給料の前借りが難しい理由と月末の金欠を乗り越える方法
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ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。公式ページ:「ファイナンシャルプランナー村上敬」
- ✓給料日まであと数日だけど金欠…
- ✓あと数万円あればなんとかなる!
- ✓給料の前借りってできないの?
衝動買いをしてしまったり、突然の出費が重なったりして、給料日前に金欠になってしまうことがあります。
真っ先に思い浮かぶのは来月のお給料の前借りですが、今どき給料の前借りなどできるのでしょうか。
金欠時は気になる前借り…その意味は?
どうしてもお金が必要な時、給料の前借りができないかと考える人は、少なくないはず。
そもそも、前借りの意味は「賃金を期日より前に受け取ること」です。
つまり、働いていない分の賃金を受け取る行為と言えます。
給料の前借りは原則不可能
結論をいってしまうと、給料の前借りは原則不可能といえます。これは企業の大小や業界に左右されず、ほとんどの人が該当します。
「社内での貸付制度」や「週払い・日払い」の制度があれば利用できますが、これらも前借りとは異なります。
なぜ前借りが原則不可能なのか、次の項目で理解しておきましょう。
前借りは違法になる可能性がある
給料を前借りができない理由として、給料の前借りが法律に抵触する可能性があるからといえます。
このルールを理解するポイントは、「まだ働いていない分}を給料日前に貰う」か「{red:まだ働いていない分を給料日前に貰うか」の違いです。
まだ働いていない分を貰う場合、会社としては従業員に絶対働いてもらわないといけなくなります。これが労働基準法第5条『強制労働の禁止』に抵触してしまうため、原則として前借りはできないのです。
また労働基準法第17条『前借金相殺の禁止』の観点からも、非合法行為になる恐れがあるので原則として前借りは不可能と考えて良いでしょう。
『原文引用:使用者は、前借金その他労働することを条件とする前貸の債権と賃金を相殺してはならない。』
給料日前に貸したお金を従業員が返せば問題ありませんが、これを強制的に給料から天引すれば会社が違法行為を犯すことになります。
ただし、給料の「前借り」ではなく「前払い」であれば可能な場合があります。
詳しくは「派遣社員は給料の前借りができる?前払い制度のある派遣会社と利用時の注意点を紹介 │ Biz Hits」で紹介されていますので、ぜひ御覧ください。
前借りは完全なる会社の好意
前借りをすること自体は必ずしも違法とは限らないため、前借りに応じてくれる会社もあるかもしれません。
しかしそれらはすべて会社からの信用と好意によって行われるものであり、会社は前借りに応じる義務はないのです。
ちなみに労働基準法第25条『非常時払』が適用される場合は、会社は前借りにの要求に応じなければなりません。これについては、覚えておいても良いでしょう。
『原文引用:使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であつても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。』
金欠時にとれる選択肢
前借りができないかもしれないとなれば、金欠のいまできることは下記の3つ程度に限られてしまいます。
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それぞれのポイントや注意点について、下記にて解説していきます。
節約して乗り切る
金欠時に真っ先にできることといえば、節約してすこしでも出費を抑えることでしょう。
まで数万円あるいは数千円あれば、食費だけはなんとかすることができるかもしれません。
食費を削ってお金を浮かす
まずは食費を削って、すこしでもお金を浮かしましょう。節約飯をするためには、最低限外食は控えてください。
そして以下の食品を上手に使いまわして、給料日までの数日を乗り切りましょう。
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持っているものを売る
お金をつくる方法のひとつに、自分の持ち物・資産を売却してお金を作るというものがあります。
単純に物を売るといっても、売り方を間違えてしまうとお金が手に入るまで時間がかかる可能性に気をつけてください。
『高く売れるもの』を『適切な場所』で売らなければ、金欠を乗り切るほどのお金を作ることはできません。詳しくは以下の記事をご参考ください。
誰かにお金借りて乗り切る
金欠を乗り切る方法のひとつが、借りるということです。もちろん次の給料日がくればお金を返さなければいけませんが、お金を借りる手間さえクリアすれば生活水準が高くなる方法でしょう。
しかし借りる相手によっては、信用を著しく失ってしまうリスクがあります。家族や知人に借りるのであれば、細心の注意をしつつ誠意をもって対応してください。
銀行や消費者金融のカードローンで借りる
お金を借りる相手は、決して家族や友人だけではありません。銀行や消費者金融といった金融機関のカードローンでも、お金を借りることが可能です。
お金を借りるまでには、申し込みをして審査を受けなければなりませんが、少なくとも借りるだけでは信用を失うことはありません。
カードローンによる借り入れ先によっては今後の備えにもなるので、これを機会に備えとして持っておくのも良いでしょう。