ろうきんカードローンマイプランを増額できない理由｜審査に落ちたあとの対処法

村上敬

貸金業務取扱主任者・FP

2級FP技能士、貸金業務取扱主任者(第F241000177号)。
大学を卒業後、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修に携わり、実績は計2000本以上。ローン利用者へのインタビューなども多数実施し、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。

＞＞公式ページ

奥山 裕基

マネット編集担当／キャッシングガイド

FP資格を有し、カードローン・消費者金融および貸金業に関する豊富な知識を持つ編集者。関連法規（貸金業法・金融商品取引法等）の理解を深めつつ、多数のローン経験者へのインタビューや金融機関勤務経験者へのヒアリングをもとにリアルな情報収集を怠らず、自身も当サイトにおいて1,000本を超える記事を執筆。生活に欠かせない「お金」だからこそ最適な意思決定を支援したいという理念のもとに情報発信を行っている。

ろうきんが扱うカードローン「マイプラン」は、数あるカードローンの中でも上限金利が年8.475％と低めに設定されており、利用限度額が足りない場合は、WEBや電話から増額申込が可能です。

ただし、以下のいずれかに該当する場合は増額審査に通過するのが難しくなるので注意しましょう。

ろうきんマイプランを増額できない人の特徴

• ろうきんマイプランの返済に遅れた経験がある
• 信用情報に問題がある
• 契約したときよりも収入状況が悪化している
• 契約時よりも他社からの借入が増えている
• 契約から時間が経っていない
• 転職1年未満である

こうした理由で審査に落ちたものの、すぐに現金が必要。そんな人は審査基準が異なる他社カードローンなら審査に通るかもしれません。

たとえばプロミスやレイク※は、ろうきんと審査基準が異なるほか、最短3～15分の審査も可能なため、急ぎの資金需要にも対応できる可能性があります。

カードローンの審査が不安な人へ

事前に借入できるかが分かる

便利な無利息期間がある消費者金融を紹介

詳細はこちら

詳細はこちら

※お借入診断は本審査の結果を保証するものではありません。

ろうきんマイプランを増額できない人の特徴6選

仮審査・本審査に分かれるろうきんマイプランの増額審査では、入会時にも確認されている年収や信用情報以外にも、さまざまな項目が確認されています。

増額できない人に共通する点をあらかじめ確認し、不安要素の少ない状態で審査に臨みましょう。

ろうきんマイプランを増額できない人の特徴

• ろうきんマイプランの返済に遅れた経験がある
• 信用情報に問題がある
• 契約したときよりも収入状況が悪化している
• 契約時よりも他社からの借入が増えている
• 契約から時間が経っていない
• 転職1年未満である

特徴1｜ろうきんマイプランの返済に遅れた経験がある

ろうきんマイプランの返済に遅れた経験があると、再び返済が滞ることを懸念され、増額審査に通過しない可能性が高まります。

融資したお金が返済されない場合、金額が大きければ大きいほど、ろうきんにとってリスクになるためです。

毎月必ず期日までに返済し、ろうきんからの信用を損ねないようにしましょう。

特徴2｜信用情報に問題がある

増額審査を受けることで契約後に信用情報に問題が生じた事実が明らかになり、審査に通過しないことがあります。

信用情報

ローンやクレジットなどの取引に関する客観的な事実を表す情報を指し、本人を識別するための情報のほか、契約内容、返済、支払状況、利用残高などが該当します。貸金業者やクレジット会社などで顧客の信用を判断する情報の1つとして利用されています。

信用情報に異動情報が登録されるのは、長期滞納や債務整理など、クレジットやローンの利用で過去に問題があった場合です。

自分の信用情報の状態がわからない場合は、増額申請前に信用情報機関に開示請求して確認しておきましょう。

信用情報機関

信用情報の収集と貸金業者に対する信用情報の提供をおこなう業務（信用情報提供等業務）として、内閣総理大臣から指定を受けた信用情報機関を指定信用情報機関といいます。日本には消費者金融会社、クレジット・信販会社、金融機関の業態ごとに設立された3つの個人信用情報機関があります。

関連記事はこちら

CICで信用情報を開示する流れ｜書類の見方を詳しく解説

特徴3｜契約したときよりも収入状況が悪化している

契約時よりも年収が下がっているなど収入状況が悪化している場合、増額審査に通過できない可能性が高まります。

現状の利用限度額は契約時の年収をもとに決定されたものなので、年収が下がれば返済能力も低下し、返済が難しくなると判断されるからです。

なお、ろうきんマイプランでは年収150万円未満の人を申込不可としています。

該当する場合、増額申請は検討し直したほうが良いでしょう。

特徴4｜契約時よりも他社からの借入が増えている

契約時よりも他社借入金額や借入件数が増えていると、毎月の返済額も増えているため、返済能力が低下していると判断されます。

ろうきんマイプランは総量規制の対象ではありませんが、銀行カードローンのように、融資の上限を申込者の年収の2分の1や3分の1に自主的に制限している可能性があります。

