アルコシステムから安易な増額をおすすめできない理由と対処法
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貸金業務取扱主任者
地方銀行に8年勤務し、住宅ローン・カードローン・フリーローンなど個人ローンの他、事業性融資・創業融資など幅広い業務を担当。貸金業務取扱主任者の資格を有する、100件あまりのフリーローン、住宅ローン数十件、その他に投資信託・個人年金・国債販売も取り扱った金融商品のプロ。
マネット編集担当/キャッシングガイド
奥山 裕基
FP資格を有し、カードローン・消費者金融および貸金業に関する豊富な知識を持つ編集者。関連法規(貸金業法・金融商品取引法等)の理解を深めつつ、多数のローン経験者へのインタビューや金融機関勤務経験者へのヒアリングをもとにリアルな情報収集を怠らず、自身も当サイトにおいて1,000本を超える記事を執筆。生活に欠かせない「お金」だからこそ最適な意思決定を支援したいという理念のもとに情報発信を行っている。
この記事はこんな人向け |
- アルコシステムの融資額では資金が足りなくなった
- アルコシステムから追加融資を検討している
- 増額するには再度審査を受けなければいけないの?
創業1983年の、40年以上の実績を持つ消費者金融「アルコシステム」は、大手ではない消費者金融でありながらも多くの人に利用されています。
そんなアルコシステムでも、既に限度額いっぱいに利用していると、そのままでは新たな借入ができず、増額をしなければいけません。
しかし、増額の審査は必ずしも通るわけではありませんし、増額自体にもリスクがあることは意外にも知られていません。
そこで本記事では、アルコシステムで増額をする方法、増額審査で起きるリスクなどを解説していきます。
アルコシステムとは
アルコシステム
アルコシステムは大手ではない消費者金融でありながらも、多くの人に利用されているカードローンです。
特に友達・知人の紹介によって、現金プレゼントのキャンペーンを提供している点が、利用者が多い理由の一つであることは間違いありません。
今は増額を考えている人も、最初は知人に紹介されたのがきっかけの人も多いでしょう。
アルコシステムを増額する方法
画像引用:株式会社アルコシステムの公式サイト
アルコシステムにて融資された金額を全て使い切った場合、追加融資を受けるために増額の申請が必要です。
増額はWEBから手続きをします。流れとしては以下の通りです。
- アルコシステムのホームページで増額申込
- 増額審査を受ける
- メールで増額審査の結果通知
- 利用可能限度額の再設定
証書貸付方式のため追加借入のたびに審査が必要
アルコシステムは他の消費者金融のようなカードローン方式ではなく、「証書貸付方式」と呼ばれる方法を用いて融資をしています。
一般的なカードローン型は、審査によって限度額が決められ、その範囲内で何度もお金を借りられます。
それに対して、アルコシステムが採用している証書貸付方式とは、契約時に決まった金額を貸す方式です。まとまったお金を一度に借りて、返済をしていきます。
たとえば、住宅ローンやマイカーローンといった目的別ローンが、一般的にこの方式を採用しています。
つまり、証書貸付方式のアルコシステムの場合「増額=再度の申込」となります。
融資額を全て使い切り、追加で融資を受けたい場合には、再び申込をしなければいけません。
新規申込時よりも審査に時間がかかる可能性がある
アルコシステムの新規申込時は、一次審査を通過した場合30分から2時間で連絡をするとの記載がありますが、増額に関しては審査にかかる時間について明確な案内がありません。
一般的に増額審査は数日で完了することが多いものの、アルコシステムは大手ではない消費者金融で、小規模に運営しているため、どれだけの時間がかかるのかは未知数です。
急いでいる場合は別の選択肢を考えましょう。
アルコシステムの増額審査で重視されるポイント
アルコシステムで増額申請をする際は、初回申込とは審査の通過基準が異なります。
どちらも返済能力を確認していることには変わりありませんが、一部の項目で違いがあるのです。
増額審査だからこそ重視される部分や「収入状況」や「借入状況」などの初回審査と共通するポイントなどをチェックしておきましょう。
増額審査で重視されるポイント |
- 利用状況
- 他社借入状況
- 収入状況
- 信用情報
ポイント1|利用状況
そもそもアルコシステムの増額審査を通過するには、利用状況が良好であるかどうかが肝心です。
前述したように、アルコシステムは証書貸付方式ということもあり、新たに借入する場合は、必ず審査をすることになります。
ここで注意したいのは、返済に遅れてしまっている人です。返済の遅れがあると「次は返してもらえないかもしれない」と判断されてしまう可能性があります。
