カードローン・クレジットカード・キャッシングはどう違う?それぞれの特徴や上手な使い方について解説
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ファイナンシャルプランナー
CFP(R)認定者
一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
福岡大学法学部法律学科卒業。1995年4月 情報通信会社入社。30歳を機に苦手だった経済分野を克服したいという思いから、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。同時期に購入したマンションの返済を8年で完済した実績を持つ。
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マネット編集担当/キャッシングガイド
奥山 裕基
FP資格を有し、カードローン・消費者金融および貸金業に関する豊富な知識を持つ編集者。関連法規(貸金業法・金融商品取引法等)の理解を深めつつ、多数のローン経験者へのインタビューや金融機関勤務経験者へのヒアリングをもとにリアルな情報収集を怠らず、自身も当サイトにおいて1,000本を超える記事を執筆。生活に欠かせない「お金」だからこそ最適な意思決定を支援したいという理念のもとに情報発信を行っている。
カードローンの特徴
カードローンとは、手元にお金が無いけれど、急にお金が必要になった時に借りることができるサービスです。
もちろん誰でも借りることができるというわけではありません。自分が選んだカードローン会社に申込を行い、審査に通過した方のみがお金を借りることができます。
借入限度額についてはカードローン会社によって異なりますが、最大で1,000万円まで借入可能なカードローン会社もあります。
カードローンを利用するメリット
クレジットカードの特徴
クレジットカードはカードローンと異なり、買い物の際に支払うべき金額を後払いにできるサービスのことです。
クレジットカードの「クレジット」とは、「信用」を意味します。
したがってカードローンと同様、クレジットカード会社の審査に通過しなければクレジットカードを所有することは出来ません。
クレジットカードには「持っているだけで優遇サービスが受けられるもの」や「ポイント還元率が高いもの」など、様々な種類がありますので、選ぶ際には「持つことで得られる特典」を重視するとよいでしょう。
最近ではインターネットショッピングの決済においてもクレジットカードがで利用できるサイトが増えています。利用の目的に合わせて2枚程度のクレジットカードを所有し、使い分けるとよいでしょう。
クレジットカードを利用するメリット
クレジットカードを利用するメリットは、なんといっても現金を持ち歩かなくて済むことです。多額の現金を持ち歩くのはやはり不安ですよね。クレジットカードであれば、盗難や紛失の際における補償サービスもついていますので安心です。
カードローンとクレジットカードの違い
カードローンがお金を借りることを目的としているのに対し、クレジットカードは商品の購入に併せてお金を借りることを目的としています。
2つの大きな違いとしては、「商品の購入を目的としているかどうか」という点が挙げられます。
キャッシングの特徴
お金を借りるという意味でカードローンと混合しがちなのが、キャッシングです。キャッシングとは、クレジットカードに付帯している「キャッシング枠」を利用してお金を借りることです。
所有しているクレジットカードに「キャッシング枠」が設定されていれば、新たに申込などをする必要もなく、お金を借りることが可能です。さらにその「キャッシング枠」は、海外でも利用できることが多く、旅行先で必要な現金を引き出すこともできます。
キャッシングを利用するメリット
カードローンとキャッシングの違い
1番の違いは「金利」です。キャッシングよりもカードローンの方が金利が低く設定されています。
また、返済方法にも違いがあります。キャッシングの場合、多くが「翌月一括返済」となっているのに対し、カードローンの場合は「残高スライドリボルビング方式」といって、借りた額によって決められた返済額を毎月返済していくシステムとなっています。
もちろん、余裕がある月に繰上げ返済をすることも可能です。カードローンは、どちらかというと「比較的まとまった金額を借りて、毎月少しずつ返済していきたい」方向け。
一方、キャッシングは「緊急時に少額のお金を借りて、翌月一気に返したい」方に向いているといえます。
カードローンを利用する際の注意点と上手な使い方
カードローンは大きく分類すると、消費者金融系のカードローンと、銀行のカードローンがあります。
2つの違いは「総量規制」の適用を受けるかどうかということです。「総量規制」とは、「年収の3分の1以上のお金を融資することはできない」というもので、消費者金融系のカードローン会社はその適用を受けるため、あまり多額のお金を借りることができません。
しかし、その分銀行のカードローンと比べ、「融資までのスピードが速い」ことや、独自の審査基準を用いて審査することから、比較的審査に通りやすいものもあったりします。
銀行のカードローンについては、消費者金融系と比べ「即日融資しにくい」というデメリットはありますが、その分「融資限度額を高く設定できる」ことや、消費者金融系と比べ「金利が低い」というメリットがあります。
もし、現時点でクレジットカードを所有しておらず、また所有していてもキャッシング枠が設定されていない場合で、急にまとまったお金が必要になった際には、まず消費者金融系のカードローン会社に申込するとよいでしょう。
消費者金融系であれば、申込や審査の状況次第で即日融資が可能です。しかも消費者金融系のカードローン会社の中には、初めての利用であれば「無利息期間サービス」を設けているところもありますので、可能であればそのサービスを最大限活用することをおすすめします。
クレジットカードを利用する際の注意点と上手な使い方
クレジットカードの契約において、利用金額については事前に登録した口座から引き落とされることになっています。したがって口座の残高不足には常に気をつけておく必要があります。
利用明細を見て驚くことのないように、使いすぎにはくれぐれも注意しましょう。
クレジットカードには、独自の付帯サービスやポイント還元率が設定されていますので、自分のライフスタイルや目的に合わせて複数のクレジットカードを上手に使い分けるようにしてください。
キャッシングを利用する際の注意点と上手な使い方
クレジットカードの支払い(引き落とし)には金利は付きませんが、キャッシングを利用した際の返済においては利息分の支払いが発生します。
また、クレジットカードの申込の際にキャッシングの支払い方法を「リボ払い」に自動設定されているケースもありますので、自分のクレジットカードに付帯されているキャッシングの利用条件がどうなっているのか、今一度確認しておきましょう。
キャッシングは非常に便利ですが、金利が高く設定されていることや、多額の借入には向いていないことから、どうしても必要な際に必要な金額だけ借りるようにし、翌月一括で返済を完了させるようにしましょう。
まとめ
カードローン・クレジットカード・キャッシングも使い方次第では便利で有益なものになります。
しかし、自身の返済能力を超えた利用は絶対にするべきではありません。利用する際には「目的」を明確にし、そして長期的な返済が発生するのであれば、きちんと返済計画を立てるようにしてください。
マネット編集担当/キャッシングガイド
奥山 裕基
マネットに寄せられるコメントにもアドバイスとして「計画性が重要」「少額利用なら強い味方」という声が多くあります。利用額が多いと、返済期間も長引き、利息も増加していきます。少し借りて早めに返すのが負担が少ない使い方です。