他社借入があっても借りられるカードローンは?審査への影響も解説

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他社借入があっても借りられるカードローンは?審査への影響も解説

佐藤喜三男

元 銀行ローンセンター長

銀行にてローンセンター長を務めた他、大手証券会社・大手クレジットカード会社において、30年に渡り審査を中心に様々な職種を担当。現在は「共生プランニング」の代表を務め、ファイナンシャルプランナー兼相続診断士として、多くの消費者の力になっている。

高橋禎美

ファイナンシャルプランナー

CFP、一種証券外務員、資産形成コンサルタント。
大手アパレル企業在職中にFP資格を取得し独立。投資が怖い・分からない投資初心者の女性向けにマネー相談、セミナーを開催。執筆多数。
カラーアドバイザーとしてパーソナルカラー診断、骨格診断をベースにしたスタイリング提案も人気。お金もおしゃれも手に入れたい女性を応援している。

伊藤亮太

ファイナンシャルプランナー

慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻修了。学生の間にCFP資格、DCアドバイザー資格取得。その後、証券会社の営業・経営企画、社長秘書を経験し、2007年11月にスキラージャパン株式会社を設立。取締役に就任。東洋大学経営学部非常勤講師、大手前大学通信教育部非常勤講師、千葉科学大学危機管理学部非常勤講師。

恩田雅之

ファイナンシャルプランナー

CFP®、証券外務員2種。専修大経営学部卒業後、16年間パソコン業界の営業の職業に携わる。2004年6月、札幌にて「オンダFP事務所」を開業。初心者向け資産運用に関するセミナーと投資信託など資産運用を中心としたコラムの執筆やローン関連を中心に記事の監修などを中心に活動中。

村木孝太郎

弁護士

2014年に弁護士登録。都内で事務所を開設した後、2019年に現在の弁護士法人J&Tパートナーズへ移籍。個人や法人の破産、インターネット問題、不貞や離婚、相続の他、企業法務や訴訟案件全般もオールラウンドに多数取り扱う。インターネットの記事監修等の依頼にも対応中。

幸谷泰造

弁護士

市ヶ谷東法律事務所。弁護士・弁理士。
YouTube上で債務整理チャンネルに出演し、債務整理に関する様々な情報を発信している。債務整理に関する記事についてこれまで多数の執筆や監修の実績がある。

奥山 裕基

マネット編集担当/キャッシングガイド

FP資格を有し、カードローン・消費者金融および貸金業に関する豊富な知識を持つ編集者。関連法規(貸金業法・金融商品取引法等)の理解を深めつつ、多数のローン経験者へのインタビューや金融機関勤務経験者へのヒアリングをもとにリアルな情報収集を怠らず、自身も当サイトにおいて1,000本を超える記事を執筆。生活に欠かせない「お金」だからこそ最適な意思決定を支援したいという理念のもとに情報発信を行っている。

この記事でわかること
  • 法律上は4社以上の他社借入があってもカードローンの利用が可能
  • 4社以上の借入は返済能力がないとみなされやすくなる
  • 年収の3分の1を超える借入は原則として禁止されている

他社での借入状況は、カードローンの審査で返済能力を判断する際の項目のひとつです。

「他社借入があっても借りられる?」「4社以上でも借りられるところはある?」などと気になっている人もいるのではないでしょうか。

借入件数に関して法律による制限はないため、返済能力があるとみなされれば、3社や4社から借りていても、カードローンの利用は可能です。

審査が不安な人は、お借入診断を活用してみて、判断材料の一つにしてください。

カードローンの審査が不安な人へ

事前に借入できるかが分かる

この記事の目次

他社借入があっても借りられるカードローンはある?