アルコシステムで返済に遅れた過去がある人は、増額申請時の審査通過は難しいと考えましょう。
ポイント2|他社借入状況
アルコシステム以外の金融機関でどれくらい借入をしているかも重要なポイントです。
他社の借入件数が前回の利用時より増加している人は、返済能力が低下しているとみなされて増額できない可能性があります。
また、アルコシステムは貸金業者のため、総量規制が適用されます。そのため、年収の1/3ギリギリの借入残高を抱えている場合も審査に落ちてしまいます。
出典: 日本貸金業協会『総量規制とは』総量規制とは
総量規制とは個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限される仕組みを言います。
総量規制の対象となる「個人向け貸付け」とは、個人がお金を借入る行為のことです。ただし、個人が事業用資金として借入れる場合は、原則として総量規制の対象とはなりません。
ポイント3|収入状況
たとえ前回の借入額よりも少ない額の借入を希望していたとしても、返済できるだけの収入を得られていると証明されなければ審査を通過できません。
収入は利用者の返済能力を推し量るうえで欠かせない情報であり、限度額の設定でも重要な役割を果たします。
初回契約時は正社員だったのに、現在はアルバイトになっているなど、収入環境が悪化してしまった人は、アルコシステムの審査に通るのは難しくなります。
【注意】虚偽申告をしてはいけません |
- すでに退職した勤務先を申告する、存在しない架空の会社名を記載する、アリバイ会社や実際に在籍していない会社を記載するなど、事実ではない虚偽の申告は、大きな問題に繋がりかねません。虚偽申告をしてもいずれは嘘であることは発覚するため、必ず正しい情報を申告してください。
ポイント4|信用情報
初回利用時の審査で確認される信用情報は、増額審査においても再度詳しくチェックされます。
アルコシステムでの利用状況に問題がなかったとしても、クレジットカードや別の借入先で長期滞納をした過去ができてしまっているなら、新たに借入をするのは難しいでしょう。
出典: JICC 指定信用情報機関 株式会社 日本信用情報機構「信用情報」とは、ローンやクレジットの利用などの信用取引に関する、過去から現在までの客観的な取引事実を表す情報です。
アルコシステムの増額審査の注意点
「利用状況に問題はない」「収入面も問題がないから申込しよう」と考えている人は少なくないでしょう。
しかし、アルコシステムの増額審査においては、在籍確認や審査時間など、いくつか注意しなければいけない点があります。
このリスクについても理解したうえで申込を進めてください。
増額審査の注意点 |
- 場合により在籍確認の電話がある
- 3カ月以内に連続しての申込は不可
- 受付確認や審査結果の確認はできない
場合により在籍確認の電話がある
アルコシステムに増額を申請すると、過去に在籍確認の電話があった人でも、再度連絡がいく可能性があります。
勤務先に電話連絡があり、アルコシステムから借入していることが知られてしまうことも考えられます。
もちろんアルコシステムの担当者は、消費者金融であることを知られないように、個人名を出すなどの対応はしてくれますが、勘の良い人であれば分かってしまう可能性もあります。
勤務先に連絡してほしくない場合は、申込の前に電話で相談しましょう。
3カ月以内に連続しての申込は不可
アルコシステムでは以下に該当する人は増額の申請ができません。
出典: アルコシステム|貸付契約内容下記に該当する場合は審査対象外(お申し込み不可)となり、お客さまへの(ご融資結果)連絡をひかえさせていただいております。ご理解のほどお願い致します。
過去三ヶ月以内に「ご融資」ご契約済みのお客様又は、「ご融資」「再利用」のお申し込みの結果、残念ながら枠がお取りできなかったお客様
3カ月以内に新規で利用した人、3カ月以内に審査に落ちた人は連続して申込はできないので、期間を開けましょう。
受付確認や審査結果の確認はできない
アルコシステムに電話受付の窓口はありますが、以下のような対応はしていません。
アルコシステムでできないこと |
- 申込が完了したかどうかの確認
- 審査結果の確認
- 新規受付
- 操作方法の確認
端的にいえば、申込に関することは基本的に、利用者側ですべて一人でしなければいけません。
増額審査にかかる明確な時間も記載されていないため、申請後はこちらから電話連絡することなく、じっくりと待つ必要があります。
そのため、急いでいるのなら別の方法を検討しましょう。
すぐにお金が必要な人は他社カードローンを検討してみよう
ここからの内容 |
- 急な出費でお金が必要!