可能なものは申込前に少しでも返済して、増額審査への影響を抑えましょう。

貸金業務取扱主任者・FP｜村上敬

他社借入件数が増えた場合も審査に通過しにくくなります

契約時よりも他社借入件数が増えている場合も返済能力が低下していると判断され、審査に通過しにくくなります。
他社借入件数に明確な基準はありませんが、金融庁は5件以上の借入を「多重債務」と定義しているため、一つの目安になるでしょう。
増額申請の前には、他社借入件数もできる限り減らしておくと、審査に通過しやすくなります。

特徴5｜契約から時間が経っていない

カードローンでは、一般的に契約後6カ月以上経過していないと、増額審査に通過できないとされています。

カードローンの増額申請ではそれまでの借入・返済の状況も判断材料になるため、契約期間が短すぎると、正確に判断できないとされるためです。

まずは毎月の返済を遅れずにおこない、信頼を積み上げましょう。

特徴6｜転職1年未満である

ろうきんマイプランの申込条件には「同一勤務先に1年以上勤務している」とあり、勤続1年未満では審査に通過しないと考えられます。

これは、勤続年数が短いと今後も継続的に働き続けられるかが不透明で、安定した収入があるとは言えないためです。

なお、個人事業主などの給与所得者以外の人がろうきんマイプランに申込する場合は、原則として3年以上今の仕事を続けている必要があります。

関連記事はこちら

ろうきんカードローンマイプランの審査は厳しい？審査に落ちる理由を解説

ろうきんマイプランの増額審査の特徴

ろうきんマイプランの増額審査は、仮審査・本審査を通過する必要がある点は入会審査と同様ですが、異なる点もあります。

いざ申込してから戸惑わないよう、あらかじめ確認しておきましょう。

ろうきんマイプランの増額審査の特徴

• これまでの利用実績が重視される
• 入会審査よりも審査に時間がかかる

これまでの利用実績が重視される

増額審査は入会時の審査と異なり、それまでの利用実績が重要視されます。

したがって、契約後一度も借入していなかったり、利用状況に問題がある場合は審査で不利になります。

増額申請も見据えてろうきんマイプランを利用する場合は、借入と毎月の返済を繰り返して、良好な利用実績を積み上げましょう

入会審査よりも審査に時間がかかる

ろうきんマイプランの増額審査は、入会審査よりも多くの項目を確認するため、新規申込時よりも審査に時間がかかる可能性があります。

また、借入金額が大きくなるため、入会時よりも慎重に審査がおこなわれます。

場合によっては1週間以上かかることもあるため、今すぐにお金が必要な場合は、別の手段を検討したほうが良いでしょう。

ろうきんマイプランで増額できない人は他社カードローンを検討

ろうきんマイプランで増額できない人は、他社のカードローンを検討してみてください。

消費者金融のカードローンなら最短即日融資が可能で、増額審査を申込する際に、年収や勤続年数に明確な制限はありません。

さらに、無利息期間を利用することで、低金利のろうきんマイプランよりも利息負担を抑えられる可能性もあります。

たとえばプロミスは、初回借入日の翌日から30日間無利息で利用できます。

レイクは、WEB申込で所定の条件を満たすことが必要ですが、最大365日の無利息期間が利用可能です。

カードローンの審査が不安な人へ

事前に借入できるかが分かる

便利な無利息期間がある消費者金融を紹介

詳細はこちら

詳細はこちら

※お借入診断は本審査の結果を保証するものではありません。

上記で紹介した消費者金融以外のカードローンを知りたい人は、こちらの「カードローンおすすめランキング30選」の記事も併せてご覧ください。

ろうきんマイプランは公式サイトから増額申請が可能

ろうきんマイプランは、公式サイトの新規申込と同じページから増額申請が可能で、仮審査・本審査に通過すれば利用限度額を増額できます。

ただし、一般的なカードローンは利用限度額を増額すると適用金利が下がる可能性が高いなか、ろうきんマイプランは利用限度額に応じて適用金利が下がるわけではありません。

金利を下げるには、給与振込口座にろうきんの口座を指定するなど、定められた条件をクリアする必要があります。

増額することで金利を下げたいと考えている人は注意してください。

ろうきんマイプランは、以下の手順で増額申請が可能です。

1. 「マイプラン仮審査申込」をおこなう
2. 仮審査を受ける
3. 本審査を受ける
4. 利用限度額の再設定をおこなう

