マンションの修繕費が高くて払えない場合の解決策とは?滞納するとどうなるのか?【平均相場・管理費】
∨【コンテンツの広告表記に関して】
>提携企業一覧
ファイナンシャルプランナー
関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)、登録販売者など多岐にわたる資格を保有。数々の保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産業務を行う。
✓マンションの修繕費がどうしても払えない…
数年に一度は発生するマンションの修繕費にお悩みの方もいるでしょう。
今回はマンションの大規模修繕費が払えない場合のリスクや解決策を紹介します。
費用にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
マンションの修繕費がどうしても払えない…
「マンションの修繕費」について、実はお悩みの方は意外と多いのではないでしょうか。
毎月、修繕金は積み立てているでしょう。
ただ、大規模修繕のタイミングで費用が足りず、追加で費用が必要という状況もよく起こります。せっかく毎月積み立てたのに、不足しているために追加費用の用立てが必要…。
上記で触れたように、もし費用が膨らみマンション住民全体の生活を圧迫しているような状況あれば、別の見積もり業者を探したり、管理会社を変更したりなどの、思い切った対策が必要になることもあります。
まずは、理事会でそうした問題点を話し合いましょう。
そもそもマンションの修繕費ってなぜ必要?
マンションの修繕費についてお悩みの方で「なぜ修繕費が必要なのか?」と疑問に思われる方も多いと思います。
毎月、修繕積立金として支払っている修繕費ですが、
家計を圧迫しているケースもあるのではないでしょうか。
修繕費はマンションの劣化を防ぐために必要
マンションの修繕費については、名前のとおり、建物のメンテナンス費用として使用されます。
マンションを購入した時には住みやすくても、時が経つにつれて、建物は必ず劣化するのです。
特に雨にさらされる屋根・外壁・バルコニー部分は、どうしても劣化してしまいます。
こういった場合に備えて、毎月修繕費を支払っているのです。
修繕費が必要な箇所と年数は以下の通り!
マンションの修繕費が必要になるのは、上述で紹介した通り、主に外装の部分ですが、細かく分けると多くの箇所に充てられます。以下を参考にしてください。
■屋根
屋上防水(保護):補修12年、修繕24年
屋上防水(露出):修繕12年、撤去新設24年
傾斜屋根:補修12年、撤去・葺替24年
庇・笠木等防水:修繕12年
■外壁
コンクリート補修:12年
塗装の塗替:12年
塗装の除去・再塗装:36年
タイル張の補修:12年
■バルコニー
鉄部の塗替:4年
床防水の修繕:12年
■開放廊下階段等
床防水の修繕:12年
■給水管・排水管
更正:15年
取替:30年
■給水ポンプ・排水ポンプ
補修:8年
取替:16年
■貯水槽
取替:25年
■ガス管
取替:30年
マンションの修繕費の相場ってどのくらい?
次に、マンションの修繕費の相場がどのくらいかかるのかをみていきます。
家計を圧迫する修繕費ですが、相場と比較して、今支払っている金額が妥当なのか、そうでないかは、疑問に思う点ですよね?
皆さんは修繕費として、いくら支払っているのでしょうか?
修繕費の相場は毎月10,783円程度
下記の画像で、修繕費の平均相場を紹介しています。
マンションの修繕費として平成25年度の調査を見てみると、平均10,783円の金額が毎月発生しているようです。
マンションの品質が向上してこともあり、これまで上昇傾向だった修繕費が、平成25年度には若干ではありますが、減少していることも画像から読み取れると思います。
修繕費の金額は変更になることも
マンションの修繕費の金額については、購入した時に10,000円程度だったとしても、年々劣化が進むため、上昇する可能性もあります。
また人件費についても、景気によって変動するので、その関係から修繕費が上がるということもあるようです。
さらに、滞納する人が増えたり、マンション理事会の幹部が無駄な出費をしていたり、大規模修繕のタイミングで費用が不足するケースもないわけではありません。
マンションの修繕費が払えないとどうなる?
