アコムの解約手続きを思いつきで行う前に知っておくべき事実
元 銀行員
銀行の支店勤務にて、カードローン(個人向け融資)の申込み受付・審査・管理などを含むあらゆる業務を経験。10年以上の勤続期間中に、延べ10,000名を超える利用者に適切な提案を行った。
- ✓アコムで借金を完済したから解約したい!
- ✓完済したけど解約してなかった!
- ✓別のカードローンに借り換えるからアコムを解約しよう!
アコムは全国に140万人以上の利用者がいる、カードローンの大手です。毎日たくさんの新規申し込みをする人もいれば、完済して解約をする人もいます。
返済が終わって、いよいよ解約手続きへと進んでいきますが、その際の方法や注意点について、説明していきます。
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アコムは自動的には解約できない
「やっと返済終わった・・・!!」
状況によっても様々ですが、やはり借り入れしてから、完済するのはひと苦労でしょう。
アコムへの長い返済が終わり、一安心している方で、「返済=解約」と考えてしまう人は多いと思います。
しかしアコムなどの消費者金融では、すべて完済したからといって、解約になるわけではありません。自動的には解約とならないので、自分で手続きをおこなう必要があります。
Q.完済後に解約しない場合の影響とは
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元 銀行員|武藤英次 |
契約は継続しているものとして取り扱われます |
基本的にカードローンは解約手続きをきちんとしない限り、貸出枠はそのまま継続して残ります。残高が0であっても貸出枠一杯の借入があるものとしてカウントされるため、他のローンに申し込みをした場合に不利になってしまいます。解約をしなければまたすぐに借入できるというメリットもありますが、不要な借入枠は忘れずに解約しておく方が好ましいと言えるでしょう。
電話・窓口で解約手続き可能
完済と解約は明確に異なります。完済は、言葉の通り返済する残高が0円になることです。
解約は、アコムのとの契約が解除されることになります。通常アコムとの契約は、解約手続きをおこなわない限り、基本的には継続です。
アコムの解約方法は以下の2通りの方法があります。
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一部19:00まで営業時間を延長している店頭窓口
電話の場合は、後日契約書類や、契約時の提出した書類が送られてきます。
もちろん家族に内緒で借り入れをおこなっている場合、その旨を伝えると会社名を記載しないなどの配慮をしてくれます。
店頭窓口では、書類の返却を希望しなければ、その場で解約証明書を発行してくれます。
注意点:端数まで返済しないと解約はできない
アコムを解約する際は、1点注意事項があります。
それは1,000未満でも残高があると解約できないということです。
1,000未満の残高には利息が発生しないので、ついつい盲点になるのですが、解約をするためには全額返済をおこなわなければなりません。
アコムを解約する際は、完全に0円になるまで、返済をおこないましょう。
アコム解約のメリット・デメリット
解約の手続きを行わないと、個人信用情報機関に与信ありと記載されてしまいます。
また、5年間は過去の借り入れの状況も記載されてしまうので、今後その他のローンを組む方は完済後早めの解約をオススメします。
また、意思の弱い方、返済計画が上手くいかない方は、カードが手元にあるとどうしても再び借り入れを繰り返してしまう傾向にあるので、今後借り入れをしないと決めたら、解約をした方が良いでしょう。
しかし、それはあくまでも現在の収入が安定している方です。収入が安定していないにも関わらず、無理して解約をすると、様々なデメリットが生じます。
アコムを解約するメリット
アコムを解約する最大のメリットは、個人信用情報機関の与信がなくなることです。
住宅ローンや自動車ローンなど大きな融資を計画している人にとっては、なるべく解約したほうが良いでしょう。
月々に支払える返済能力をすこしでも多く見せるためには、カードローンは解約すべきです。
アコムを解約するデメリット
完済後、一旦カードを解約したけれど、再びアコムで借り入れをしたくなった場合は再度新規で契約を結ばなければいけません。
その場合、以前契約したから審査をしないわけではなく、再度審査を受ける必要があります。
一度審査を通過したからといって、今回も必ず通過できるわけではありません。その時に審査に通過できない可能性も、充分に考えられるのです。
つまり、解約をするなら、少し貯金ができてからの方が賢明ということです。
◆金利引下げや限度額の増額などの実績が全て0になる
◆万が一またお金が無くなった時に対応ができない
◆様々な請求金額が払えない時に信用情報に傷がつく
Q.消費者金融を解約するデメリットとは
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元 銀行員|武藤英次 |
予期せぬ出費に対応できない可能性があります |
借入残高が0の状態であっても、信用情報には解約後5年間は融資枠があった旨の記録が残りますから、完全に不要なカードローンは解約するに越したことはありません。
しかしながら、預貯金などの備えが無い状態で解約してしまうと予期せぬ急な出費に対応できない可能性があります。
審査は一からやり直しとなり再度通過できる保証はありませんし、場合によっては再借入可能となるまで時間を要することもあるでしょう。
解約してしまう前に本当に不要かどうかしっかりと検討することも大切です
最大のデメリット:備えが無くなる
アコムを解約することで特に大きなリスクは、またお金を借りる可能性がある場合です。
基本的にはアコムなどの消費者金融から、お金を借りずに済むならその方が良いでしょう。
しかし、解約してしまった後に、収入が安定せず、家賃や携帯料金、クレジットカードの請求など、またお金が払えなくなる可能性がある方もいるでしょう。
携帯料金やクレジットカードは、カードローンと同じように遅延や滞納で信用情報に傷をつけてしまう可能性があるのです。
またお金を借りる可能性があるなら…
またお金を借りる可能性がある人は、まずアコムは解約してください。そしてアコムよりも利息の負担を軽減させ、万が一の時の備えになるカードローンを検討するのも一つです。
アコムは消費者金融なので、基本的に利息は高いと言えます。その点を考慮すると、地方銀行や信販系のカードローンであれば、今よりもずっと利息を軽減できるでしょう。
アコムの金利は最大18.0%に対して、銀行は15.0%以下です。この差は同じお金を借りても、かなり大きな違いだと言えます。
もちろん「備え」なので、本当にお金が必要にならない限り借りる必要はありませんが、もしもの為に備えて、アコムではないカードローンを所持しておくのも一つでしょう。
Q.解約後も他ローンの審査に影響するのか
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元 銀行員|武藤英次 |
解約後5年間はなにかしらの影響が残ります |
延滞記録はもちろんのこと、住宅ローンなどではカードローンの契約があったこと自体が審査のマイナスポイントとして評価されてしまう場合もあります。
いずれにしても解約後5年間経過後には必ず抹消されるのですから、ローン審査を受ける見込みがあるのであれば、なるべく早めに解約しておいたほうが良いでしょう。
低金利に備えておくなら|みずほ銀行カードローン
もしものときのために備えておくなら、なるべく低金利なカードローンを選択したほうが良いでしょう。
低金利なカードローンの中で特におすすめなのが、みずほ銀行カードローンです。
アコムの上限金利18.0%と比べると、みずほ銀行の上限金利14.0%は特に低金利です。
まとめ:メリットとデメリットを考慮してアコムの解約手続きに進もう
現在完済に向けて返済中の方、またはすでに完済済みの方はアコムの解約手続きを行うか行わないか一度考えてみて下さい。
アコムの解約手続きは完済しないと行えませんが、解約にはメリット、デメリットがあります。
何よりも重要なのは、安定した収入が保証された後に解約をすることです。無理に解約だけしてしまっても、別の支払や返済で、信用情報に傷をつけることもあります。
解約する際は、すべてのことを考慮して、手続きを進めましょう。