退去費用が払えない場合の3つの解決策
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現在住んでいるアパートや賃貸も、引越しをしなければならないタイミングが必ずあります。そんな時に困るのが、意外と高い退去費用です。
この記事では退去費用の詳しい概要と、払えない際にぜひ考えておいて欲しい対応策についてご紹介します。退去費用を払えないで困っているという方は、ぜひこの記事を読んで対処策について考えていきましょう。
意外と高額な退去費用
まずは退去費用についてご紹介していきたいと思います。退去費用の金額は以下の通りに決められています。
■退去費用=敷金-(ハウスクリーニング代+修復代)
敷金とは引っ越した際に、礼金などの引越し費用として払うもので、事前に利用者側が住宅を管理している人に対して、保証金として払っている金額です。
通常は退去する時に利用者に返ってくるお金
この退去費用は、借りている部屋から出て行く時に、保証金の機能を持った敷金からハウスクリーニング代や修復代を引いたお金が、利用者に返ってくることを言います。
つまり、一般的には退去費用とは払えないとなるものではく、受け取るものと考えられます。
退去費用を払わなければいけない状況と理由
もちろん、退去費用を払わなければならない状況もあります。
それは、保証金として支払った敷金が、退去した際にかかるハウスクリーニング代や修復代の合計を超えてしまった時です。
契約している物件の損傷や汚れの程度によって、ハウスクリーニング代が必ずしも敷金内におさまってくれるとは限りません。
もし超えてしまったら、次の入居者の為に利用者が負担しなければならないのです。
敷金が0円の物件は注意
また、敷金は必ず初期費用として払うというものではなく、部屋や住宅会社次第では敷金が必要ないという場合もあります。いわゆる、敷金0円物件です。
敷金が無いということは、賃貸契約を結ぶときには有り難いことですが、退去時にハウスクリーニングを負担しなければならない場合もあるという点は理解しておきたいところです。
Q.なぜ、退去者がハウスクリーニング代を負担しなくてはいけないのか
ファイナンシャルプランナー|隅倉広樹
原状回復義務というものです
賃貸物件を解約すると言うことは、不動産とはいえ借りたものを返すわけですから、元の状態に戻す必要があるわけです。この、「元の状態」というラインが法律的にも非常にあいまいな部分があるせいで、昔からトラブルの原因になっています。結論から申し上げると、ハウスクリーニングは当然の義務ではありません。最近の賃貸の契約書には、「特約」として義務化してあるせいで当たり前になっています。もし、お部屋の契約書や重要事項説明書にハウスクリーニングについて記載がない、もしくは退去立会時に良心的な管理会社の担当が居れば、ちゃんと掃除してある部屋だと判断された場合にハウスクリーニング代を請求しないケースも少ないですがあります。退去前に大家さんや管理会社に問い合わせてみましょう。
退去費用が発生しやすいポイントとは?水回り・壁紙・エアコン・鍵!
では、次にどういった場合に退去時にハウスクリーニング代や修復代がかかり、退去費用を支払うことになるのか、場所ごとに考えてみましょう。
引越しをする前には確実にポイントをおさえておきたいところです。代表的なのは以下の通りです。
■トイレ
■キッチン
■お風呂
■壁紙
■床
■エアコン
■鍵
下記で詳しくみていきます。
【1】トイレやキッチン風呂場などの水回り
基本的には物が壊れていな場合には、ハウスクリーニング代や修復代が敷金から引かれることは無いようです。
ただ、トイレやキッチン、お風呂などのこびりついてしまっていて目立つような「カビ」があると敷金から引かれるようです。
また、お風呂場などの汚れももしかしたらお金を取られてしまう可能性もありますので、退去時にはい綺麗に掃除しておくと、それだけで何万円というお金が引かれなくなるかもしれません。
【2】壁紙や床
「壁」の汚れとして最も多いのがタバコの汚れと、画鋲などによる穴です。こういった人為的な汚れに関しては基本的には事故負担なようですので、敷金から引かれることになります。
また、「床の」汚れとしてよくある、日焼けによる黄ばんだ汚れや、冷蔵庫を置いていた所にできる黒ずみは、生活している上でしかたなくできてしまうものなので、住宅を管理している側が払う事になっている場合が多いです。
この壁紙と床の汚れについては、もめることは多いようなので、退去時には写真をとっておくとよいかもしれません。
【3】エアコン
退去する前に、エアコンが故障をしていないかを確認しておかなければなりません。
エアコンも汚れが溜まると動かなくなってしまう状況が考えられます。
エアコンが壊れてしまえば、もちろん退去費用が発生するので、しっかりと注意しておきましょう。
【4】鍵
退去費用が発生するポイントとして、鍵についても注意が必要です。
通常は敷金、礼金に組み込まれる鍵の費用ですが、紛失した場合は、退去費用として実費で支払いをおこなわなければいけないケースもあるのです。
鍵の中には、入居時に複数本マスターキーを渡され、退去時に全ての鍵を返却しなければならないところもあります。
そういった物件については、全ての鍵を退去時に返却しなければならないので、費用負担大きい可能性もあるのです。
利用者と管理者の間で揉めたケースもある
壁紙やクロスの汚れで利用者と管理者側が揉めるケースが相次いだので、国土交通省は数値化して負担割合を定めています。
■滞在期間0年0日の場合
壁紙やクロスを張り替える際の利用者の負担:100%■滞在期間3年の場合
壁紙やクロスを張り替える際の利用者の負担:50%■滞在期間6年の以上の場合
壁紙やクロスを張り替える際の利用者の負担:0%
このようになっていて0日から6年の間まで日数に比例して、壁紙やクロスの張り替えにかかる事故負担は減ります。
退去費用が払えない状況になるのをおそれて綺麗に使うよう必要以上に気をつけるよりも、自分の家なので、ゆっくりくつろぎましょう。
退去費用が払えない場合の3つの解決策
■どうしても退去費用が払えない
退去費用は払えない場合は、どうすれば良いのでしょうか?
