない
  3. FP資格は国家資格と民間資格の2種類がある
  4. FP資格を取得する為の学習は日々の生活を向上させる
  5. FP資格は簡単に取得出来るものもあります。
  6. 試験勉強でのおすすめ
  7. まとめ

FPとFP資格とは違うもの

FP(ファイナンシャル・プランナー、以下FP)資格と聞くと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

ファイナンシャルプランナー?

  • 保険屋さん?
  • ライフプランの専門家?
  • そういえば知り合いが持ってたっけな

上記のようなイメージと思いますが、まずは「FP」と「FP資格」を切り離して考えて下さい。今回はFP資格の必要性を解説します。

FPを名乗っている人がFPとは限らない

FPの定義があいまいなので、日本でFPと名乗っている人は、金融機関の営業員であったり、私のようなコンサルタントであったり、脱法的なグレービジネスを行っている人々であったりと、様々な人がいます。

その為に、SNS等では「FP不要論」や、FPとFP資格を混同して「FP資格不要論」が話題となったりしています。「単にFPを名乗っている人」、「FP資格を保有してFPのふりをしている人」と、「本物のFP」とFPが玉石混交であることを理解して下さい。

FP資格の有無は問わず、必要な知識を保有し、FPの職業倫理である「顧客利益の最優先」を曲げずに活動している人が本当のFPとなります。

FP資格は国家資格と民間資格の2種類がある

国家資格のFP資格

一般的にFP1級、2級、3級と呼ばれている資格は、国家資格であり、正式名称は「1~3級ファイナンシャル・プランニング技能士」です。この資格は、職業能力開発促進法で定められた名称独占資格であって、保有していない人が名乗ることは許されていません。

民間資格のFP資格

これはCFP®、AFPと呼ばれるもので、日本FP協会が認定する民間資格です。

FP資格を取得する為の学習は日々の生活を向上させる

FP資格の試験で6分野から出題されますが、この6分野は生活に密接していて、その内容を知らない一生と、若い時から知って行動した一生では、全く違う人生となります。ここでFP資格を取得する為の学習する分野を紹介した上で、学習・資格取得のメリットを説明します。

FP資格試験では6分野から出題されます。

6分野とは多いな、なんでそんなに多いのかと、皆さん戸惑うと思います。

私も当初はそう考えていましたが、最上位の1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得した頃には、この6分野自体がそれぞれ関連していて、どれが欠けても駄目なことを理解するようになりました。

以下に各分野の内容と勉強するメリットを紹介します。

6分野とは

  • A分野(ライフプランニング)年金、健康保険、雇用保険、住宅ローン
  • B分野(リスク管理)生命保険、損害保険
  • C分野(金融資産運用)経済、貯蓄、投資
  • D分野(タックスプランニング)税金
  • E分野(不動産)
  • F分野(相続/事業承継)相続、贈与税、相続税

A分野では将来の年金を計算出来るようになる

A分野では、将来の年金の金額を計算出来るようになりますし、老後の必要な資金を計算して足りない分をどうするかは、他の5分野の知識でカバーします。また失業した場合の雇用保険からいくら貰えるか、病気になって入院した場合に、自分の最高負担額が分かります。

B分野では自分に必要な保険を学べる

生命保険、損害保険の基本的な仕組み、商品の特徴を学べます。今の自分に必要なのか、保険料、保険金が適切なのかも、他の5分野の知識で判断することが出来ます。A分野で学ぶ健康保険の知識がなければ、どんな医療保険が必要なのかは判断出来ませんよね。

C分野は情報弱者狙いの金融機関、詐欺師から身を守る

詐欺師の宣伝文句で良く「ローリスク、ハイリターン」が使われますが、これはC分野を学ぶと「ありえない」ことが分ります。

金融機関、不動産業、不動産開発業の営業の方は「売り込む」ことが仕事です。本当に自分にとって必要なのかは、知識をもとにあなたが判断しなければいけません。国もようやく重い腰を上げて、2022年から高校の家庭科(!)で家計管理や金融商品の特徴を教えることになりました。

D分野は本来であれば学校で教わること

現在、将来の自分がどんな税金を納めるのかをきちんと理解している人は実際に少ないです

税金は原則、払いすぎても払い過ぎた人からの還付請求がないと戻されませんし、色々な優遇税制も自分から申請しないと適用されません。相続財産の評価が8割引きになる制度等ありますが、知らない人は損をしていることも気づきません。

E分野では不動産の基本知識が学べる

土地や建物に関しての基本的な知識を身につけます。見落としがちな固定資産税、将来の買換えの際の税金(優遇税制あり)についても知らないと損をすることが多いです。

F分野は相続税、贈与税の仕組みと優遇税制を学べる

例えば相続財産の評価額が1億円の場合でも、保険金の非課税枠等の色々な優遇税制を使う使わないでの納付すべき税額の差額は百万円単位ではなく、1,000万円単位となります。