仮審査と本審査の2段階に分かれる複雑なシステムになっているので、各要素ごとに確認しておきましょう。

1｜「マイプラン仮審査申込」をおこなう

ろうきんマイプランで増額する際には、公式サイトの「仮審査のお申込（新規・増額）」をクリックし、マイプラン仮審査申込をおこないます。

表示される同意文言を確認して問題がなければ、所属する労働組合を確認し、申込フォームを入力します。

申込フォームに入力するのは、主に以下の5項目です。

増額申請の申込フォームに入力する項目

• 本人情報
• 勤務先情報
• 収入情報
• 借入情報
• その他

電話で問い合わせできる「お客様相談デスク」も用意されているので、増額申込に関して不明な点がある場合は利用してみましょう。

2｜仮審査を受ける

増額申込フォームの項目をすべて入力すると、その情報をもとに仮審査が開始されます。

この仮審査で一定の基準を満たした人が、現状の返済能力を再確認して利用限度額の見直しをおこない、本審査に進む仕組みです。

仮審査に通過すると、担当者から電話もしくはメールで連絡が入ります。

3｜本審査を受ける

仮審査後に開始される本審査では、団体会員の構成員の人は所属組合への確認、生協会員の組合員および同一生計家族の人は生協組合員証の提示が必要です。

本審査の結果は、後日電話もしくはメールにて通知されます。

通知を見逃さないよう、こまめにチェックしておきましょう。

4｜利用限度額の再設定をおこなう

本審査通過後は、増額可能な金額を確認し、同意すれば利用限度額の再設定が完了します。

これまでと同様に、利用限度額の範囲で必要な金額を借入してください。

ろうきんマイプランの増額審査での注意点

ろうきんマイプランの増額をする際に「審査に落ちたら別の方法を考えれば良い」「とりあえず増額の申込しよう」と考えている人もいるかもしれません。

しかし、ろうきんマイプランの増額審査にはいくつかのリスクがあり、場合によっては増額審査をしたことを後悔する可能性もあるため、リスクも正しく理解したうえで申請しましょう。

ろうきんマイプランの増額審査での注意点

• 本審査時に申込書や契約書などの書類提出が必要
• 利用限度額が減額されることもある
• 利用制限がかかる可能性がある
• 利用停止になる可能性がある

本審査時に申込書や契約書などの書類提出が必要

ろうきんマイプランを増額する場合、仮審査の段階では書類提出は必要ありません。

しかし、本審査へ進む際には、正式な申込書・契約書、その他必要書類を提出する必要があります。

本人確認書類や収入証明書類なども必要になるので、可能な限りは事前に準備しておきましょう。

関連記事はこちら

収入証明書なしで借入可能なカードローン15選│書類を用意できないときの対処法も解説

利用限度額が減額されることもある

増額申請すると、場合によっては利用限度額が減額されることもあります。

増額の審査は、単に利用可能額を上げるかどうかを判断する手続きではなく、契約の見直しをおこなう目的もあるためです。

特に、年収が大幅に下がっていたり、返済を何度か滞納したりしている人は減額される可能性が高いと考えられます。

思い当たる点がある人は、増額申請は避けて別の方法でお金を工面することも検討しましょう。

利用制限がかかる可能性がある

ろうきんカードローンに増額の申込をすると、審査が完了するまで、現状の利用限度額の範囲内でも追加の借入ができなくなる可能性があります。

増額申請は利用限度額をあらためて設定し直す手続きであるため、審査の結果、利用限度額が引き下げになる可能性もあるためです。

追加の借入で、借入額が新たな利用限度額の範囲を超えないようにしています。

利用停止になる可能性もある

返済能力が著しく低下していると、利用限度額が減額になるだけではなく、ろうきんマイプランそのものが利用できなくなる可能性もあります。

審査の結果、これ以上お金を貸すのはリスクがあると判断されたためです。

追加の借入を希望する増額申請によってかえって状況が悪化するため、増額申請のタイミングは慎重に見極めましょう。

よくある質問

まとめ

ろうきんマイプランはWEBから増額申請が可能ですが、年収額や勤続年数によっては、増額申請そのものができない可能性があります。

増額できずに困っている人や、急いでお金を用意したい人は、消費者金融のカードローンも検討してみてください。

無利息期間のサービスもあるため、返済期間によっては利息負担を大幅に軽減できる可能性もあります。