カードローンの借入件数に、法的な制限は設けられていません。

そのため、各金融機関が定める申込条件を満たしていれば、すでに他社で借入があってもカードローンでお金を借りられる可能性があります。

カードローンの申込条件や他社借入がある人の実態について、もう少し詳しくみていきましょう。

多くのカードローンは借入件数の要件を設けていない

多くのカードローンは、借入件数を申込条件として定めていません。

金融機関によって異なりますが、カードローンの主な申込条件は以下のとおりです。

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カードローンの一般的な申込条件

  • 年齢条件を満たしている
  • 安定かつ継続した収入を得ている

したがって、上記を満たしていれば、他社借入があったとしても申込が可能です。

また、申込後は審査が実施されますが、融資の可否は申込者のさまざまな情報から総合的に判断されます。

そのため、借入件数が多いからといって、審査に通過できないとは限りません。

他社借入が3社・4社・5社でも借入ができている人はいる

実際に、3社や4社からの他社借入があっても、新たな借入ができているケースは少なくありません。

JICC(株式会社日本信用情報機構)が公表しているデータによると、3社以上から借入している人は155万人を超える結果でした(2025年9月末時点)。

件数 貸金業者からの借入残高がある人の人数
1件 683万人
2件 247.1万人
3件 101.3万人
4件 38.5万人
5件以上 15.6万人
合計 1,085.6万人

引用:JICC(株式会社日本信用情報機構)「信用情報に関する統計」

借入件数が2社の人も含めると、全体の約37%にものぼります。上記の結果からも、他社借入がある状態での新たな借入は、決して珍しくないことがわかります。

また、マネットには、「他社借入があったが借入ができた」との口コミが複数寄せられています。

ユーザー評価

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4.5
20代 /女性 /職業: パート・アルバイト /年収: 100万円未満 /目的: 医療費

入院で突然お金が必要になってしまい、でもほかのカード会社2社からも借入してるし、年収も100万円未満と低いので、絶対落ちると思っていたのに審査に通ったので安心しました。

利用したカードローン プロミス
借入金額 10万円 金利 年17.8%
審査時間 即日 借入事実の把握 誰も知らない
重視した点 口コミ・評判

ユーザー評価

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non star
2.0
20代 /男性 /職業: 契約社員 /年収: 100-299万円 /目的: 冠婚葬祭

急な葬式で旅費と香典の費用が必要になりました。既にプロミスで契約していましたが、無利息期間を過ぎていたのでアコムで新たに契約しました。

利用したカードローン アコム
借入金額 7万円 金利 年18.0%
審査時間 3時間以内 借入事実の把握 誰も知らない
重視した点 審査の容易さ、借入スピード、口コミ・評判
Supervisor

ファイナンシャルプランナー|高橋禎美

貸金業者からの借入は法律上、4社以上でも可能です

消費者金融やクレジットカード会社などの貸金業からの借入は、法律上では借入件数に上限を設けていません。審査を通過すれば4社以上からの借入も可能です。ただし借入ができる総額は、総量規制で年収の3分の1までとされていますので注意が必要です。

他社借入に含まれるもの・含まれないもの

そもそもカードローンの申込時に申告を求められる「他社借入」には、すべての借入が含まれるわけではありません。

他社借入に含めるもの・含めないものは金融機関によって異なりますが、一般的には次のように分類されます。

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他社借入に含まれるものの例

  • カードローン
  • クレジットカードのキャッシング枠

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他社借入に含まれないものの例

  • 目的ローン(住宅ローンやマイカーローンなど)
  • クレジットカードのショッピング枠
  • 割賦契約(スマートフォン本体代の分割払いなど)
  • 奨学金

「他社借入」として申告するのは、主にカードローンやクレジットカードのキャッシング枠の借入状況です。

ただし、消費者金融系カードローンでは、一般的に貸金業法の対象となる借入を「他社借入」として申告するため、銀行カードローンは含める必要がありません。

貸金業法
貸金業を営む者の業務の適正な運営の確保および資金需要者等の利益の保護を図るとともに、国民経済の適切な運営に資することを目的として1983年に制定。2006年12月に抜本改正され、段階的に施行後、2010年6月に完全施行。

一方で、銀行カードローンに申込する場合は、銀行に限らず、カードローンや目的ローンなど全般を「他社借入」に含めるケースもあります。

このように、カードローンによって他社借入に含める範囲が異なるため、案内に従って漏れがないよう正確に申告することが重要です。

Supervisor

ファイナンシャルプランナー|高橋禎美

クレジットカードのショッピングには割賦販売法が適用される

クレジットカードのショッピング枠(リボ払いや分割払い)のように、「貸金業法」が適用されないものは、一般的に他社借入に含めません。なお、ショッピング枠には、別途「割賦販売法」が適用されます。一方で、「貸金業法」の対象となるキャッシング枠は、他社借入に含めることが一般的です。自分で判断できない場合は、金融機関に問い合わせるなどして確認しましょう。

