定年後に生活水準を下げられず返済に苦労しています|鳥井さんの体験談(65歳・男性)
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村上敬
貸金業務取扱主任者・FP
2級FP技能士、貸金業務取扱主任者(登録番号:K250020096、合格番号:第F241000177号)。
大学を卒業後、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修に携わり、実績は計2000本以上。ローン利用者へのインタビューなども多数実施し、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。
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奥山 裕基
マネット編集担当/キャッシングガイド
FP資格を有し、カードローン・消費者金融および貸金業に関する豊富な知識を持つ編集者。関連法規(貸金業法・金融商品取引法等)の理解を深めつつ、多数のローン経験者へのインタビューや金融機関勤務経験者へのヒアリングをもとにリアルな情報収集を怠らず、自身も当サイトにおいて1,000本を超える記事を執筆。生活に欠かせない「お金」だからこそ最適な意思決定を支援したいという理念のもとに情報発信を行っている。
カードローンやクレジットカードを利用する際は、収入に合わせて利用額をコントロールしなければ、返済負担が増し、やりくりに苦労します。
今回は、三菱UFJ銀行カードローンのバンクイックをはじめ、アコムやクレジットカードのリボ払いを利用している「鳥井さん(仮名)」にお話を伺いました。
鳥井さんのプロフィール
現役時代は年収1,500万円の会社員だった鳥井さんは、なぜ定年後にカードローンやリボ払いで、総額1,000万円超もの負債を抱えることになったのでしょうか。
その赤裸々な実態と、そこから得られる教訓を深掘りします。

左:鳥井さん、右:インタビュアー
カードローンを契約した経緯とローン履歴
本日はお時間をいただきありがとうございます。この度、カードローンを利用したきっかけを教えてください。

マネット
編集者
よろしくお願いします!最初のきっかけは50歳くらいのときです。当時はまだ現役の会社員で、自動車部品メーカーで電子回路設計をしており、年収は最高で1,500万円ほどありました。
娘の大学費用や生活費の補填が必要になり、池袋の三菱UFJ銀行の窓口で「バンクイック」に申込をしました。
娘さんのために一時的にカードローンを利用したのですね。審査はスムーズでしたか?
はい。当時は収入が安定していたこともあり、申込の翌日には審査に通り、利用限度額500万円、金利5.5%という条件で契約できました。

鳥井さんが利用したバンクイックの明細書
退職金を無計画に使用した
現在は定年退職していますか?また、退職金はありましたか?
現在は定年して、年金とフリーランスで収入を得ています。退職金は約3,700万円ありました。
ただ、そのうち1,500万円を株式投資で失敗して失いました。
それでも退職金は2,000万円以上残っていたと思いますが、残りは何に使用しましたか?
残りは自宅の新築費用とバンクイックの一括返済に充ててしまったため、すぐになくなりました。
バンクイックの再契約とアコムの契約
バンクイックだけでなく、アコムでも契約があり、どちらも限度額いっぱいまで借りている状態です。
| 借入先 |
契約時期 |
金利 |
借入金額 |
三菱UFJ銀行 バンクイック |
2010年3月 |
年5.5% |
500万円 |
| アコム |
2023年11月 |
年15.0%※
|
150万円 |
※契約当時の金利です。現在の金利と異なる場合があります。
バンクイックは一度完済していますが、再度利用したのですか?
退職金がなくなったことで余裕がなくなり、再度利用しました。少しずつ借入をした結果、今は限度額いっぱいです。それでも足りず、アコムとも契約をしました。
住宅ローンは利息のみの支払い
カードローン以外に毎月支払いをしている契約はありますか?
カードローン以外には、自宅の住宅ローンとして2,400万円の借入があります。これは60歳以上向けの「リバース60」という商品を利用しています。
「リバース60」は、月々の支払いは利息のみで済み、元金は私が亡くなった後に自宅を売却して精算する仕組みなので、負担が大きくないと考え、決めました。
ハウスメーカーの担当者に勧められました。年齢を考慮した結果です。評価額を融資額の倍以上に見積もってもらっているので、担保割れの心配は少ないと言われました。
クレジットカードのリボ払いで残高が約500万円ある
カードローンと住宅ローン以外に、毎月支払いをしている契約はありますか?
クレジットカードの利用分はリボ払いにしているため、毎月の返済があります。
2枚のクレジットカードを利用しています。三井住友カードで残高が約350万円、JALカードで残高が約150万円あり、合計で約500万円です。
ローンの返済状況について
複数の支払いがありますが、毎月の返済額はどのくらいになりますか?
| 返済先 |
返済額(月) |
三菱UFJ銀行 バンクイック |
10万円 |
| アコム |
1.5万円 |
| 三井住友カード |
3.5万円 |
| JALカード |
2.2万円 |
返済に遅れているので追加利用ができない
返済額が多いと思いますが、追加の借入をせずに返済できていますか?
いずれも新たな借入や決済ができないため、返済に専念している状態です。
返済に遅れたことが要因だと思います。現在は、バンクイックの返済が数日滞納しており、遅延損害金が発生し始めています。

