銀行のマイカーローンは審査基準が厳しい?利用できなかった時の対処法
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元 銀行員
同志社大学卒業後に、大手都市銀行に入行。個人顧客に近い窓口業務など、基本業務を経て資産家向け資産運用の提案、アパートローンの新規融資や期中管理、法人向けの融資やM&A、外為業務を担当。その他、カードローン・住宅ローンといったさまざまな個人向けのローン事業にも従事。
この記事はこんな人向け |
- どうしてもマイカーを購入したい
- 銀行のマイカーローンで審査落ち…
- 審査落ちした理由がまったく分からない
車の購入を検討する人のほとんどが、銀行やディーラーのマイカーローンを検討するものですが、中には審査落ちしてしまうケースもあります。
どうして審査落ちしてしまったのか全く分からない人は、この記事で原因をセルフチェックしていきましょう!
銀行のマイカーローンで審査落ち…
車の購入では車両本体だけでなく、税金などさまざまな諸費用がかかります。そのため、ローンを組まれる方が多いですよね。特に銀行の自動車ローン(マイカーローン)は低金利なので申込される方も多いのではないでしょうか。
しかし、銀行のマイカーローンの審査で落ちてしまってご利用になれない方も結構多いものです。どうしても欲しいし、あきらめたくない!では、どうして利用できなかったのか考えてみましょう。
誰でも審査に通る訳ではない
車を購入しようと検討している方の多くは、銀行のマイカーローンを利用したいと思うでしょう。
しかし、マイカーローンは融資商品のひとつであるため、融資を受けるためには個人の信用情報などを基に、返済能力を判断しなければなりません。
これは銀行にかかわらず、どんなマイカーローンでも申込時には厳正な審査が実施されていることを理解しておきましょう。
マイカーローンの審査基準を正確に把握するのは難しい
マイカーローンの申込をすると銀行が、申込時に記入した内容に基づいて審査を行います。
審査基準をクリアするような申込内容を記入すれば通るかも?と思われる方もいるかもしれませんが、虚偽であった場合、融資はもちろん受けられません。
一般的に銀行はマイカーローンの審査基準を公表してはいませんので、審査基準を正確に把握することはできないのです。
スコアリングシステムで自動審査される
銀行はマイカーローンの審査にスコアリングシステムを採用しています。スコアリングシステムでは申込者の年齢や職業、お金の使用履歴などを数値化して点数で表したものです。
このスコアリングシステムは、膨大な情報に基づいて作られており、総合点数によって融資ができる人であるか判断をしています。
そのため、銀行のマイカーローンの審査に落ちた理由を銀行へ問い合わせたところで、何が問題だったのか確認するのは非常に困難なのです。
銀行のマイカーローンで審査落ちする5つの原因
審査に落ちた理由となる問題点を改善できれば、再度申込をして利用できるかもしれない…
そうお考えであっても銀行のマイカーローンの審査基準は公表されていないので、審査落ちとなっても落ちた理由を詳しく知ることはできません。
しかし、審査落ちする理由をある程度絞り込むことは可能です。下記の5つの原因を参照に、ご自身の状況を振り返ってみましょう。
審査落ちする原因1|申込に虚偽があった
審査に通りたくて、年収や勤務先など偽った場合、信用できない人だと判断されるため審査には通りません。
銀行のマイカーローンの申込では、年収や勤務先、他社お借入れ情報などさまざまな情報を記入する必要があるため、面倒くさい…と適当な申込をすると銀行はそれを見抜きます。
虚偽や適当な申込は、絶対にしないようご注意ください。
審査落ちする原因2|収入が安定していない
申込時に重視しているのは年収ではなく、安定性のある収入です。高年収であっても、安定性に欠けた職業であったり、一時的な高年収であったりする場合には銀行は返済能力がないと判断される可能性があります。
銀行が審査で重視しているのは「勤続年数」です。大企業の正社員や公務員など一見安定した職業のように思いますが、勤続年数が短かったり、転職を繰り返していたりすると「安定性」がないとみなされます。
審査落ちする原因3|他社借入の利用状況が悪い
安定性に欠けている要素はないし、収入もあるのに審査に落ちてしまった…という方は現在、他社からのお借入れがないかお調べください。
マイカーローンの審査では、他社への返済状況に問題があると審査に悪影響を及ぼす可能性があります。特に他社への返済で遅延を繰り返している場合には、審査落ちとなる可能性が高まりますのでご注意ください。
審査落ちする原因4|複数申込しすぎた
ひとつに絞って申込するより、複数社へ申込すればどれかは審査が通るのではないか…と考える方もいると思います。
しかし、複数社への同時申込は「申込ブラック」とみなされる可能性があります。
複数社へのマイカーローンの申込をしている場合、銀行側が抱く印象としては「お金に困っている」「他社で審査が通らなかったのでは?」と判断されます。
また、マイカーローンの審査結果待ちの間にクレジットカードの新規申込をされると、審査落ちする原因となるので控えるようにしましょう。
審査落ちする原因5|過去にお金のトラブルがあった
お金を借りるには、相手からの信用ももちろん大切です。銀行も信用できる人へお金を貸したいというのが本音ですので、申込者の信用情報はしっかりと確認しています。
年収や職業、お借入れ金額など現在の状況も大切ですが、過去のことも大切なのです。過去にお金の取引でトラブルがあり「ブラック」であった場合、返済に対する姿勢に問題がある人とみなされて審査に落ちてしまいます。
銀行のマイカーローンが使えなかった人は…
ここから先の内容 |
- 銀行のマイカーローンでまさかの審査落ち…
- 車の見積もりも終わってるのにどうしよう…
- 頭金があるから、あと数十万円あれば…