他社借入件数や金額が多い場合の影響

前述のとおり、借入件数に法的な制限は設けられていません。

また、融資の可否は各金融機関が独自の基準で総合的に判断するため、他社借入が多いからといって審査に通過できないとは限りません。

ただし、他社での借入件数や金額が多いと、審査で以下の影響が生じる可能性があります。

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他社借入件数や金額が多い場合の影響

  • 他社借入が4社を超えると返済能力がないとみなされやすい
  • 年収の3分の1まで他社借入があると追加借入できない

なお、他社借入件数や金額は、信用情報機関が管理する「信用情報」を通じて確認されます。

信用情報機関
信用情報の収集と貸金業者に対する信用情報の提供をおこなう業務(信用情報提供等業務)として、内閣総理大臣から指定を受けた信用情報機関を指定信用情報機関といいます。日本には消費者金融会社、クレジット・信販会社、金融機関の業態ごとに設立された3つの個人信用情報機関があります。

金融機関が審査の際に信用情報を照会し、申込者の契約先や借入金額などを把握する仕組みです。

他社借入が4社を超えると返済能力がないとみなされやすい

他社借入が多くてもカードローンの申込は可能ですが、借入件数が多すぎると、審査に通過できない可能性があります。

「多重債務に陥るリスクがある」「返済能力がない」と判断されやすくなるためです。

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多重債務
複数の業者からの借金が積み上がり、返済困難となっている状況のことです。無計画なカードローンやクレジットカードの利用、詐欺や連帯保証人など、原因となりうる事項は複数あります。他社から借りた借金で返済する悪循環に陥ると、深刻な状態と判断されます。

具体的な基準が設けられているわけではありませんが、一般的には3社から4社程度の借入があると、審査で不利に働く可能性が高まります。

Supervisor

弁護士|幸谷泰造

複数社のカードローンの利用は債務超過のリスクがある

複数社からのカードローン利用は、月々の返済管理が複雑になりやすく、利息負担が増加しやすいことから債務超過に陥るリスクが高まります。審査に通過すれば複数社からの借入は可能ですが、事前に計画を立て、無理のない範囲でのみ利用しましょう。返済が困難になった場合は、早期におまとめローンや専門家(弁護士や認定司法書士、FPなど)への相談を検討し、返済計画を立て直すことが重要です。

Supervisor

ファイナンシャルプランナー|高橋禎美

借入先を複数に分けると利息負担が増えやすい

複数に借入を分散することで、利息の負担が増える可能性があります。借入額が10万円以上100万円未満なら金利は年18.0%、100万円以上なら年15.0%が上限と決まっているためです。たとえば、A社から80万円、B社から30万円、C社から10万円の借入があった場合、法律上の上限金利はすべて年18.0%です。一方、1社から120万円をまとめて借入する場合の金利は年15.0%以下に設定されます。

年収の3分の1まで他社借入があると追加借入できない

借入件数には法律上の制限がありませんが、借入金額には貸金業法による制限(総量規制)が設けられています。

総量規制の説明

したがって、すでに貸金業者から年収の3分の1を超える借入がある場合、新たな借入はできません。

貸金業者からの借入には、消費者金融や信販会社のカードローンに加えて、クレジットカードのキャッシング枠も含まれます。

一方、銀行のカードローンやフリーローン、目的ローンなどは貸金業法が適用されないため、総量規制の対象外です。

ただし、多くの銀行では、貸金業法に準じた独自の基準を設けているため、年収に対して借入金額が多すぎると審査に通過するのが難しくなります。

Supervisor

ファイナンシャルプランナー|恩田雅之

「総量規制」は利用者を守るための法律

カードローンは、利用限度額の範囲内で繰り返し借入と返済ができる仕組みです。
そのため、利用者の借り過ぎや多重債務、貸金業者の過剰な貸付を防ぐために、「総量規制」が定められています。不便に感じる人もいるかもしれませんが、利用者を守るための仕組みであることを理解しましょう。
また、貸金業者からの借入以外にクレカでのキャッシングも総量規制の対象になります。一方で、銀行など資金業者以外のフリーローンは対象外です。

