信用情報における異動とは|記録を確認する方法と破棄される期間

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ファイナンシャルプランナー

村上敬

大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。公式ページ:「ファイナンシャルプランナー村上敬」

この記事はこんな人におすすめ!
  • 信用情報の異動ってなに?
  • 異動の記録ってなんで付くの?
  • 異動があるけどお金を借りたい!

今までクレジットカードやローンを支払っていく中で、返済が遅れてしまったりうっかり忘れてしまったりすることはなかったでしょうか。

支払い遅れ・忘れをすぐにフォローできれば、あまり大きな問題ではありませんが、何回かある場合【異動】という記録になっている恐れがあります。

信用情報の異動とはどんなもので、どのように扱えばよいのか見ていきましょう。

この記事の目次

信用情報に【異動】があるとどうなる?

CICやJICCといった信用情報機関が保管している記録の中には、【異動】という記録がされている場合があります。

これはクレジットカードやローン支払いの遅延を、61日もしくは3ヶ月以上している場合につくものです。

【異動】といわれるとイメージしづらいですが、支払いの遅れによって信用力を失っている状態を指します。

審査が厳しくなりローンが組めなくなってしまう

異動の記録が載ってしまうと、これから行われるあらゆる審査において通過することが難しくなってしまいます。

各金融機関から「借りたお金を約束通り返せない人」という風に見られてしまい、信用をしてもらえなくなるのです。

ローンはもちろんですがクレジットカードといった、信用を必要とするあらゆる契約を結ぶことが難しくなります。

対象となる支払いや返済

異動情報になる対象の支払いや返済は非常に多く、成人している人にとっては身近なものから縁遠いものまで多岐にわたります。

その中でも一般的に利用するかもしれない、対象の支払い・返済を確認していきましょう。

異動の原因
  • クレジットカードの支払い遅延
  • 携帯電話・スマートフォンの割賦払い遅延
  • 各種ショッピングローン返済の遅延
  • キャッシングの返済遅延

ショッピングローンやクレジットカードの支払いはわかりやすいですが、スマホの分割払いまで対象というのは意外かもしれませんね。

異動があるか確認する方法

信用情報の【異動】は通称や俗称などではなく、ハッキリと情報の中に【異動】という2文字が記載されます。

具体的に、以下のような形で見ることが可能です。

上記画像の【A】部分に「異動」という文字が書かれており、本記事で解説するものにあたります。

信用情報機関に開示を求める

信用情報に異動の記録があるかどうか確認する確実な方法は、信用情報機関に自分の情報の開示を求めることです。

信用情報機関とは以下の3つのことを指します。


主にクレジット情報を取り扱う信用情報機関。


主に融資(借入)に関するを取り扱う信用情報機関。


主に銀行が関係する取引情報を扱う信用情報機関。

これらの信用情報機関が異動といった記録をしており、その記録は自分で開示請求・確認をすることができます。

実際に開示請求をしてみた体験談を参考に、【異動】があるかどうか確認してみましょう。

5年待てば異動情報は破棄される

万が一信用情報に異動の記録があったとしても、5年経てば異動の情報は破棄されて、クリーンな信用情報となります。

もちろん5年以内にもう一度異動が起きてしまうと、また5年待たなければなりませんので、情報破棄を待つ間は借り入れやローン契約は控えましょう。

事実と反するなら訂正できる

仮に信用情報機関に記録されている内容が事実と違った場合、それを証明できれば訂正をすることができます。

支払いをしていたのに遅延の記録があったり、異動の情報があったりした場合は証拠を集めて訂正を求めましょう。

ブラック化の後に待ち受けるホワイト

大きなお金のトラブルは、金融事故として取り扱われ信用情報のブラック化を招きます。

一度ブラックになってしまうと、5年経って事故情報が破棄されない限り、どんな審査にも通過できません。

しかし、このブラック期間を乗り越えた後にはホワイト化した信用情報の悪影響が待ち受けています。

信用情報に何の記録も残っていないホワイト

ホワイトとは、文字通り真っ白な信用情報を指す言葉です。どういう状況下は、ホワイト化までの流れを見るのが一番わかりやすいでしょう。

お金のトラブル発生
信用情報ブラック化
5年間あらゆる金融取引ができない
5年後
何の情報も記録されていない信用情報

要するに、ブラック化している間は新しい取引状況が追加されないため、5年経ったときに全く記録が残っていない信用情報が出来上がるわけです。

ホワイト=過去にブラック化していた証拠

ホワイトな信用情報は上記の流れで出来上がるため、審査を行う側の目にはかつてブラック化していた証拠として映ります。

そのため、せっかくブラック状態を脱却したとしても、ローン審査に対しては依然として不利な状況が続くわけです。

ひとことポイント

ホワイト化したのが20代の内であれば、審査で不利になる可能性はある程度低減されます。若いうちは金融取引を行う機会が少ないため、「単純に記録が残るような取引がなかった」と判断されるからです。

信用情報における異動に関するよくある質問

Q.信用情報の「異動」とは何ですか?
何らかのサービスの滞納が長期化すると、信用情報に「異動」と記録されます。具体的には、61日以上支払いが遅れた場合に「異動」として扱われます。
Q.信用情報に「異動」があるかどうかを確認する方法は?
信用情報機関に情報開示をおこないましょう。信用情報機関は、CIC,JICC、JBAの3種類あります。それぞれ所属する金融機関が異なるため、情報開示先を事前に把握しましょう。
Q.CIC・JICC・JBAの違いは何ですか?
CIC・JICC・JBAは、所属している金融機関が異なります。具体的には、CICとJICCはクレジットカード会社と消費者金融が所属しており、JBAは銀行のみを扱っています。

まとめ

今回は信用情報に記載される【異動】について、その意味や確認方法、消えるまでのステップを確認しました。

もしも過去に異動の記録が残ってしまうようなことをやったことがあるのであれば、それは間違いなく反省をしなければなりません。

異動となる条件に当てはまらなかった方は、金融機関から融資を受けられる可能性があります。銀行の審査に落ちてしまったという方は、審査基準が異なる消費者金融カードローンの審査を受けてみると良いでしょう。

異動でなければ消費者金融で借りられる

過去に2ヶ月以上の返済遅延を起こしていないければ、異動の可能性は低いです。

もし異動となる条件に当てはまっていないのであれば、消費者金融から融資を受けられる可能性があります。

銀行と消費者金融では審査基準が異なるため、 銀行カードローンに落ちた人でも、大手消費者金融のカードローンなら通ったという人も多くいます。

大手消費者金融の審査に落ちてしまった人は、中小消費者金融から融資をしてもらう方法もあるので検討してみてください。

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