将来に向けて無理なく始めよう!資産形成の仕組みづくり

この記事を執筆した専門家

ファイナンシャルプランナー

吉井徹

ファイナンシャル・プランニング技能士(2級)
AFP(日本FP協会認定会員)
金融機関に所属せず、保険・証券の販売をしない独立系FP。投資歴10年以上の個人投資家でもある。前職では大型鋼構造物を製造する企業の品質管理部に所属。溶接管理技術者1級、非破壊検査技術者として、部長クラスのポジションを務めた。現在は資産形成、生活に関わるお金の相談や執筆を主に行っている。
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この記事の目次

  1. 貯蓄から資産形成へ
  2. 投資と投機の違いを理解しましょう
  3. 余裕資金を使って小さく始める
  4. 複利の力を理解しておきましょう
  5. 積立NISAやiDeCoを活用しましょう
  6. まとめ

貯蓄から資産形成へ

新型コロナウイルスの感染拡大は、多くの人々の生活に影響を与えました。先の見えない不安の中で、資産形成で備えることに興味を持つ人が増えたようです。

と言っても、日本では「投資のことはよくわからない」という人がほとんどです。

それは仕方のないことです。ほとんどの人が学校でお金に関する教育を受けていませんし、親からは「ムダ使いせずに貯金しなさい」と言われ続けてきた人が多いからです。

日本は現金・預金比率が5割を超えています。これは欧米などに比べるとかなり高い比率です。

べつに貯蓄が悪いことではありません。貯蓄ができない人はそもそも投資に向かないからです。

ただ超低金利の現在、日本で銀行預金をしても金利はごくわずかです。
多くの日本人が「稼ぐ」「貯める」ができても「増やす」ことができていません。そこで金融庁は「貯蓄から資産形成へ」というスローガンを掲げているわけです。

あなたがもし「将来が不安だ」と感じているのなら、まずは貯蓄からそして少しずつ資産形成を始めることです。

資産形成というのはラクして稼ぐ方法ではありません。しかしお金について正しく学べば、資産形成をすることは難しいことではありません。

投資と投機の違いを理解しましょう

投資と聞くと多くの人が

  • 怖い
  • お金持ちや頭のいい人がやっている
  • まとまったお金がないとできない
  • 難しそう
  • 騙されそう
  • 損しそう

    といったイメージを持っています。しかしこれらのはどちらかというと「投機」のイメージです。

    投機(トレード)

    • 短期売買
    • 安く買って高く売る
    • 勝つ人がいて負ける人がいる(ゼロサム)
    • 上手くいくと短期で大きな儲けが得られる

    投資(インベストメント)

    • 長期保有が基本
    • 企業の成長を応援する
    • 未来を信じる力
    • 成長するためにはどうしても時間が必要

    ディスプレイで複数のチャートの値動きを見て、売買しているのを「投資」と思っている人が多いんですね。

    投機がダメなのではなく、普通の会社員であれば、投資で資産形成をするほうが向いているということです。

    毎日1日中トレードをしているプロを相手に、あなたが仕事以外のわずかな時間を使って勝つことは簡単ではありません。

    もちろん投資が簡単という意味ではありません。投資はどちらかというと、時間がかかるけどコツコツと増やしていくものです。

    わかりやすく言えば、投資は貯蓄と投機の中間にあるものと言えます。

  • 貯蓄よりはリスクが高いけどお金を増やすことが可能
  • 投機よりはリスクが低いけどお金の増え方は緩やか

    ですから普段は仕事に忙しく、休日は家族との時間を過ごしたいのであれば、投資を学んで資産形成することがオススメです。

    余裕資金を使って小さく始める

    実際に投資を始めるなら、最低でも生活費の3ヶ月分程度は貯蓄しておきたいですね。急な出費に対応できないと困るからです。

    ほかにも、例えば1年後に使う予定が決まっているお金は投資ではなく預金のほうがいいでしょう。

    いざ1年後に必要になったときにもし暴落していたら……
    準備していたお金で足りないということになってしまいますよね。ですから、すぐに使う予定のない余裕資金を使って投資を始めましょう。

    まとまったお金がある場合や、大きな臨時収入が合った場合は一括投資よりも分散購入、積立投資をオススメします。

    投資になれていないのに、ドンと一括購入すると相場が大きく下落したときに冷静でいられない可能性があるからです。

    仮に300万円の余裕資金があるなら一括で投資せず、例えば2年(24回)かけて毎月125,000円ずつ購入してタイミングを分散させます。

    どちらが正しいというわけではありませんけど、暴落時に慌てないためにもまずは相場の値動きに慣れるべきでしょう。

    複利の力を理解しておきましょう

    複利という言葉を聞いたことがありますか?