もちろん状況によってはお金が払えない場合もあるでしょう。引越し費用でも多くの出費をする可能性が高いですし、引越し先で新しい家具や、生活用品を購入する可能性もあります。
その場合はどうすれば良いのでしょうか?
解決策1:まずは管理会社・大家に相談しよう
どうしても退去費用が払えない時は、何よりも最初に大家や管理会社の担当者に相談してみてください。
支払い義務が消滅するわけではありませんが、柔軟な対応を望めるかもしれません。
|
解決策2:親族等に相談する必要も
場合によっては、両親や兄弟などの親族に頼ってみる必要もあるでしょう。
返さなくてもいいわけではありませんが、少なくとも急場はしのげる可能性があります。
ただし、友人に相談する場合、人間関係に少なからず悪影響がある可能性には注意しておいてください。
どうしても払えない、そんな時は…
退去費用を払わずにいると、今後の賃貸取引で不利になる可能性もあります。
例えば以下のようなデメリットが発生する怖れがあるのです。
・損害賠償請求をされる危険性がある
・不動産会社のブラックリストに載る可能性もある
金融機関から借りるという選択肢もある
家族や友人に相談をしたくないという人もいるでしょう。そのような場合でも、退去費用を未払いのままにしておくことにはリスクがあります。
場合によっては、金融機関からお金を借りるという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか?
もちろん、借りたお金に利息を付与して返済する必要はありますが、自分自身の責任でお金を借りることができます。
カードローンという選択肢に目を向けてみては?
金融機関からお金を借りる方法の1つに、カードローンという選択肢があります。
カードローンとは、専用のローンカードを利用してATMなどでお金を借りることのできるサービスです。
カードローンの利用には審査が必要ですが、中には最短30分で審査結果がわかるものもあるので、急いでいる人にも適しています。
カードローンなら毎月の返済負担が軽い
さすがに退去費用が払えない状況でも、「お金を借りてまでは・・・」と考える方は多いと思います。しかし、実はカードローンは支払金額が安い場合もあるのです。
アコム返済額 | |
キャッシング額 | 返済額 |
1万円 | 1,000円 |
3万円 | 1,000円 |
5万円 | 2,000円 |
7万円 | 3,000円 |
10万円 | 3,000円 |
15万円 | 5,000円 |
20万円 | 6,000円 |
25万円 | 8,000円 |
30万円 | 9,000円 |
35万円 | 11,000円 |
40万円 | 12,000円 |
45万円 | 14,000円 |
50万円 | 15,000円 |
これは、大手カードローンのアコムの返済額の表です。このようにカードローンは基本的に毎月の返済が無理のない範囲で出来るように設定されています。
退去費用が払えないによくある質問
まとめ
退去費用が払えないという状況は、誰にでも起こり得ます。本来であればお金を借りて、費用を払いたくはないという気持ちはごもっともです。
しかし、退去費用については基本的に現金で払わないければいけないケースが多いので、クレジットカード等は利用できません。
身内に相談してダメなら、金融機関からの借入を検討してみてもいいでしょう。
Q.ハウスクリーニング代の支払いは拒否できないのか
ファイナンシャルプランナー|隅倉広樹
賃貸借契約の内容次第です
パッキンのカビやしつこい油汚れ・水周りのウロコ等、一般的な掃除では落ちない汚れのせいで、不動産の業界で昔からトラブルが尽きませんでした。素人の掃除では、原状回復義務を果たすことが難しい事が多いのです。そういった事案を無くす為、退去者全員にハウスクリーニング代負担を義務化する流れが全国的にできていったのです。しかし、退去時にキレイであれば代金を免除してくれる良心的な大家さんや管理会社も存在しますので、賃貸借契約の内容と合わせて確認してみましょう。