結論から言えば、修繕費を管理する管理会社から督促が届き、それでもなお放置すると差し押さえを受けてしまいます。
マンションの修繕費は平均相場としては10,000円程度ですが、老朽化が進んでいる建物や、立地条件で、30,000~40,000円もかかってくる場合もあります。
当然、マンションが老朽化すると修繕しなくてはならない箇所も増えてくるため、費用もそれに伴い上がる可能性も見込まれるのです。
だからといって、修繕費を払わないのはいけません。払わずに滞納をすると差し押さえなどのリスクが発生します。
マンションの修繕費が払えない時の流れ
マンションの修繕費が払えない場合、まずは支払いの督促が行われます。
|
督促が行われるも、払わずに放置していると、最終的には裁判所を通した請求が行われます。
最悪の場合、差し押さえをされる可能性もあるのです。
Q.修繕費の未払いは信用情報に影響するのか
ファイナンシャルプランナー|矢野翔一
影響しません
修繕費が払えないと財産の差し押さえをされる
差押の時期について、マンション側の判断となるので、一概にこの期日までとは言えません。
一度裁判所への申立が確定してしまうと、いつでも差押が可能となってしまいます。
特に銀行口座を差し押さえられてしまえば、いつのまにか残高が0円ということも充分起こり得るのです。
また、それでも滞納している金額に満たなければ、毎月の給与についても差押えられてしまいます。
Q.財産差し押さえを通知されたらどう対処すべきか
ファイナンシャルプランナー|矢野翔一
すみやかに返済しましょう
修繕費が払えないときの解決策
■修繕費を払う意思はあるけど金欠
■修繕費を払うと家計が回らない
■なんとかして解決したい
マンションの修繕費がどうしても払えないという状況になっても、滞納するのはリスクがあります。
最終的には、不動産会社といった所有者から一括請求や差し押さえをされてしまう可能性もあるのです。
まずは請求先に相談してください
まずは積立修繕費の請求先に連絡をしてください。マンションの管理会社や理事に相談をしましょう。
相談をしたからといって、修繕費が免除されることはありませんが、場合によっては支払いを待ってくれる可能性があります。
何よりも重要なことは信頼です。修繕費が払えないからといって、決して無断滞納のないようにしてください。
連絡をした上で、どのような対処法があるのか考えてみましょう。
対処法1:両親や身内に頼る
マンションの修繕費が払えないときに、まず考えなければならないのは、両親や身内に相談してみることです。
どうしても今月の支払いが厳しい、既に滞納してしまっているのであれば、両親や身内に事情を説明して、なんとかお金を用立ててもらいましょう。
両親や身内であれば、本当に困っているという事情を説明すれば、必ず話を聞いてくれます。
なぜ払えない状況になったかを、きちんと伝えて、お願いしてください。
対処法2:クレジットカード
次に、修繕費が払えないときの対策として、挙げられるのは、クレジットカードです。
もちろん、修繕費にクレジットカードを利用することはできませんが、その他の費用ならいかがでしょうか?光熱費や生活費など、クレジットカードで支払い可能なものは多くあります。
そういった費用をクレジットカードで支払い、現金を修繕費に回すというのは、現状を打開する手段となりうるのではないでしょうか。
クレジットカードで支払えるものは、カードを利用し、修繕費にお金を充てるようにしましょう。
対処法3:金融機関にお金を借りる
すぐにまとまった金額が必要な場合は、金融機関から借りるという選択肢もあります。
中でも銀行や消費者金融が提供するカードローンであれば、借りたお金の用途に制限がないため、修繕費の支払いに充てることもできます。
金融機関でお金を借りる場合は返済にどの程度の期間がかかるかを想定して、借入先を選択することが大切です。
短期返済なら消費者金融のカードローン
次の給料日や賞与などで素早く完済することを想定している方は、消費者金融のカードローンが適しています。
消費者金融のカードローンには「無利息期間」という独自のサービスがあり、これを活用することで実質的な利息をゼロにしてお金を借りることも可能です。
「無利息期間」を設けているのは以下のような大手消費者金融が中心となります。
長期返済なら銀行系カードローン
返済が半年~数年単位となる場合は、銀行系のカードローンが適しています。
銀行系のカードローンには無利息期間はありませんが、比較的金利が低く設定されているため、長い目で見ると返済負担額を抑えることができます。
対処法4:モノを売却
続いて、マンションの修繕費が払えないときに考えたいのは、モノを売却するということです。
今住んでいる部屋を隈なく探せば、売れるものはあるはずです。ブランドモノのバッグやアクセサリー、時計などでもいいですし、本や服も売れますよね。
どうしても、マンションの修繕費が払えないのであれば、とにかく小さいものでも売却して、お金をつくることを心がけてください。
不用品売買によって得た資金を積立修繕金に充てるといった対応をしましょう。
対処法5:自身のキャッシュフローを見直す
毎月の修繕積立金の追加用立ては、一度でないケースもあります。
現状支払っている修繕積立金を上げることで対応することもあるのです。
マンションが老朽化するほど、直すべき箇所も増える可能性が高いでしょう。
両親から借りたり、不用品を売買して資金を得たとしても、短期的な払えない状況を解決したにすぎません。
これから上がる修繕費に対応するには、家計を見直すのが現実的でしょう。
例えば、携帯電話やインターネットといった固定費が高くありませんか?また、月に外食する回数が多くありませんか?