不足しているマイカーの購入資金を工面しようとしたものの、銀行のマイカーローンは審査落ち…そんな人にも選択肢はあります。
万が一審査落ちしたとしても、マイカーローン以外の方法で不足分を補填することは可能です。
「銀行のマイカーローンが使えないなら、全額貯めて買うしかないのか…」と考えている人は、他の選択肢にも目を向けていきましょう。
不足分を一時的にカードローンで補填
銀行のマイカーローンが使えなかったとしても、不足分を「カードローン」で補填するという選択肢もあります。
もちろん、カードローンも厳正な審査をおこなっているので、必ずしも利用できるとは言えません。しかし、銀行の審査とは仕組みが異なるので、利用できる可能性は十分あるでしょう。
中古車なら大手カードローンでも対応しやすい
とは言え、新車購入時のように高額な借入にはあまり向いていません。しかし、数十万円程度の中古車であれば十分対応できる可能性はあります。
どうしてもマイカーが必要なのであれば、購入可能な範囲の中古車にも目を向け、カードローンを使って購入しましょう。
実際にカードローンを利用した人の口コミ
ユーザー評価
中古車を買おうとして、最初はオートローンに申し込んだのですが、審査が通らなかったのでカードローンに申し込むことにして、アコムを選びました。
利用したカードローン | アコム | ||
---|---|---|---|
借入金額 | 80万円 | 金利 | 年18.0% |
審査時間 | 1時間以内 | 借入事実の把握 | 誰も知らない |
重視した点 | 借入の容易さ |
【注意】カーローンより金利は高めに設定されている
カーローンと比べて金利が高めに設定されているので「高額な利息が発生するのでは…」と、多くの方が不安になるものでしょう。そんな人は、実際にどれくらい利息が発生するのか確認してください。
・金利18.0%で借入した場合
毎月の返済額 18,076円
合計の利息 150,743円
・金利15.0%で借入した場合
毎月の返済額 17,333円
合計の利息 123,976円
・金利10.0%で借入した場合
毎月の返済額 16,134円
合計の利息 80,809円
・金利5.0%で借入した場合
毎月の返済額 14,985円
合計の利息 39,476円
様々な金利でシミュレーションしてみると、上記のような結果になりました。必要な金額によっては、さらに利息負担がかかると考えておきましょう。
前述した通り、カードローンを利用する場合、金利が高いほど利息負担が大きくなってしまいます。そこで、自身の状況にあった返済計画を立ててみましょう。
1年払い
→ 毎月 45,839円 利息総額 50,074円
2年払い
→ 毎月 24,962円 利息総額 99,079円
3年払い
→ 毎月 18,076円 利息総額 150,721円
毎月の支払い負担を抑えたいのであれば2~3年での完済を、利息を少しでも節約したい人は1~2年での完済を目指すのが理想的でしょう。
自身のお財布事情にあわせて借入すれば、カーローンが利用できなかったとしてもマイカー購入は可能です。返済までをきちんと計画しておけば、カードローンはとても便利なサービスといえます。
大手カードローンは成約率を公表している
ちなみに、大手カードローンの中にはIR情報として「成約率」を公表しているものもあります。成約率とは、新規申込者の中で実際に借入できた人数の割合を示す数値です。
代表的な大手消費者金融として知られる「プロミス」や「アコム」の成約率は、おおむね40%前後で推移しています。
確かに審査落ちしている人もいますが、沢山の方がお金を借りられているのも事実。改めて申込先を選ぶ際は、こういった点も参考にしてみましょう。
簡易診断サービスを使ってみるのもおすすめ
申込しても借入できるのか不安な人には、簡易診断サービスの利用をおすすめします。2~3項目に入力するだけで、借入できる可能性があるのか確認可能です。
カードローンによっては簡易診断後にそのまま申込を進めることもできるので、不安な方は一度利用してみてはいかがでしょうか?
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どうしても金利が気になる人は銀行カードローン
でもやっぱり金利が気になる…そんな人は、銀行が取り扱うカードローンを検討してみましょう。
メガバンクや大手ネット銀行などが取り扱うカードローンなら、低金利で借入できる可能性は十分あります。
融資してもらうまでに時間がかかる可能性もあるので、車の販売店と相談してから申込してください。
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まとめ
銀行のマイカーローンで審査落ちする原因と、今からでもマイカーの購入費用を工面できる打開策として、カードローンを紹介していきました。
審査落ちしたからといって落ち込まず、他の選択肢として記事中で紹介したカードローンも検討してみてください。
マネット編集担当/キャッシングガイド
奥山 裕基
銀行のカーローンに落ちた場合、カードローンの他にもディーラー系ローンや残価設定型クレジットなどの支払方法もあります。いずれも銀行系カーローンとは審査基準が異なるので、申込してみると通過する可能性は十分にあります。ただし、いずれも銀行のカーローンよりも金利が高めに設定されているので、カードローンと比較したうえで適切なサービスを選びましょう。
元 銀行員|内藤潤一
審査落ち後の再申込は可能ですが時間を空けましょう
一度申込をして審査に落ちた場合、再度申込することは可能です。しかし、審査落ちした原因によってはすぐに改善できない場合が多いので、一定期間あける必要があります。
お急ぎであれば、申込する会社を変えてみるなどの工夫も必要になるでしょう。但し、勤務先や年収、勤務年数を変えて申込することは虚偽の申請になるので、絶対にしてはいけません。