ブラックリストは5年経つと消える?信用情報が審査に与える影響
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元 銀行員
銀行の支店勤務にて、カードローン(個人向け融資)の申込受付・審査・管理などを含むあらゆる業務を経験。10年以上の勤続期間中に、延べ10,000名を超える利用者に適切な提案をおこなった。
行政書士
マネット編集担当/キャッシングガイド
奥山 裕基
FP資格を有し、カードローン・消費者金融および貸金業に関する豊富な知識を持つ編集者。関連法規(貸金業法・金融商品取引法等)の理解を深めつつ、多数のローン経験者へのインタビューや金融機関勤務経験者へのヒアリングをもとにリアルな情報収集を怠らず、自身も当サイトにおいて1,000本を超える記事を執筆。生活に欠かせない「お金」だからこそ最適な意思決定を支援したいという理念のもとに情報発信を行っている。
この記事はこんな人向け |
- ブラックリストって何?
- 自分はブラックリスト入りしてるかも?
- ブラックリストに登録される期間や条件は?
「返済を滞納してしまった」
「過去に債務整理をしている」
上記のように理由は様々ですが、信用情報がブラック化してしまうと、ほとんどの金融機関から融資してもらうのが困難になります。
日常生活に何かと支障をきたしてしまう信用情報の問題ですが、一度ブラックリストに入ってしまったら一生そのままという訳ではありません。
この記事で、ブラックリストの基本知識について確認しておきましょう。
ブラックリストとは?
カードローンなどの身近な借入サービスに申込する際、「ブラックリスト」という言葉をよく耳にするものです。
「借入できない人はブラックリストに入っている…」などのように使われていますが、実際にそのようなリストがある訳ではありません。
ブラックリストとは、信用情報に何らかの問題があった人を指す場合に使われている言葉です。
出典: CIC『信用情報とは』信用情報とは
信用情報とは、クレジットやローンの契約や申込に関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報です。
金融事故によって信用情報に傷がついている状態を指す
ブラックリスト、つまり金融機関がお金を貸す際に警戒しなければいけない人物は、信用情報に金融事故の記録が残っている可能性があります。
例えば、各種ローンの返済金を長期間にわたって滞納する行為、さらには借金を支払えずに債務整理している場合などは、金融事故として信用情報に大きなダメージが残ってしまうのです。
金融事故に関する情報は永久に残る訳ではなく、一定期間保管された後、クリアな状態に戻ります。しかし、信用情報に記録されている間は、下記のようなリスクを負わなければいけません。
信用情報に異動情報が載ると(ブラック) |
- 住宅や車のローンが組めなくなる
- クレジットカード契約ができない
- カードローンでお金が借りられなくなる
- スマホの分割払いが不可になる
- 賃貸住宅の契約で保証会社を保証人にする場合に審査落ちする
- 事実が知られると職場や家庭などでも信用を失う
ブラックリストとして扱われるのは5年とは限らない
「ブラックリストとして扱われるのは5年まで」という話をよく耳にします。しかしながら、必ずしも5年とは限りません。
信用情報にダメージを与えてしまった原因、つまり金融事故の内容によって保管期間は変化します。
元 銀行員|武藤英次
クレジットカードやカードローンの滞納行為は金融事故に発展。
多くの人は期日に遅れないよう返済していくものですが、うっかり滞納してしまい、借入先のコールセンターから督促の電話をもらうこともあるでしょう。
滞納時の督促は、未納になっていることを確認し、再度入金をご案内するといった内容の電話です。しかし、利用者の中には督促の電話に出るのを躊躇してしまう方もいます。
その結果、返済金を払えないまま電話や郵便物による督促を無視し続け、2~3ヶ月以上の長期滞納に至るケースも多いようです。
最長10年間は信用情報にダメージが残る…
一般的に「長期延滞」「任意整理」などの金融事故は、記録が抹消されるまでに5年を有します。
対して「自己破産」や「個人再生」などの金融事故は、借入先にもよりますが最長10年間残ってしまうのです。
過去の金融取引で何らかのトラブルがあった場合、上記の保管期間中であればどんなローン審査も通過できません。
ユーザー評価
長引いて滞ってしまったので高額に払った上にブラックに載ってしまいました。10年間はクレジットカード作れませんでした。ローン組めまさんでした。今はクレジットカード持ってます。
利用したカードローン | アコム | ||
---|---|---|---|
借入金額 | 10万円 | 金利 | 年18.0% |
審査時間 | 即日 | 借入事実の把握 | 友人 |
重視した点 | 審査の容易さ、借入スピード、返済の容易さ、借入限度額、会社の知名度・信頼性 |
信用情報を保管する機関によって登録期間は異なる
何らかの金融トラブルを起こしてしまった場合、登録される期間は「信用情報機関」によって異なります。
出典: 日本信用情報機構(JICC)信用情報機関とは
