セントラルで限度額を増額する方法|申請時は3つのリスクに注意
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貸金業務取扱主任者
地方銀行に8年勤務し、住宅ローン・カードローン・フリーローンなど個人ローンの他、事業性融資・創業融資など幅広い業務を担当。貸金業務取扱主任者の資格を有する、100件あまりのフリーローン、住宅ローン数十件、その他に投資信託・個人年金・国債販売も取り扱った金融商品のプロ。
金欠時に助けとなってくれるはずのセントラルですが、使い続けていれば限度額が足りなくなることもあるでしょう。
そんな状況では増額という選択肢が思い浮かぶでしょうが、実は必ずしも希望通りの結果になるとは限らないことをご存知ですか?
セントラルの限度額が足りない、借りられない…
セントラルの詳細 | |
金利 | 4.8~18.0% |
限度額 | 最大100万円 |
審査時間 | 1営業日~ |
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初めての借入は最短で申し込んだ当日中に行え、セブン銀行ATMからの返済にも対応しているセントラル。
緊急でお金が必要な状況でこそ力になってくれるはずのカードローンですが、限度額が底を尽いてしまえば、それ以上の借入はできません。
限度額が足りない⇒増額という選択肢
追加借入をしたいのに限度額が足りない、そういった状況では増額という選択肢があります。
限度額とは、審査によって測定された返済能力に応じて決定されるものであり、入会時に決まった金額から変更できないわけではありません。
理論上、年収や信用情報の状態にもよりますが、セントラルなら100万円までは増額できる可能性があります。
セントラルの増額を考えるきっかけとは?
初回利用時にセントラルから全額借りていたとしても、コツコツ返済していればある程度限度額に余裕が出てくるはずです。
なぜ、増額しなければならないほど限度額が足りなくなるのでしょうか?
例えば、以下のような状況が考えられます。
- !毎月借りていたら、いつの間にか限度額不足に
- !返済が進む前に大金が必要になった
- !そもそも限度額が必要額に満たなかった
具体的な原因は十人十色ですが、完済前に残り限度額以上のお金が必要になったという状況は共通しています。
セントラルを増額する方法
セントラルを増額するには、以下所定の手続きを踏む必要があります。
公式サイトで申し込みフォーム記入
必要書類をネット上で提出
担当者から電話連絡
申し込み内容をもとに審査
電話で審査結果通知
限度額の再設定
ご覧の通り、セントラルの増額手続きは入会申込時とほとんど変わらない流れになっています。要するに、手続きの手間は初回と大差ありません。
セントラルの増額申し込み条件
上記の手続きを行うにあたっては、そもそもセントラルの増額申し込み条件を満たさなくてはなりません。
以下条件を満たせていない人は、そもそも増額手続きすらできないわけです。
出典: セントラル『ご増額のお申込み』セントラルの増額条件
セントラルの増額を希望する方は、個人情報の取扱いに同意したうえで、電磁的方法による書面交付について承諾しなくてはなりません。
また、指定暴力団など反社会的組織に属している方は、セントラルの増額は行えません。
注意!収入証明書を用意しておこう
セントラルで増額を行う場合、特に希望額が50万円を超えるなら、収入証明書を提出しなくてはなりません。
融資額が増えると踏み倒しが発生したときのリスクも大きくなるため、セントラルとしてはより正確に利用者の収入状況を把握しておく必要があるからです。
提出できる収入証明書の例は、以下の通りです。
・直近2ヶ月分の給与明細
・源泉徴収票の写し
・住民税決定通知書の写し
・確定申告書類の写し
増額のメリット:金利が下がる可能性がある
増額は限度額を大きくする目的で行われる手続きですが、結果次第で金利が引き下げられる可能性があります。
特に、利息制限法という法律の都合上、限度額が100万円になれば間違いなく15%以下の金利になるのです。
もちろん、限度額が増えたからといって、必ずしも金利が安くなる保証はありません。しかし、これまでより利息負担が軽くなる可能性があるというのは、利用者にとって大きなメリットと言えるでしょう。
セントラルに増額を申し込む際は3つのリスクに注意が必要
上記の流れを一見すると、セントラルの増額手続きはすぐに完了すると感じるかもしれません。しかし、増額は申し込めば必ず成功する手続きではなく、一定のリスクがあることも理解しておくべきでしょう。
場合によっては、お金の問題は解決できない可能性もあります。
リスク1:増額には時間がかかる可能性がある
初回の入会審査については、セントラルも最短即日で結果を通知してくれます。しかし、増額審査は初回より確認項目が多いため、2営業日以上待たされるケースがあるのです。
そのため、緊急でお金が必要な状況においては、セントラルの増額は適切な選択肢とは言い切れないかもしれません。
リスク2:減額・利用停止になる可能性がある
増額とは、「限度額を見直す手続き」です。審査結果によっては、現状の限度額は高すぎると判断されるケースもあります。