他社借入ありでカードローンの審査を受ける際のポイント

カードローンの審査基準は公開されていませんが、毎月滞りなく返済できるかどうかが重視される点は、どの金融機関も共通しています。

そのため、申込前に対策をおこなえば、審査通過の可能性を高めることが可能です。

他社借入がある状態で審査を受ける場合に押さえておきたい主なポイントは、以下のとおりです。

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他社借入ありでカードローンの審査を受ける際のポイント

  • 既存の借入を滞納しない
  • 他社借入を4件未満に減らす
  • 申込前に借入診断を利用する
  • 収入証明書類を用意しておく
  • 1社に絞って申込する
  • 正確な借入件数・金額を申告する

既存の借入を滞納しない

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既存の借入で返済遅れがある場合は、新たなカードローンに申込する前に滞納を解消しておくことが重要です。

滞納があると、「返済が滞るリスクが高い」とみなされやすいためです。

また、長期にわたって滞納が続き、信用情報機関に異動情報として登録された場合、審査通過は極めて困難になります。

異動・異動情報
「異動」とは支払いに延滞があったことを意味しています。また、異動情報とは信用情報に記載されるネガティブな情報を指し、延滞・遅延、債務整理、代位弁済、強制解約などが該当します。異動情報は一定期間、信用情報機関に登録されるため、この期間中はクレジットカードや割賦契約、カードローンの審査に通りにくくなります。

ほかのローンやクレジットカードの契約にも影響を与える可能性が高くなるため、滞納には十分に気を付けましょう。

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ファイナンシャルプランナー|高橋禎美

滞納の異動情報は約5年間登録されます

滞納が2~3カ月程度続くと、異動情報が登録されます。完済後も約5年間情報が残るため、できるだけ早く滞納を解消することが重要です。なお、ローンやクレジットカードだけでなく、分割払いや奨学金を長期的に滞納した場合も信用情報に登録される可能性があります。

他社借入を4件未満に減らす

借入件数が多すぎると、「返済能力がない」「多重債務に陥る可能性がある」などとみなされて、審査に通過できない可能性があります。

少額の借入を完済するなどして、できるだけ借入件数を減らした状態で申込しましょう。

借入件数が少なくなれば、返済管理の負担が軽減され、返済忘れなどのミスが起きにくくなるメリットもあります。

Supervisor

ファイナンシャルプランナー|志塚洋介

借入先を1社にしたいなら「おまとめローン」を利用する方法もある

借入先を1社にまとめる「おまとめローン」には、複数のメリットがあります。まず、毎月の返済日や金額を一本化できるため、返済管理がしやすくなり、うっかり滞納を防ぐことが可能です。また、金利の低いローンへ借り換えることで、返済総額を抑えられる可能性があります。さらに、借入件数が減ることで信用情報の印象が改善され、将来的な住宅ローンなどの審査に良い影響を与える場合もあります。計画的な返済に向けた第一歩として有効な手段です。

申込前に借入診断を利用する

他社借入があり、審査が不安な人は、申込前に「借入診断」を利用しましょう。

借入診断とは、簡単な項目を入力すると、借入が可能かどうかを自動で診断してくれる機能です。

各金融機関が公式サイトで提供しており、誰でも利用できます。

多くの金融機関では、借入診断に「年収」や「他社借入金額」を入力する項目を設けているため、他社借入がある状態で申込を検討する際の目安として活用できるでしょう。

なお、借入診断はあくまで簡易的な診断結果であり、実際の審査結果が保証されるものではありません。

カードローンの審査が不安な人へ

事前に借入できるかが分かる

収入証明書類を用意しておく

本人確認書類に加えて、収入証明書類を提出できるように準備しておきましょう。

他社借入がある状態でカードローンを申込する場合、収入証明書類の提出を求められる可能性が高まります。

以下に該当する場合、貸金業法により提出が義務づけられているためです。

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収入証明書類が必要なケース

  • 利用限度額が50万円を超える場合
  • 利用限度額とほかの貸金業者からの借入の合計が100万円を超える場合

収入証明書類とは、申込者の収入がわかる書類のことで、主に以下の書類が該当します。

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実際に提出できる書類は金融機関によって異なるため、申込前に確認しておきましょう。

1社に絞って申込する

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カードローンの審査を受ける際は、1社に絞って申込しましょう。

