消費者金融の審査基準と申し込みの際に気をつけるポイント

この記事に関するアドバイザ

元 銀行ローンセンター長

佐藤喜三男

銀行にてローンセンター長を務めた他、大手証券会社・大手クレジットカード会社において、30年に渡り審査を中心に様々な職種を担当。現在はFP相続診断士として、多くの消費者の力になっている。

消費者金融の審査基準とは?

そもそも審査基準とは何か。審査の合格基準には違いありませんが、詳しくは以下のようなものです。

審査基準とは
審査基準とは、利用者の与信(限度額)を設定するための判断基準です。審査基準を満たせなければ、与信がつかないために融資を受けることができません。

審査基準は金融機関・消費者金融各社によって個別に設定されていますが、いずれも公開はされていません。

Q.審査基準とは何ですか?

Sato

元 銀行ローンセンター長|佐藤喜三男

返済能力をを判断する基準です。

簡単に言えば、“貸したお金を返してもらえるかどうかを判断する基準”です。

内容は会社ごとに異なりますが、“年齢、年収、勤務先、雇用形態、勤続年数、家族構成、住居形態、他社の借り入れの有無・金額・件数、滞納歴”などの情報を入手し、判断します。

中でも最も重視する項目として、「安定的な収入」を挙げる事業者が多く、消費者金融業界においては、年収150万以上、又は、週5日以上フルタイムで勤務していること、を目安にしている事業者が多いようです。

審査では「返済を続けられるかどうか」を確認される

審査の目的は、利用者が返済を継続できるかどうかを見極めることです。
消費者金融は審査の過程で収入状況や信用情報を確認し、一定の基準に当てはめて融資可能かどうかの判断を行っています。

審査に必要な情報

☑基本的な本人情報
☑家族構成
☑居住状況
☑勤務先
☑年収
☑雇用形態
☑勤続期間

審査基準の一部は点数化されている

上記のような情報は、スコアリングというシステムによって点数化されます。消費者金融はその数値をもとに審査基準を設定していて、合格点を取れなかった人はその時点で否決になるのです。

では、その合格点はどのように設定されているのでしょうか?それは、スコアリングシステムについて詳しく見てみればわかります。

スコアリング

スコアリングシステムは、「クレジットスコアリング」とも呼ばれ、統計的モデル(一定のロジック)に基づいて、個人または企業の信用度を点数化(スコアリング化)し、与信可否を迅速かつ中立的に判断するシステムのことをいいます。
参考:iFinance

要するに、これまでに消費者金融を利用した人たちの統計データが、審査基準を作り上げているわけです。

例えば、あまり収入が多くないアルバイトであっても、同じような人がしっかり返済を続けていれば合格できるようになっているのです。

では、具体的にはどのような人が、消費者金融の審査基準を満たせるのでしょうか?

Q.スコアリングとは何ですか?

Sato

元 銀行ローンセンター長|佐藤喜三男

属性を点数化する審査手法です。

年収=20点、勤務先=30点、勤続年数=15点などと、審査に利用する各項目を点数化し、それぞれの点数や合計点などにより合否を判断する審査手法のことです。
具体的には、申込み情報に記載された審査項目や、過去のその会社での利用履歴、個人信用情報機関への照会で得た他社の利用情報を、審査システムで一元管理し、コンピュータ処理により点数付けされます。これまで大量に蓄積したデータをベースに、優良顧客と不良顧客の属性の傾向を分析し、審査基準に反映させるわけです。
一般に、大企業に常勤し、勤続年数も長いといったように、将来にわたって安定した収入を受けられる可能性の高い人ほどポイントが高くなります。

収入状況における審査基準

消費者金融を利用するためには、安定した収入がなければいけません。毎月一定額の収入が担保されていないと、審査基準をクリアできないのです。

では、どのような人が「収入が安定している」と言えるのでしょうか。ポイントとなってくるのは、以下の3つです。

審査基準1|上下の少ない収入

収入の上下が激しい人は、突然返済ができなくなる可能性があるために審査基準を満たせません。

収入に関する審査基準は、あくまでも安定性に着目して設定されています。そのため、年収が低いからと言って即審査落ちになる心配はいらないでしょう。

Q.雇用形態と年収はどちらが重視されますか?