場合によっては、減額や利用停止も考えられるでしょう。入会審査を受けた当時より、収入状況や信用情報の状態が悪化していると考えられる人は、安易に増額を申し込まない方がいいかもしれません。
リスク3:利用制限がかかって追加借入ができなる可能性がある
上記の「減額・利用停止」というリスクがあるため、増額審査中はセントラルカードに利用制限がかかって、それ以上の借入ができなくなるケースがあります。
例えば、限度額ギリギリまで借入をしている場合、増額審査によっては現状の利用額を下回る可能性が考えられるでしょう。そのため、手続きが終わるまでは追加借入ができなくなることがあります。
セントラルの増額が成功する保証はない
「まさか、利用停止にはならないだろう。」
ほとんどの方は、漠然とそう思うはず。確かに、よほど大きなトラブルが無ければ、減額や利用停止にはならないでしょう。
しかし、審査がスムーズに終わった人であっても、希望通りの増額が出来る保証はないのです。
例えば、「増額はできたけど、希望額には満たなかった」という人も存在します。
増額案内があっても確実に成功するわけではない
利用者の中には、セントラル側から増額の誘いがあったという方もいるはず。しかし、案内があったからと言って確実に増額できるわけではありません。
増額案内があったのなら、確かにセントラルの借入・返済状況は問題ないのでしょう。しかし、他社からの借入状況や現状の収入状況によっては、希望通りの増額ができない可能性は十分にあるのです。
セントラルの増額が失敗する人の特徴
希望通りの増額が出来ない人には、ある一定の特徴があります。
セントラルからの借り入れ回数が極端に少なかったり、返済に遅れた経験がある方は、信用が足りないために十分な増額ができない可能性があります。
✓他社借入件数・金額が増えている
他社借入状況が契約当初より悪化していると、返済能力が低下していると判断されて、減額や利用停止となる可能性があります。
✓収入状況が悪化している
収入状況が転職等で悪化していると、根本的な返済能力が低下していると判断され、増額に失敗することがあります。
✓何らかの金融事故を起こした
クレジットカード代金や割賦払いの長期延滞など、「金融事故」を起こした人は、信用情報が傷ついており利用停止となる可能性があります。
✓総量規制ギリギリの限度額になっている
すでにセントラルの限度額が年収の1/3ギリギリになっているなら、総量規制という制度の都合から増額できません。
もちろん、上記に全く当てはまらなかったとしても、確実に増額できるという人は存在しません。特に、慢性的に返済が遅れている人は、増額に失敗しやすいと考えておきましょう。
※増額審査の基準は公開されておらず、金融機関により異なります。弊社での取材・調査によるものである点ご了承ください。
どうしてもお金が必要なときの対処法
お金が無いと本当に困るのに、セントラルは限度額不足で使えない。そんな状況でも、減額や利用停止のリスクがある以上、安易な増額申込はおすすめできません。
しかし、お金を用意できないリスクも無視できませんよね。
どうしてもお金が必要なら、その他の選択肢にも目を向けてみてください。
他カードローンに新規申し込みするという選択肢
その他の選択肢として、例えば「他カードローンに新規申し込みする」という方法もあります。
もちろん、その際は入会審査を受けなくてはなりません。しかし、入会審査と増額審査では、確認される項目が異なります。
カードローンの審査基準は各社で異なるので、例えばセントラルの増額審査に落ちた人であっても、他社に新規申し込めば希望通りの借入ができる可能性もあるのです。
新規申し込みなら手間も少ない
カードローンを増額するにあたっては、基本的に収入証明書を提出しなくてはなりません。手元に給与明細等が無い人にとっては、準備するだけでも手間がかかりますよね。
しかし、他カードローンに新規申し込みするにあたっては、希望額が50万円を超えたり他社借入との合計が100万円を超えない限り、基本的に収入証明書不要です。
早ければ即日融資も可能
特におすすめのカードローンは、審査が早いものです。最短20分で審査が完了するカードローンなら、早ければ今日中にお金の問題を解決できるでしょう。
増額には数日かかるケースもあるので、急いでいる人にはより適切な選択肢と言えます。
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セントラルの増額に関するよくある質問
まとめ
セントラルで限度額を増額してもらう方法や注意点について解説していきました。
増額を検討されている方は、メリットだけでなくデメリットもきちんと理解した上で申請するようにしましょう。
Q.増額審査は厳しいのか
貸金業務取扱主任者|手塚大輔
現状よりリスクを背負うため厳正に行われます
増額とは、1社からこれまでより多くの金額を借りることです。
例えば限度額30万円の人が60万円の増額申込をした場合、ローン会社から見て「30万円までしかリスクを負えない」人が増額を申し込んでも「この人には今以上のリスクを負うことはできない」と判断されれば増額審査には通過できません。
簡単に言えば「これ以上の金額はよそに行ってくれ」ということです。
このため、増額審査は通常の審査よりも厳しいことが多いのです。