短期間で立て続けにカードローンの申込をしていると、お金に困っている印象を与えてしまい、審査で不利に働くケースがあります。

特に、他社借入が多い状態で申込を繰り返せば、「資金繰りがひっ迫しているのでは」「返済が滞るリスクがある」とみなされやすくなるでしょう。

なお、カードローンの申込情報は、信用情報として約6カ月間登録されます。

正確な借入件数・金額を申告する

カードローンの申込では、他社借入状況として、借入件数や借入金額などの申告を求められます。

その際、件数や金額にミスがあり、金融機関が信用情報を通じて把握する情報と一致しなければ、虚偽の申告が疑われ、審査に通過できない可能性があります。

「他社借入」に含まれる範囲を正しく把握し、正確な借入状況を申告しましょう。

カードローンで新たな借入ができない場合の対処法

他社借入があり、カードローンの審査に落ちてしまったけれど、どうしても一時的にお金が必要なケースもあるでしょう。

その場合は、カードローン以外の方法でお金を借りられる可能性があります。

また、返済が負担になっている場合は、新たに借入をするのではなく、専門機関に相談するなどの対処が必要です。

この章では、カードローンで新たな借入ができない場合の対処法を解説します。

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カードローンで新たな借入ができない場合の対処法

  • 既存の借入先で利用限度額の増額を申請する
  • クレジットカードのキャッシング枠を利用する
  • 中小消費者金融に申込する
  • おまとめローンで複数の借入をまとめる
  • すでに返済が難しい場合は専門機関に相談する

既存の借入先で利用限度額の増額を申請する

新たなカードローンでの借入が難しい場合は、既存の借入先での増額を検討しましょう。

金融機関によって基準が異なるため、新たなカードローンの審査に落ちてしまった場合でも、増額審査に通過できる可能性があります。

一般的に、カードローンの金利は、利用限度額が高くなるほど低くなる仕組みです。

そのため、複数社から少額ずつ借りるよりも、既存の借入先で増額したほうが、金利が低くなる可能性があります。

また、借入先を増やさずに済むため、返済管理がしやすく、うっかり返済を忘れるリスクを減らせる点も増額のメリットです。

Supervisor

ファイナンシャルプランナー|高橋禎美

カードローンの金利は「利息制限法」で定められています

利息制限法とは、貸付の際の上限金利を定めた法律です。借入金額が10万円未満なら年20.0%、10万円以上100万円未満の場合は年18.0%、100万円以上の場合は年15.0%が上限と決まっています。そのため、仮に金利年18.0%で借りている人の利用限度額が50万円から100万円に引き上げられた場合、金利は年15.0%以下に下がります。

クレジットカードのキャッシング枠を利用する

お持ちのクレジットカードにキャッシング枠が設定されていないかどうかも確認しましょう。

クレジットカードには、後払いができる「ショッピング枠」に加えて、現金を借入できる「キャッシング枠」が付帯しています。

あらかじめキャッシング枠を設定していれば、新たな審査不要ですぐに借入ができる仕組みです。

キャッシング枠の有無や利用限度額は、クレジットカードの会員ページやアプリなどで確認できます。

なお、キャッシング枠が付いていない場合は審査が必要となり、カードローンと同様に、他社借入状況などから融資の可否が総合的に判断されます。

中小消費者金融に申込する

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大手消費者金融カードローンの審査に通過できなかった場合、中小消費者金融に申込するのも手段のひとつです。

前提として、中小消費者金融も貸金業法に則って運営しており、審査が甘いわけではありません。

ただし、大手とは審査基準や実施方法などが異なります。そのため、大手の審査で落ちた場合でも借入ができる可能性があります。

たとえば、中小消費者金融「フタバ」は、申込条件のひとつとして「他社借入が4社以内の方」と定めている点が特徴です。

審査は厳正に実施されますが、複数の借入がある人でも融資を検討してもらえる可能性があります。

フタバ

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30日間無利息期間適用!

レディースキャッシングも充実!

他社借入4社までの人はOK!※

申込から契約・借入まで来店不要でOK!

平日16時までの審査完了で即日振込が可能です。来店も不要ですので、お忙しい方にもスピーディな対応が可能です。

実質年率
14.959%〜17.95%
限度額
最大50万円

※銀行、信販などのローン・キャッシングは除きます。

また、大阪に本店を置く「フクホー」は、現時点で返済能力があるかどうかを重視する、加点方式の独自審査が特徴です。

全国から申込できるので、信用情報に不安がある人は申込を検討すると良いでしょう。

フクホー

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ご来店不要で全国OK!

最短即日融資もOK!

ネットで24時間申込可能!

「安心」「早い」っていいかも!50年以上の運営実績!