    単利・・・預けた元本のみに利息がつく
    複利・・・「元本+利息」に利息がつく

    例えば100万円預けた場合(税金は考慮していません)

    単利で年利3%
    1年後  1,030,000円
    2年後  1,060,000円
    3年後  1,090,000円
    10年後  1,300,000円

    複利で年利3%
    1年後  1,030,000円
    2年後  1,060,900円
    3年後  1,092,727円
    10年後  1,343,916円

    時間が経つほど複利だと増え方が大きくなっていますね。資産形成をするなら時間を味方にした複利を利用しましょう。

    複利の力を理解するために『72の法則』を知っておくと便利です。これは「元本が2倍になるのにかかるおおよその年数」を計算する方法です。
    例えば

    金利:1%
    72 ÷ 1=72
    元本が2倍になるのに72年かかる

    金利:3%
    72 ÷ 3=24
    元本が2倍になるのに24年かかる

    金利:8%
    72 ÷ 8=9
    元本が2倍になるのに9年かかる

    金利:0.002%
    72 ÷ 0.002=3,600
    元本が2倍になるのに3,600年かかる

    わたしが小学生の頃(約30年前)はお年玉を貯金しておけば10年後に2倍になりました。当時の金利が約8%だったからです。

    現在、日本で銀行の定期預金に預けると0.002%くらいですよね。2倍になるまで3,600年もかかるということです。

    積立NISAやiDeCoを活用しましょう

    では実際に投資を始める決断をしたら何から始めればいいでしょうか。
    わたしのオススメはネット証券で口座を開設して積立NISAiDeCo(両方でもOK)を始めることです。

    これらの制度は「年金制度は崩壊しない(させない)けど、税制優遇する制度を作ったから自分で資産形成して将来に備えてね」という国からのメッセージです。

    「今はコロナでどうなるかわからないからもう少しあとで……」
    気持ちはよくわかりますけど、毎月5,000円からでもいいので積立投資をスタートさせましょう。

    「今は高値だから」「暴落してるから」
    など言っているといつまで経っても始められないからです。とにかく勇気を出して始めてみて、走りながら学ぶくらいでOKです。

    日本だけで見ればあまり経済が成長している実感がありません。しかし世界全体を長い目で見れば3〜4%程度成長を続けています。その世界の経済成長に長期で投資することで資産形成します。

    投資に慣れてきたら、手取り収入の20%くらいを目標に積立投資すればよいでしょう。もちろんリスク許容量は人それぞれなので、経験を積みながら決めましょう。

    毎月5万円、40年間積立投資をして、年利5%で運用できたとすると

    積立元本 24,000,000円
    資産総額 76,301,008円(+52,301,008円)

    になります。
    シミュレーション通りになるとは言いませんけど収入の一部をコツコツと投資に回せば、やがて大きく育つというのはこのような状態です。

    まとめ

    「仕事をして稼いで貯める」だけではなかなかお金は増えません。

    投資、資産形成と聞くと「難しそう」と思うかもしれません。しかし、それはこれまで学んだことがなかったからです。

    仕事をしながらでもリスクを抑えた資産形成は可能です。でもすぐに大きなお金には育ちません。投資はラクして稼げる手段ではないのです。

    最初は余裕資金を使って小さく始めて、時間を味方にした複利の力で大きく育てましょう。積立NISAやiDeCoの制度を利用するのがオススメです。

    少額からまず始めてみる。
    経験を積みながら学ぶ。

    タイミングを待っていると時間をムダにしてしまいます。種をまいて収穫するまでには時間がかかります。投資はあせずじっくり育てるという気持ちが大切です。

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