また富裕層の方が一般的に活用している直系尊属からの一括贈与に対する優遇税制も一般の皆さんは、ほぼ知らないと思います。

FP資格は簡単に取得出来るものもあります。

FP試験の開催日程

1級~3級の各FP技能士の試験は、毎年1月、5月、9月の年3回開催されます。

FP資格の難易度は幅があります。 

FP資格は前述したように1級~3級の各ファイナンシャル技能士、CFP®、AFPとありますが、一般的に初学の方は3級から、金融機関にお勤めの方は2級から受験される方が多いです。

私の開催しているFP試験セミナーでは、初学の方が3ヶ月で3級を合格し、次の試験で2級に合格される方は普通にいらっしゃいます。

勉強時間は、3級が30時間前後、2級がプラス40時間前後位で余裕を持って合格出来るのではと考えています。

1級は別格で、私は2級取得後に200時間の勉強で1級の学科試験を受験したのですが、落ちてしまいました。2回目の受験で合格したのですが、更に200時間勉強しました。(学科合格後に100時間勉強して実技試験を合格してます。)

試験の合格点

2級、3級はそれぞれ学科試験と実技試験に分かれていますが、どちらも6割以上の正解率で合格となります。2級の一部を除いて選択肢を選ぶ問題(2~4択)なので点数が取りやすいです。(実技に関しては、個人資産相談業務、生保顧客資産相談業務等に科目が更に分かれます。)

試験の費用について

試験は厚生労働大臣から指定を受けた金融財政事情研究会と日本FP協会の2つの組織が開催していますが、どちらも料金は一緒になっています。

3級は学科・実技とも3千円、2級は学科が4,200円、実技が4,500円となっています。

無駄なお金を使うのはFPとしては相応しくないので、受験するのであれば1発で合格しましょう。

目的別の学習をお勧めします。

私は試験セミナーの最初に、受験目的を「資格を取得する」なのか「知識を身に着けて生活の向上させる」のかを必ず伺うようにしています。大体、1/2になります(笑)。

どちらの目的も正しい選択と考えています。合格だけを狙うなら、出題の傾向に併せた学習方法で効率良く取得しても良いですし(合格してからじっくり勉強しましょう)、最初からじっくりと勉強するのもよろしいと思います。

受験者数と合格者数(金融財政事情研究会 2020年1月実施分から抜粋)

- 試験科目 受験者数 合格者数 合格率
1級 学科 7,049 833 11.81%
2級 学科 40,110 11,557 28.81%
2級 実技 個人資産相談業務 20,294 6,724 33.13%
2級 実技 生保顧客資産相談業務 10,455 4,797 45.88%
3級 学科 27,744 18,154 65.43%
3級 実技 個人資産相談業務 15,146 7,607 50.22%
3級 実技 生保顧客資産相談業務 16,001 7,711 48.19%

【参照】一般社団法人 金融財政事情研究会ホームページ

<予測>関連業界にお勤めの方はこれから必須資格になる

一般人の方が普通にFP2級を取得する時代です。

銀行、証券、生保、損保、不動産の業界にお勤めの方はFP2級は持っていて当たり前、1級を取得してようやく差別化出来る時代になってきてます。なるべく早いタイミングでの1級挑戦をされた方がよろしいと考えます。

試験勉強でのおすすめ

教材

私が執筆協力をさせて頂いた「新しいFP テキスト&問題集(講談社)」をお勧めします。

3級、2級それぞれ出版されてまして、テキストと問題集が1冊(分冊可能)に纏まっておりコスパが良いのと、メインの執筆がFP資格チャンネルでは日本一の小田先生で楽しい語呂合わせが盛りだくさんです。

YouTube

FP試験の学習チャンネルが増えてきていますが、2級、3級であれば「おーちゃん【1級FP技能士】TV」(チャンネル登録者1.2万人)をお勧めします。2級を合格して1級を目指すのであれば、FP1級特化チャンネルの「せいのFPチャンネル」(チャンネル登録者1,500人)にお越し下さい。

おーちゃん【1級FP技能士】TV

せいのFPチャンネル

まとめ

土台の知識を身につけましょう

お金にまつわる重要なことは色々調べたり、比較してから決められると思いますが、その検討の土台となる知識を義務教育や高等教育では習っていません。

ネットで調べるとしてもその部分だけの知識を得ることになり、つぎはぎの知識ではどうしても限界があります。FP試験の6分野を系統づけて勉強して、行動することは必ず生活のプラスになります。

あとは行動するだけです

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。少しでもFP資格6分野、FP試験について、ご興味を持たれてましたら幸いです。またどこかでお会いしましょう。

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