Sato

元 銀行ローンセンター長|佐藤喜三男

雇用形態がより重視されます。

属性は複数の項目を総合して判断しますので、一概には言えませんが、あえて雇用形態と年収を比較するとしたら、一般的には雇用形態が重視されると言って良いでしょう。
理由は、属性の審査のポイントは、「安定した収入があるか」「毎月継続して返済できるか」つまり、“返済能力の有無”にあるからです。
もちろん高収入であることに越したことはありませんが、そもそも高収入の方にローン等の需要が強いとも思われませんし、収入に応じた許容(融資)額を設定すれば足りるからに他なりません。

審査基準2|企業や公的機関に勤めていること

消費者金融では、雇用形態をそれほど重視してはいません。そのため、アルバイトやパートであってもお金は借りられます。

不利になるのは、小説家や業務委託など固定の勤め先が無い人です。特に日雇い派遣などといった人は、審査基準を満たすことが困難な部類に入るでしょう。

Q.カードローンの審査で不利になる職業を教えてください

Sato

元 銀行ローンセンター長|佐藤喜三男

非正規社員や自営業者などです。

結論を言えば、雇用の継続性への不安から、非正規の方(アルバイト、パート、派遣社員、契約社員、など)は、有利とは言えません。
また、融資額を事業資金に流用される不安から、中小企業経営者や自営業者、個人事業主も不利と言って良いでしょう。カードローンでの借入額を、事業資金に流用することは契約違反ですが、融資金の使い道を確認することはできませんので、審査が厳しくなるからです。
最後に、職業という訳ではありませんが、本人に収入がないという理由から、専業主婦も不利といわざるを得ないでしょう。
カードローンの審査のポイントは、「安定した収入があるか」「毎月継続して返済できるか」つまり、返済能力の有無になります。

審査基準3|1ヶ月以上の勤続期間

収入の安定性を証明するためには、実際に一定期間働いていなくてはいけません。とはいえ、1ヶ月程度勤めていれば消費者金融の審査基準は満たせます。

こういった要素を満たしておけば、収入面での審査基準は容易に満たすことができるでしょう。
しかし、もっと重要になってくるのは信用情報です。

信用情報における基準

信用情報とは、過去の金融取引状況を記録したものです。指定信用情報機関という組織に保管されていて、クレジットカードや保証会社が絡む割賦払いの状況も記録されています。
信用情報に関係する審査基準は、大きく2つの要素に分かれています。

審査基準1|他社借入が多すぎないか

消費者金融は、信用情報をもとに他社借入状況を確認しています。なぜなら、消費者金融には総量規制という制度を守る必要があり、一定の基準を上回る貸し付けができないからです。

総量規制とは

総量規制とは個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限される仕組みを言います。
個人顧客から、新たな貸付けの申し込みを受けた場合、貸金業者は指定信用情報機関が保有する個人信用情報を使用し、他の貸金業者からの借入残高を調査します。
参考:日本貸金業協会

要するに、他社借入の合計がすでに年収の1/3に近い人は、総量規制の影響で消費者金融を利用できないのです。

また、他社借入件数が4社以上ある人も、返済困難になる可能性が高いために審査基準を満たせません。

審査基準2|返済に対する姿勢が良好かどうか

消費者金融は、信用情報から返済の姿勢も確認しています。お金に関する大きなトラブルを起こしている人は、その姿勢が悪いと考えられるため審査基準を満たせません。

特に金融事故と呼ばれるトラブルを起こしている人は、信用情報がブラック化しており、残念ながら即審査落ちとなります。

金融事故一覧

☑他カードローンでの長期返済遅れ
☑クレジットやスマホの強制解約
☑賃貸の強制退去
☑自己破産をしたことがある

こういったトラブルに覚えがなく、信用情報がブラックになっていなければ、基本的に審査基準を満たせる可能性はあるでしょう。
ちなみに、クレジットカードやスマホ料金の未払いは、1~2ヶ月程度ではブラック化しません。むしろ、少ししか遅れていない人は、信用情報のブラック化を防ぐチャンスです。

信用情報が不安な方はアコムがおすすめ

すでに他社借入がある
クレジットの支払いに遅れがち
家賃も毎月遅れてしまう

このように、「もしかしたら信用情報に傷があるかも」と不安なかたは、業界で最も成約率が高いアコムを検討してください。
アコムは日本で最も規模が大きい消費者金融であり、年間の申し込み者数も新規利用者数もダントツのトップです。つまり、どの消費者金融に申し込むよりも確実に利用できるのが、アコムと言えます。

消費者金融の審査基準を満たすには

収入面と信用情報に問題が無ければ、審査基準を満たす可能性は十分だと言えます。
とはいえ、申し込めば必ず消費者金融を利用できるわけでもありません。
確実に審査基準を満たしたいなら、申し込み方と申し込み先に十分注意を払うべきです。

審査基準の満たし方1|申し込み内容は正確に

消費者金融に申し込む際は、前述したような本人情報・勤務先情報を詳細に申告しなくてはいけません。この時、氏名や電話番号・住所などを適当に記入したり、年収を実際よりも大きく記載したりすると、消費者金融からの信用を失って審査落ちします。