- 給料日はまだ先なのに生活費が足りない…
- 期間限定品を買いたい!だけどお金がない…
「どうしても急ぎでお金を用意したい」という状況なのに、追加融資を受けるまでに時間がかかる可能性を加味すると、増額をするか悩みますよね。
急いでいるのであれば、アルコシステムではなく、別のカードローンに目を向けてみましょう。
特に以下の大手消費者金融は、借入・返済方法が豊富で、融資も最短当日で受けられるため、急いでいる場合には重宝します。
プロミス│最短3分での融資も可能
プロミス
あなたにいいねをプロミス
初めての利用なら30日間利息0円!24時間申込OKのWeb完結なら郵送物なし!バレずに早く借りたい人向けです!
プロミスは、WEBやアプリから申込をすれば最短3分での融資も可能です。
WEBなら24時間365日いつでも申込できるうえに、時間や場所を気にせずスマートフォン1つで手続きできるため、来店する時間を作れない人にも適しています。
さらに、上限金利が年17.8%と消費者金融の中では低めに設定されていることもポイント。
アルコシステムより年2.2%も金利が低いため、長期間にわたって返済する場合でも利息を抑えやすくなっています。
アイフル│周囲に借入が知られにくい
アイフル
アプリ評価★4.5以上獲得!
スマホひとつで取引可能!申込から借入までわずか3ステップ!勤務先への電話連絡や郵送物は原則なしなので周囲にバレにくい!
アイフルは、周囲に借入が知られにくいことが特徴です。
原則、電話による在籍確認なしで審査が進むうえに、WEB完結で申込をすれば郵送物なしで契約できます。これらのサービスは、アルコシステムにはありません。
さらに、WEB申込なら最短18分での融資も可能です。契約後、すぐに振込やスマホATMでお金を借りられるため、借入を急いでいる人に重宝します。
また、アイフルのアプリはアイコンを6種類に着せ替えできることもポイント。
アイフルだと分からないデザインに変更しておけば、スマホ画面を見られてもカードローンの利用が知られにくいでしょう。
アコム│最短10秒で振込してもらえる
アコム
ピンチのときは、アコム一択
最短20分で借りられる!(※1)WEB完結も可能!カードローンの中でも特に利用者数が多く知名度も高いので、学生や女性でも安心です!
※1 お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
アコムは、振込スピードが優れていることが特徴です。
たとえば、 振込先が楽天銀行の口座であれば、原則24時間いつでも最短10秒で振込融資を受けられます。ほかの金融機関でも、最短1分で振込してもらうことが可能です。
金融機関 | 受付時間帯 | 振込スピード |
---|---|---|
楽天銀行 | 0:10~23:49 | 受付完了から10秒程度 |
三菱UFJ銀行 三井住友銀行 ゆうちょ銀行 みずほ銀行 |
月曜~金曜:9:00~17:29 | 受付完了から1分程度 |
その他の 金融機関 |
月曜~金曜:9:00~14:29 | 受付完了から1分程度 |
※楽天銀行を除く金融機関を利用する場合、上記の時間外に振込依頼をした場合は当日、または翌営業日の9:30以降に振り込まれます。
さらに、アコムは180万人以上の利用者がおり、多くの人から選ばれています。人気の理由はさまざまですが、初めて利用する人には「30日間無利息サービス」が適用されることが一因といえます。
1カ月程度で完済できる場合は実質無利息で借入できるため、アルコシステムより返済負担を抑えられることもメリットです。
アルコシステムの増額に関するよくある質問
まとめ
アルコシステムは新規申込時は迅速な対応で、緊急時でも役立つ優秀な消費者金融です。しかし、融資を受けたお金に加えて、さらにお金を借りたくなった場合は、再度申込をする必要があります。
また、再申込時の審査にかかる時間は明記されておらず、どれだけの時間がかかるのかは未知数です。
そのため、急いでいる場合は、スピーディーな融資が可能な大手消費者金融のカードローンを検討してみてください。
原則として在籍確認の電話連絡なしで審査が進むうえに、土日も21:00まで契約できれば最短即日で融資を受けられるため、急ぎの場合に重宝します。
マネット編集担当/キャッシングガイド
奥山 裕基
「A社で増額できなかったので、一時的にB社のカードローンを利用した」という人は意外に多く、私も過去にそうした人をたくさん見てきました。しかし、2社以上の併用は返済負担が増えるリスクがあるので、可能であれば1社に留めるのが理想です。あくまでも一時的な手段として捉えておきましょう。