フクホーなら3秒で借入可能か判断します。

実質年率
7.3%〜18.0%
限度額
最大200万円

おまとめローンで複数の借入をまとめる

複数社からの借入があり、返済の負担を軽減したい人は、おまとめローンの利用を検討しましょう。

おまとめローンの仕組み

おまとめローンを利用して借入を一本化すれば、金利が下がり、総返済額を抑えられる可能性があります。

また、毎月の返済に負担を感じている場合は、おまとめによって毎月の返済額が下がるケースもあります。

借入先が1社にまとまれば、返済管理が容易になり、複数社に返済する手間が軽減されるほか、入金忘れによる滞納のリスクも防げるでしょう。

ユーザー評価

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4.8
20代 /男性 /職業: 会社員 /年収: 300-499万円 /目的: 借入金の返済用

ローンをまとめたことにより、財布に入れるカードが減って楽になりました。またコンビニで返済する時、各社毎のカードを毎回入れねばなりませんでしたが、1社で済むようになったので、入金時間の短縮にも繋がり急いでる時など楽になりました。

利用したカードローン アイフル
借入金額 137万円 金利 年15.0%
審査時間 1時間以内 借入事実の把握 誰も知らない
重視した点 借入金利、会社の知名度・信頼性

ただし、おまとめローンの利用によって毎月の返済額が下がると、結果的に総返済額が増えてしまうケースもあります。

おまとめローンを利用する際は、金利や総返済額がどう変わるのかをよくシミュレーションしたうえで検討しましょう。

Supervisor

弁護士|村木孝太郎

おまとめローンは総量規制の対象外になる

おまとめローンは、借入の一本化によって返済負担を軽減することを目的としており、貸金業法における「総量規制」の例外とされています。通常、消費者金融などからの借入は年収の3分の1を超える貸付が制限されますが、既存の借入を整理するためのおまとめローンは対象外となるため、法律上は年収の3分の1を超える借入も可能です。ただし、実際に借入ができるかどうかは、各金融機関の基準をもとに審査で決定されます。

Supervisor

元 銀行ローンセンター長|佐藤喜三男

借金のおまとめは月々の返済負担を軽くできます

専用のローン(おまとめローン)を利用することにより、返済の手間を簡略化できます。
また、借入を一本化することで金利が下がり、返済総額を削減できる効果も期待できます。ただし、おまとめローンを利用したからといって必ずしも返済負担が軽減されるとは限りません。返済額が下がれば毎月の負担は軽くなりますが、返済が長期化し、返済総額が増える可能性もあるため、しっかりシミュレーションをしましょう。

すでに返済が難しい場合は専門機関に相談する

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すでに返済が滞っており、解決できない場合は、早い段階で日本貸金業協会や法テラスに相談しましょう。

キャッシング・ローンに関する主な相談窓口 連絡先
消費者ホットライン 188
法テラスサポートダイヤル 0570-078-374
一般社団法人日本クレジットカウンセリング協会 03-3226-0121
日本弁護士連合会 0570-783-110
日本司法書士連合会 各都道府県の司法書士会
日本貸金業協会 0570-051-051

借金が返せない場合、返済のために新たな借入をするのは、多重債務につながる危険な行為です。

返済のためのお金を借りると、追加で借りたお金にも利息がかかるため、返済金額が膨らむ原因となります。

返済に悩んだ場合は、一人で抱え込まず、専門機関へ相談して適切な方法で解決を図ることが重要です。

Supervisor

ファイナンシャルプランナー|伊藤亮太

返済に悩んだらまずは専門家に相談

返済が辛い時、誰に相談して良いかわからず一人で悩むこともあるかもしれません。そのような時は専門機関に相談することで返済の猶予や分割払いなどの対応を図ってもらえることもあります。また、心理的な不安をある程度解消できる可能性があることも、専門機関に相談するメリットになるでしょう。
また、専門機関に相談することで、一人では考えもしなかった対応方法などを知ることができます。ぜひあきらめずに、一度専門機関に相談されると良いでしょう。