また、年収に対して希望額が大きすぎる場合も、審査基準は満たせません。借入金額が増えるほど、返済ができなくなるリスクも大きくなるからです。

審査通過のコツ

勤務先の電話番号や住所を間違えて審査に落ちるというケースは、意外なほど多くあります。名刺などを確認しながら、正確に記入しましょう。

審査基準の満たし方2|身分証明書は隠さず撮影

消費者金融への申し込みが完了すると、身分証明書の提出を求められます。これは本人確認のための必要書類で、提出ができるまで審査が終わりません。

その際、顔写真や名前などを隠して提出する人がいますが、本人確認ができないため再提出を求められてしまいます。
申し込みの手間を増やさないためにも、必要書類は包み隠さず提出しましょう。

なお、必要書類はスマホからの画像アップロードで提出できます。

審査通過のコツ

画像が不鮮明な場合は再提出もできますが、その際には担当者から電話が入ったりして面倒な思いをしてしまいます。最初の提出を確実に成功させるためにも、反射等で不鮮明になっていないかを確認してから提出してください。

審査基準の満たし方3|職場連絡は自分につながる電話番号で

申し込みフォームの「職場連絡先(勤務先電話番号)」は、在籍確認用です。間違った電話番号を記入してしまうと、在籍確認が失敗して審査が長引きます。

連絡先の修正はできますが、何度も在籍確認が失敗すると審査落ちの可能性もあるので、正確な電話番号の記入を心がけてください。
なお、在籍確認そのものは本人不在でも問題なく完了できます。

審査通過のコツ

アルバイトや派遣社員の人は、連絡先にどの職場を登録するべきか迷うかもしれません。確実に在籍確認できるよう、職種別に登録すべき連絡先を紹介します。

アルバイト:最も長く勤めているバイト先
派遣社員:派遣先の職場
正社員:所属部署の電話
個人事業主:固定電話であればOK


上記のような3つのポイントを満たしておけば、申し込みは完璧です。あとは正しい申し込み先を選べれば、確実にお金は用意できるでしょう。
では、どの消費者金融に申し込めばいいのか?おすすめは、以下の3社です。

審査時間は実際のところどれくらい?【最短30分の条件】

審査基準を満たせるからといって、必ずしも最短時間で結果がわかるとは限りません。確かに属性が良好な人は最短30分で結果を知ることができますが、長い人は丸1日待たされるケースもあります。

なお、審査時間が最短30分になるような人の条件は以下の通りです。

審査時間30分の条件

☑社員として働いている
☑1年以上同じ職場に勤めている
☑平均年収と近い収入を得ている
☑他社借入が無い
☑クレジットカードを普段から使っている
☑大きなお金のトラブルが無い

もちろん、消費者金融に申し込む人のすべてがこの条件に当てはまるわけではありません。気になるのは、自分が申し込んだらどれくらい審査時間がかかるのかですよね

確かに、審査時間を正確に予測するのは困難です。しかし、実際に申し込んだ人の経験は参考にできます。
マネットでは独自に審査時間を計測してみたので、チェックしてみてください。

契約社員Yさんの場合:審査時間3時間

今回は、契約社員Yさんが実際に消費者金融を利用した時の、リアルな審査時間を紹介します。
Yさんのプロフィールを確認したうえで、彼の1日の行動を見てみましょう。

Yさんのプロフィール

性別:男性
年齢:23歳
職業:会社員(契約社員)
勤務先:ベンチャー企業
勤続期間:3ヶ月
年収:280万円
収入証明書:用意せず
借入経験:なし
他社カードローン:2枚
他社借入:なし


Yさんの審査時間

合計審査時間:3時間
11:00 申し込み(所要時間3分)
11:20 担当者から電話(所要時間10分)
11:50 担当者から在籍確認完了報告(所要時間1分)
14:00 審査結果通知メール受信(所要時間なし)


Yさん

3時間って長いんですかね?「最短30分」て聞いてたから長く感じたけど、よく考えたらあっという間でしたし。
ちなみに、私はスマホで申し込みましたが、その日の帰りに無人機でカード受け取って、コンビニでキャッシングしました。

Yさんのプロフィールをよく確認してください。
彼の属性よりも有利だという方は、少なくとも3時間より短い時間で消費者金融を利用できるでしょう。
なお、Yさんの詳しい体験は以下の記事で確認できます。

申し込み先の消費者金融はどうやって選べばいい?