まずはこのような支出で見直せる部分がないかを考えてみることが大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マンションの修繕費を払えないままでいると、管理会社からの督促、最悪の場合差し押さえといった大事に発展してしまいます。
まずは直近の支払いを滞納しないように対処し、長期的な目でみると引っ越しなどを視野にいれるのもいいかもしれません。
最後にこの記事でご紹介したカードローン一覧をご紹介します。
アコム
来店不要で最短20分融資可!周りにバレずに内緒で借入れ可能!
三菱UFJフィナンシャル・グループだからサービスが充実!初めてなら「最大30日間金利0円」でコンビニ利用も可能!
プロミス
20~30代にオススメ!即日融資ならネット申し込みがおすすめ!
30日間"無利息期間"があり!カードレスでも可能だから郵送物なし!
みずほ銀行カードローン
銀行ならでは納得の低金利と限度額(10万円~800万円)!みずほ銀行のキャッシュカードですぐに利用可能!※みずほ銀行カードローンのご利用は計画的に!
口座があれば、来店・郵送なしのWeb完結!キャッシュカードで借入できるので、周囲にバレずに借りられるから大人気!
auじぶん銀行じぶんローン
ネット上で手続きを済ませたい方におすすめ!
au IDをお持ちの方はお得に利用可能!
※申し込みの時間帯によっては翌日以降の対応になります。
-
無利息期間サービス
※Web以外の無人店舗やお電話で申込むと、お借入額全額30日間無利息またはお借入額5万円まで180日間無利息のどちらかになります。
※60日間無利息(Webでのお申込み限定)、180日間無利息それぞれ契約額1~200万円まで。
※30日間無利息、60日間無利息(Webでのお申込み限定)、180日間無利息それぞれの併用はできません。
※無利息開始日は初回契約日の翌日からとなります。
※無利息期間経過後は通常金利適用。
貸し付け条件
ご融資額:1万円~500万円
貸付利率(実質年率):4.5%~18.0%
※貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。
ご利用対象:満20歳~70歳(国内居住の方、日本の永住権を取得されている方)
遅延損害金(年率):20.0%
ご返済方式:残高スライドリボルビング方式/元利定額リボルビング方式
ご返済期間・回数:最長5年・最大60回
※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数はお借入れ及び返済計画に応じて変動します。
必要書類:運転免許証等
※収入証明(契約額に応じて、新生フィナンシャルが必要とする場合)
担保・保証人:不要
商号・名称:(新生フィナンシャル株式会社)
貸金業者の登録番号:(関東財務局長(10)第01024号)
日本貸金業協会会員第000003号
Q.修繕費の払い戻し請求は可能か
ファイナンシャルプランナー|矢野翔一
払い戻し請求はできません
修繕積立金というのは、安全・安心・快適な生活が送れるようにマンションの共用施設や各種設備を常に最適な状態に維持し、定期あるいは必要に応じて実施する修繕工事のための資金になるため、入居者が変わるごとに返金していると、将来に向けた資金が不安定になります。
区分所有法という法律でも部屋の大きさ等に応じて共用部分の負担を負うと定められていますし、国土交通省が作成したマンションの標準管理規約でも「組合員は、納付した管理費等及び使用料について、その返還請求又は分割請求をすることができない」と定められていますので、払い戻し請求は認められません。