大手から中小まで10社の消費者金融を利用した人のインタビュー

田中さんのプロフィール

「4社以上から借りることは本当に可能なのか」と疑問に思われる人もいるでしょう。

ここでは、計10社の消費者金融を利用した田中さん(仮名)のインタビューを一部紹介します。

なぜ多くの消費者金融から借りることになったのか、背景からしっかり話してくれているので、参考にしてみてください。

〇田中さんのプロフィール

インタビュー時の様子

※(左)田中さん(右)インタビュアー

項目 詳細
借入当時の職業 マスコミ関係
借入当時の年収 500万円前後
借入当時の住居 賃貸マンション
家賃 7万円程度
カードローンを利用することになったきっかけを教えてください。

マネット編集者

田中さん

最初のきっかけは様々な娯楽にかけるお金が必要になったことでした。当時から収入は低くなかったのですが、遊びすぎてしまいまして...。

田中さん

生まれ育った東京から大阪に転居して、家族や友人もいない環境で誰にも頼れませんでした。そこで、借入先をインターネットで調べていたら消費者金融が目に入ったことをよく覚えています。
複数のカードローンを利用されていたようですが、最初はどちらで借入されたのでしょうか。

マネット編集者

田中さん

最初に利用したのは、「プロミス」と「SMBCモビット」でした。というのも同時に申込をしたら、どちらも審査に通ったんです。せっかく2つ使えるならということで、どちらも利用し始めました。
すごいですね...。カードローンを利用する際、恐怖心や不安はなかったのでしょうか?

マネット編集者

田中さん

最初こそ、「怖いな~」と思いましたが、大手消費者金融はすべての手続きがインターネットで完結できたので、「こんなもんなのか」と思ったのが、率直な感想です。

中小消費者金融も複数利用した

中小消費者金融を利用したのはどういった背景でしょうか?また、こちらは何社くらい利用されたのですか?

マネット編集者

田中さん

すでにある程度の金融知識があったので、消費者金融から融資を受ける際は、年収の3分の1までなら融資を受けられることは知っていて、まだ余裕があったので、「大手で借りられないなら中小へ」という気持ちで申込しました。

田中さん

借入を始めた当初に住んでいた大阪では2社ほど契約してました。現在も住んでいる長崎にある3社から融資を受けています。

より詳細のインタビュー内容は以下の記事で紹介しています。気になる人はご覧ください。

Editor

マネット編集担当/キャッシングガイド

奥山 裕基

4社以上の金融機関から融資を受けることは禁止されているわけではないので、利用することは可能です。しかし、むやみに借入先を増やしてしまうと、返済管理が大変になりますし、月々の返済額も多くなるので注意が必要です。田中さんのように、気が付いたら借入先が増えていたというケースも出てくるので、複数社を利用する際は慎重に検討してください。

よくある質問

Q.他社借入件数や金額で嘘をつくとバレますか?
金融機関は、信用情報機関を通じて申込者の借入状況を把握できるため、嘘をつくと審査の過程で判明します。虚偽申告が判明すれば、審査に通過できないだけでなく、ほかのローンやクレジットカードの契約にも影響を及ぼす可能性があるため、必ず正確に申告しましょう。
Q.総量規制オーバーでも借りられるカードローンはありますか?
おまとめローンは総量規制の「例外貸付」にあたるため、法律上は年収の3分の1を超える借入が可能です。ただし、実際に借入ができるかどうかは審査で決まります。また、銀行カードローンは総量規制の対象外です。ただし、多くの銀行は過剰な貸付を防ぐために独自の制限を設けています。
Q.他社借入が多いと住宅ローンの審査に影響しますか?
他社借入があるからといって住宅ローンを組めなくなるわけではありません。ただし、住宅ローンの審査では、返済負担率(年収に占める年間のローン返済額の割合)が重視されます。そのため、年収に対して他社借入額が多すぎると、審査に通過できない可能性があります。

まとめ

カードローンを利用するうえで、借入件数に法的な制限はありません。したがって、各金融機関の申込条件を満たし、審査を通過すれば、他社借入があってもお金を借りられます。

貸金業者を利用している人のなかには、3社や4社以上から借りているケースも少なくありません。

ただし、一般的には借入件数が多いほど、返済能力がないとみなされやすくなります。また、貸金業者からの借入は総量規制の対象となるため、原則として年収の3分の1を超える借入はできません。

他社借入がある状態でカードローンの審査を受ける場合は、既存の借入先への返済を確実におこない、できるだけ借入件数を減らしておくなどの対策を講じましょう。

また、複数社から借入をする際は、事前にシミュレーションを利用し、無理のない計画を立てることが重要です。

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