審査基準の満たし方がわかったところで、申し込む消費者金融の選び方をレクチャーします。世の中には中小から大手まで様々な消費者金融がありますが、適当に選んでしまうと後悔しかねません。

前提として、「ブラックでも融資可能」と歌っているような消費者金融は選ばないでください。そういった業者は間違いなく闇金なので、融資を受けられたとしても違法な取り立てを受ける羽目になります。

確実かつ安全にお金を借りたいなら、大手消費者金融に申し込みましょう。

Q.審査の難易度を見抜く方法はありますか?

Sato

元 銀行ローンセンター長|佐藤喜三男

銀行→ノンバンクの規模順です。

一般的に審査の難易度は、銀行>クレジットカード会社>大手消費者金融会社>中小消費者金融会社の順と言って良いでしょう。
これは、銀行は主に企業や経営者に厳しい審査で大口の融資をすることを、その他の事業者は、規模に応じて個人利用者に広く融資をすることを、主な基本方針としているからです。
特に中小の消費者金融会社は、大手ではじかれた人をメインのターゲットにせざるを得ないこともあり、審査は厳し過ぎず、金利は高く、融資額は小さくなる傾向になり易いのです。
しかし、どんな事業者であっても、借り入れの為には最低限の資格が必要であるということは理解しておきましょう。

大手消費者金融は利用者が多いからこそ審査も早い

大手消費者金融は、どの会社も審査の一部をシステム化しています。前述したスコアリングのことですが、これによって正確かつスピーディーな審査が行えるのです。

そのスコアリングは、多くの利用者のデータを基にした統計情報を利用して行われます。
つまり、利用者が多い消費者金融ほど審査が早いということです。
大手と中小を比べれば、当然前者の方が利用者は多く、統計データも充実しています。

消費者金融の審査に関する「よくある質問」

最後に消費者金融に申し込みする際の疑問点を解消しましょう。
ここでは利用の際のよくある質問を掲載します。

Q:申し込みで嘘をついたらどうなりますか?

Question

正直、住所とかを消費者金融に教えるのが不安です。嘘ついたらダメですかね?


Answer

審査に落ちてしまいます!
多少申し込み内容が間違っている程度なら「修正」という対応で済みますが、故意に嘘をつくと信用を失って審査落ちします。
上記でも解説した通り、申し込みは正確に行ってください。

Q:審査に落ちたら、信用情報がブラックになったりしますか?

Question

実は銀行の審査に落ちたんですけど、これって信用情報の傷になりますか?


Answer

審査落ちそのものは問題ありません!
審査落ちした事実そのものは、信用情報の傷にはなりません。しかし、審査落ちの原因は次の審査にも影響する恐れがあるので、振り返りはしておきましょう。
なお、信用情報に問題が無ければ次に進んでも問題ありません。

Q:ぶっちゃけ審査なしで借りられませんか?

Question

正直、審査が不安で仕方ありません。多少金利が高くても良いので、審査なしで借りたいです。


Answer

審査を行わないのは闇金だけです!
確かに、審査をしない金融会社も存在はしています。しかし、そういった業者は間違いなく闇金です。申し込んだが最後、大変な目に遭うことは必至なので、ぜったいに手を出してはいけません。

Q:審査が厳しさを見抜く方法はありますか?

Question

確実に借りられる甘い消費者金融を探しています。一目で審査の厳しさを見抜く方法はありますか?


Answer

上限金利と宣伝文句がカギです!
カードローンの審査基準は、金利が安ければ安いほど厳しくなっていきます。また、審査が厳しいカードローンほど「最短即日審査可能」という表現を使いますね。反対に、厳しくないカードローンは、金利の上限が18.0%付近になっていて「最短30分で審査可能」と宣伝しています。
どうしても審査が不安なら、口コミで「審査がスムーズ」と評判になっている大手消費者金融を試してみてください。

Q:審査時間を短くするコツを教えてください

Question

できるだけ早くキャッシングしたいんですけど、審査時間を短くする方法ってありますか?


Answer

正確な申し込みを心がけてください!
短くするのは難しいですが、長引かせないように注意することはできます。何よりも重要なのは、正確な申し込みです。
申込内容に不備があると、修正のために余計な時間を取られてしまいます。


まとめ

消費者金融を利用するためには、どうしても審査基準を満たさなくてはいけません。

審査の目的は「返済できるかどうか」の見極めなので、収入状況と信用情報に問題が無ければ問題なく通過できるでしょう。

おさらい
  • 申し込みフォームは正確に記入する
  • 必要書類を部分的に隠さない
  • 必要最低額で申し込む

審査基準に関する新着記事

おすすめの特集ページ

注目の特集

アドバイザ一覧バナー
返済シミュレーション
ページトップに戻る