信用情報機関は、加盟する金融会社から登録されるローンやクレジットに関する信用情報を管理・提供することで、消費者と金融会社の健全な信用取引を支えています。消費者が金融会社にローンやクレジットの利用申込をすると、金融会社は、申込をした消費者の返済能力に応じた適切な審査(信用供与)を行います。
審査(信用供与)の際、金融会社は、信用情報機関に登録されている消費者の他社でのローンやクレジットの利用状況(信用情報)を確認することで、返済能力に応じた適切な信用供与が可能となり、過剰貸付などを未然に防ぐことができます。
クレジットカードやローンなど、金融取引に関する情報を取り扱う専門機関は、主に下記の3社です。
略称 | CIC |
---|---|
運営 | 株式会社シー・アイ・シー |
登録情報 | 信販会社・消費者金融・クレジットカード・携帯電話などの情報 |
信用情報の登録期間 | 最長5年間 |
情報開示の手続き費用 | 500円(オンライン・郵送は1,000円) |
HP | 公式サイト |
略称 | JICC |
---|---|
運営 | 株式会社 日本信用情報機構 |
登録情報 | 信販会社・消費者金融・クレジットカード・各種銀行などの情報 |
信用情報の登録期間 | 最長5年間 |
情報開示の手続き費用 | 500円(オンライン・郵送は1,000円) |
HP | 公式サイト |
略称 | KSC(JBA) |
---|---|
運営 | 一般社団法人 全国銀行協会 |
登録情報 | 銀行・労働金庫(ろうきん)・信用金庫・JA(農協)などの情報 |
信用情報の登録期間 | 最長10年間 |
情報開示の手続き費用 | 1,000円 |
HP | 公式サイト |
登録期間が5年とされる金融トラブル
では、各信用情報機関に5年間登録されるトラブルを確認してみましょう。
契約継続中及び完済日から5年を超えない期間
(ただし、延滞情報については延滞継続中、延滞解消の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年を超えない期間)
✓債権回収、債務整理、保証履行、強制解約、破産申立、債権譲渡等
当該事実の発生日から5年を超えない期間
(ただし、債権譲渡の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年を超えない期間)
契約期間中および契約終了後5年以内
(延滞、代位弁済、強制回収手続、解約、完済等の事実を含む)
契約期間中および契約終了日(完済していない場合は完済日)から5年を超えない期間
3つの信用情報機関ごとに対象事例は様々ですが、共通して言えるのは「延滞」や「債務整理」などのトラブルは5年間保管されると考えていいでしょう。
ユーザー評価
私が審査に落ちたのは、どうやら家賃の滞納経験が理由だったようです。家賃の滞納も審査に悪影響らしいので、普段からしっかり管理した方がいいです。
利用したカードローン | アコム | ||
---|---|---|---|
借入金額 | 0万円 | 金利 | 年0.0% |
審査時間 | 覚えてない | 借入事実の把握 | 誰も知らない |
重視した点 | 審査の容易さ、口コミ・評判 |
ブラックリストは”完済してから”5年で消える
信用情報機関の保有年数は「完済してから5年間」となっているので、滞納分を支払ったからと言ってカウントが始まる訳ではありません。
元 銀行員|武藤英次
完済しなければ5年以降もブラック状態は継続
異動情報が登録されてしまった「ブラック」と称される状態は、たとえ延滞が解消されても、借入が完済されるまではブラック状態が継続します。
異動情報は、5年ないし10年で抹消されますが、それは延滞状態の解消ではカウントがスタートしません。あくまでも、完済してからの期間がカウントされのです。
ただし、このブラック状態が解消したとしても、信用情報が真っ白となってしまい、不自然な「空白の5年間」が生じてしまいます。
信用情報がクリアになったばかりだと疑われやすい状況にもあるので、残念ながらすぐにカードローンの審査に通るとは限りません。
監修者のコメントにもある通り、一度でも長期延滞などを起こしてしまうと「完済までにかかった期間+5年間」となるので、実際は保有年数以上となるのです。
知らずに申込して審査落ちするケースも…
上記のような信用情報に関する知識がなければ、5年経ったからと言って申込してしまい、その結果審査落ちしてしまうのです。
インターネット上でよく見かける「5年経っているのになぜ?」などの疑問が生まれるのは、上記のような状況が起因しています。
行政書士|岩井和幸
ブラックの期間中のローン契約はかなり厳しい
信用情報がブラックになっている間に住宅ローン審査を申込した場合には、個人信用情報に事故情報があるということで返済能力や信用度が低いと判断されてしまいます。そのため、住宅ローン審査の通過はかなり厳しいものとなります。逆にブラックでなくなれば、住宅ローンの審査に通る確率はより高くなります。また、個人信用情報に登録された事故情報は永遠に残るわけではなく、登録情報にもよりますが、5年から10年経てば消えます。
本当にブラックリストなのか確認してみましょう!