遅延損害金
遅延損害金は遅延利息(遅延利率)ともいい、債務者が履行を遅滞したときに、損害を賠償するために支払われる金銭のことを指します。期日より1日でも遅れると、多くの場合は遅延利率が適用され、普段よりも多くの利息が発生することとなります。発生する遅延損害金は、借入残高や期間により変わります。
銀行からの連絡も頻繁にあるので、精神的にも追い詰められています。
鳥井さんの収支は支出が多くマイナス
老齢年金が1カ月あたり26万円あり、フリーランスの収入が2万円程度ありますが、収入に対して支出が多い状態で、マイナスの家計です。
| 支払方法 |
内訳 |
金額 |
現金支出 計40万円程度 |
住宅ローンの返済
食費
通信費 各種返済 |
6万円 (利息のみ) 15万円 (奥さまと折半) 2万円 約17万円 |
月の食費が2人で15万円はかなり高額ですが、どのような出費が多いですか?
現役時代の感覚が抜けず、スーパーに行っても安いものは買わずに、良いお肉やお酒などを選んでしまい、夫婦2人で月15万円もかかっています。
中でもお酒にかかる費用が多いです。ワインやウィスキーが好きなので。
家計は奥さまと別々に管理している
ちなみに、奥さまと家計は別で管理しているのですか?
食費に関しては折半していますが、それ以外は別々に管理しています。
奥さまからは食費以外に家に入れてもらっていないのですか?
妻はパートで収入が少ないので、もらっていません。現状を考えると、負担をしてもらわないと厳しいと考えています。
今後の返済計画について
収支のバランスが悪い状態ですが、今後の返済についてどのように計画していますか?
もう借りることはできないので、働いて返すしかないと考えています。現在は動画編集やAIライティングのスキルを身につけ、フリーランスとして収入を得ようと勉強中です。
オンラインスクールも月に2回受講し、半年以内に月30万円の収入を目指しています。
フリーランスとしてまだ収入は少ない
フリーランスとして、安定した収入の見込みは立っていますか?
現実は厳しいです。現在は、クラウドソーシングなどで月に2万円程度の収入にしかなっていません。
現在は定職に就いていないので、単価が低くても時間の許す限り仕事をして、何とか収入を得たいと考えています。
奥さまに相談したが資金の援助は得られない
1カ月前にようやく妻に借金のことを打ち明けました。しかし、妻は「あるものでやりくりするしかない」という現実的な反応で、妻自身の貯蓄から援助してもらうことはできていません。
10年計画で返済に専念し、フリーランスの収入で家計を立て直したいと考えています。
家計管理を奥さまに協力してもらう
収入アップ以外に、ほかに考えている対応策はありますか?
家計管理の見直しをしようと思います。今までは私がしていましたが、妻のほうが現実的なやりくりをしてくれると思います。
食費だけでも半分に抑えられれば、返済に回すお金が捻出できると思います。
カードローン利用の満足度について
バンクイックを長年利用していますが、良かった点を教えてください。
バンクイックは大手企業の安心感があり、利便性が高いと感じました。コンビニATMでいつでも引き出せますし、急な出費に対応できる点がメリットに感じました。
手軽に借りられるため自制心が重要
限度額いっぱいまで借りてしまうと、精神的な余裕がなくなる点です。また、限度額に余裕があるときは、気持ちが緩みやすい点も気を付けなければいけないと思います。
考えすぎかもしれませんが、限度額いっぱいまで借りるにつれ、銀行からのコミュニケーションが徐々に厳しくなっていく点がつらいと感じました。
カードローンの利用を考えている人にアドバイス
最後に、カードローンの利用を検討している人に向けて、アドバイスがありましたらお願いします。
特に、現役時代に収入が高かった人は、自分の信用力で大きな枠を作れてしまいますが、それを自分の資産だと勘違いしように注意する必要があります。
収入が年金のみになったとき、現役時代の生活水準を維持するためにカードローンを使うと、私のように取り返しのつかないことになります。
収入に合わせた計画的な利用が重要になりますね。今回はインタビューにご協力いただきありがとうございました!
まとめ
今回インタビューをした鳥井さんの事例は、多くの「元高収入サラリーマン」にとって他人事ではありません。
退職金の運用失敗、高齢になってからの住宅ローン、そして生活水準を下げられないまま重ねたカードローンとクレジットカードのリボ払い。これらが重なると、どれだけ現役時代に稼いでいても生活が苦しくなる可能性があります。
カードローンは計画的に利用すれば便利なツールですが、「限度額=自分のお金」ではありません。収支バランスを見極め、出口戦略を持った利用を心掛けましょう。
マネット編集担当/キャッシングガイド
奥山 裕基
鳥井さんに近い状況にある人は、自力での解決にこだわらず、早急に弁護士や司法書士へ相談し、「債務整理」を含めた法的な解決を検討しましょう。退職金や資産を失う前に、専門家に助けを求める勇気を持つことが、生活再建への第一歩となります。