ブラックリストについて説明してきましたが、「自分は信用情報に問題があるかも…」と思い込んでいる場合も考えられます。
例えば、クレジットカードの支払いで滞納したことがあったとしても、61日以上の長期的なものではなかったケースもあるでしょう。
金融機関からお金を借りる以上、滞納などの行為は絶対にするべきではありません。しかし、場合によっては信用情報に傷がつくほどのトラブルではなかった可能性もあるのです。
信用情報は前述した各専門機関に申請すれば開示してもらえるので、不安な人は一度照会してみるのをおすすめします。
信用情報の開示方法
では、実際にどのようにして信用情報を開示してもらうのか?例として、CICで開示する方法を紹介していきましょう。
上記のように、お手持ちのスマートフォンを使って情報の開示申請が可能です。サービス時間は8:00~21:45、年末年始も利用できます。
信用情報を開示してもらう際は、手数料として1,000円必要です。支払い方法はクレジットカード決済で1回払いとなっているので、事前に準備しておきましょう。
ご自身がブラックかどうか簡易セルフチェック
信用情報を開示するのが面倒だと感じる方は、簡易セルフチェックを用意しましたので、ご利用ください。
まずは、以下のチェックリストをご覧ください。
審査前のセルフチェック | |
✓ | 過去5年間にクレカが強制解約になった |
✓ | 過去5年間にスマホ・携帯が利用停止になった |
✓ | 奨学金の一括請求がきた |
✓ | 借金問題を法的に解決した |
いかがでしょうか?1つも心当たりがないなら、信用情報は問題ない可能性が高いです。
ちなみに、公共料金の支払いは信用情報と無関係なので、光熱費等を滞納していても信用情報に影響ありません。
問題がなければ各種ローンを組める可能性あり
仮に、ブラックリスト入りしていると思い込んでいた場合は、金融機関のローンを利用できる可能性があります。
とはいえ、信用情報以外にもチェックされる要素は多いので、審査を受けてみなければ結果は分かりません。
ローンを組みたいけれど信用情報に不安があった人は、開示結果に問題がなければ申込して審査を受けてみましょう。
現金が必要ならカードローンという選択肢もある
まとまったお金を借入する方法として、例えば「カードローン」という選択肢もあります。
カードローンとは、ローン専用カードを利用してATMから現金を借入できる商品です。
大手コンビニに設置されているATMでも利用できるので、まとまったお金を現金ですぐに借りることもできます。
早ければ今日中にお金を借入できる
審査が早いカードローンを利用すれば、最短で今日中にお金を借入できます。
具体的には、最短20分で審査結果が出るカードローンがおすすめです。このようなカードローンは、無人店舗でカードの即日発行もできるので、今日中にお金が必要な方でも、安心して利用できるでしょう。
審査に不安がある方は簡易診断ツールをご利用ください
信用情報に問題がなかったとしても、審査に通るかどうかという不安が拭い切れない方もいることでしょう。
そのような方は、ぜひ当サイトの簡易診断ツールをご利用ください。
このツールは、年齢や職業、年収、他社借入金額をもとに、「どのカードローンなら借入できる可能性のあるか」を診断できます。ぜひお試しください
ちなみに、おすすめのカードローンは以下のとおりです。
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プロミスの成約率は37.9% | |
成約率とは、新規申込者の中で実際に借入できた人数の割合を示す数値です。 2023年4月~2024年3月の成約率(審査通過率)は平均37.9%となっており、たくさんの方に利用されていることがわかります。 |
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3項目を入力すれば借入できるかすぐ判断! | |
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ブラックリストだった場合は借入を見送るしかない…
信用情報機関で開示してもらった結果、金融トラブルの情報が残っていた場合は、残念ながらどのローン審査も通過できません。
規定期間が過ぎるのを待つしか方法はないので、カードローンなどの申込は見送りましょう。
ブラックOKなどの商品は闇金などの違法業者の可能性大
信用情報にダメージが残っている期間中は、銀行や大手消費者金融、信販会社などがお金を貸し付けすることは絶対にありません。
「ブラックでもOK」などの広告を掲げる金融機関は、闇金などの違法業者である可能性が高いので、絶対に利用しないでください。
法外な金利で貸し付けたり、過度な取り立てを行ったりする可能性もあるので、信用情報に不安があっても手を出さないようにしましょう。
専門家に相談して適切に対処してください
どうしても解決できないお金の悩みを抱えている人は、悪質な業者から借入するのではなく、法的な措置も考慮しておきましょう。
弁護士などの専門的なアドバイスをもらい、今後の方針をしっかり定めてから行動することが大切です。
以下のように、無料相談ができる機関もあるので、どこに連絡すればいいのか迷ってしまった方はぜひ参考にしてください。
ブラックリストに関するよくある質問
まとめ
長期滞納などの金融事故によって傷ついた信用情報は、5年経てばクリアな状態に戻ります。
保有期間がカウントされるのは、借入金を完済した時点からとなるので、計算する際は注意しておきましょう。
信用情報を確認して、ブラックリストに入っていなかった人は、記事中で紹介した選択肢も検討し、お金の問題を解決していってください。
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