カードローンで延滞してブラック化するまでの期間と対処法
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ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト。金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。現在は、FPとして各種相談業務やセミナー講師として活躍する一方、多数の執筆活動も行っている。海外移住に関する相談にも対応しており、特にカナダや韓国への移住や金融・保険情報に関して多数の相談を受けている実績がある。
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ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、多数のメディア編集業務に従事。その後、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。FPとしての専門知識を活かし、カードローン、FX、不動産、保険など様々な情報におけるメディアの編集・監修業務を行ない、これまで計2000本以上の担当実績を誇る。ローン審査経験者などのインタビューなども多数行ない、専門知識と事実に基づいた信頼性の高い情報発信を心がけている。公式ページ:「ファイナンシャルプランナー村上敬」
カードローンが返済できない・延滞している人にとって1番不安なことは、これからどうなってしまうのか?ですよね。
はっきり言うと、延滞期間が2ヵ月間を超えると信用情報がブラックになり、完全アウトです。
この記事では、カードローンを延滞すると何が起こるのかを時系列順に解説し、そのうえで適切な対処法を解説します。
この記事の目次
延滞1日目~数日:カードが止まって担当から連絡がくる
カードローンの返済を延滞した人に、最初に起こることは以下の通り。
- カードが止まって追加借り入れができなくなる
- 担当からスマホに電話がくる
- SMSに連絡が入る
- 遅延損害金が発生する
いずれも、返済を済ませるまでは終わらない(止まらない)ものばかりです。
カードが止まって追加借り入れができなくなる

厳密に言うと、限度額が0円になって追加の借り入れができなくなるのです。
なぜ、限度額が0円になるのか?考えてみれば当然ですが、貸したお金を返してくれない人に対して、さらに追加で貸付することはできないからですね。
基本的に、延滞して1~2週間以内に返済を済ませば、限度額は復活して再び借り入れできるようになります。
担当から電話・SMSで連絡がくる
要は、「返済日を過ぎてるから入金してくださいね」という連絡がきます。
それぞれ、どのような内容の連絡が入るのか、ご紹介します。
電話による連絡
電話の場合、どのカードローンであっても、基本的には以下のような内容です。
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オペレーター
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もしもし、わたくし田中(担当者名)と申しますが、山田様(顧客名)のお電話でしょうか。
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はい、山田です。
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顧客
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オペレーター
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山田様、ご本人様でしょうか?
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はい、本人です。
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顧客
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オペレーター
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失礼いたしました。〇〇〇(カードローン名)のお支払いの件でお電話いたしました。
お支払い期限を過ぎておりますが、入金のご予定についてお伺いできますでしょうか? |
ああ、忘れていました。〇月〇日には支払います。
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顧客
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オペレーター
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ありがとうございます。そうしましたら、〇月〇日のご入金予定と承りました。
なお、お支払金額は遅延損害金を含めまして〇〇円となっておりますので、よろしくお願いいたします。 その他、お支払いについてご不明点などございますでしょうか? |
いえ、特には。
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顧客
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オペレーター
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承知いたしました。それでは、失礼いたします。
|
ご覧の通り、ほとんど事務的な対応がとられるので、電話自体を恐れる必要はありません。
ただし、入金日の約束ができない場合は、「いつまでに支払いの目途が立つのか」としつこく確認されます。
なぜなら、この電話の目的は「入金予定日をはっきり確認すること」だからです。
予定日を約束したら、その期日まで電話がかかってくることはありません。
ただし、電話で約束した期日を過ぎても入金が確認できなかった場合は、再度、電話による確認が行われるようになります。
SMSによる連絡
SMSは、電話以上に簡素な内容で連絡が入ります。
内容自体は、どのカードローンも「返済日を過ぎています」「返済についてご連絡があります」など、シンプルなものです。
ただし、いずれもカードローン名や事業者名・事務所名を記載したメッセージを送ってくるので、知り合いにみられると借り入れをしていることがバレてしまう可能性があるので注意してください。
- アコムから送られてくるSMSメッセージ

- プロミスから送られてくるSMSメッセージ

- アイフルから送られてくるSMSメッセージ

延滞数日~2週間:自宅に督促状が届くようになる
電話・SNSを無視し続けていると、今度は書面で催促されるようになります。
書面自体は、ハガキであったり封書であったり、カードローン会社によって異なります。
しかし、内容はどこも同じようなもので、基本的に「返済日を過ぎているから早く返済してください」といった文面です。

自宅に書面が届くとなると、「家族(同居人)にバレてしまうのでは?」という不安がありますよね。
確かに、督促状がもとでカードローンの利用がバレてしまう可能性は高いです。
督促状は、パッと見ではカードローン会社からの書類だとはわからないようになっていますが、文面を見れば「借り入れをしていて、しかも延滞していること」が一発でわかってしまいます。
電話による催促は毎日のように行われる
延滞時、カードローン会社は「とにかく顧客と連絡をとること」を最優先に動きます。
なぜなら、カードローン会社は音信不通のまま踏み倒されてしまうことを最も恐れているからです。
そのため、延滞が長引くと、カードローン会社は連絡がつく時間帯を探して日に何度も何度も電話をかけてくるようになります。

ユーザー評価





延滞すると何度も電話がかかってくる
何処もそうですが金利が高いから元金がなかなか減らない 支払いが遅れたら異常なほど電話かかってくるのが辛い
利用したカードローン | プロミス![]() |
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借入金額 | 120万円 | 金利 | 年15.0% |
審査時間 | 1時間以内 | 借入事実の把握 | 誰も知らない |
重視した点 | 口コミ・評判 |
延滞2週間超~1ヶ月間:長期延滞と見なされる
長期延滞とみなされると、カードローン会社からの信用が損なわれ始めます。
数日程度の遅れなら、故意に延滞しているとはみなされません。
しかし、長期延滞となると、収入低下や他支払いの増加など、返済し続けることが難しくなったとみなされ、信用が損なわれてしまうのです。

返済を済ませても限度額が復活しないケースがある
長期延滞者は、今後もちゃんと返済できない可能性が高いため、たとえ返済を済ませても追加で借入できないままであるケースがあります。
なぜなら、カードローン会社が「長期延滞している人は今後も返済してくれない可能性が高いので、これ以上貸すのはリスクがある」と考えるからです。

限度額を復活させるには3ヶ月以上かかる
1度長期延滞者と見なされた場合、限度額を復活させるには「数月以上続けて期日通り返済する」必要があります。
要は、一定期間ちゃんと返済し続けることでしか、損なった信頼を取り戻すことはできないのです。
必要な期間は会社によって異なりますが、3ヶ月は要すると考えておきましょう。
延滞1ヵ月超~2ヶ月間:信用情報が傷ついてしまう
長期延滞していることは、信用情報に登録されて他ローン会社にも伝わります。
ローン会社は顧客情報を定期的に信用情報に登録しており、その情報は他ローン会社も審査の際に確認しているのです。

こうなると、他ローン会社も「この人は延滞する人だ」と考え、審査に悪影響が出るようになってしまいます。
この時点では、まだ100%審査に落ちるようになるとは限りませんが、少なくとも低金利で条件のいいローンなどは組みにくくなってしまうでしょう。
延滞2ヵ月超①:強制解約
延滞が2ヵ月以上続くと、いよいよ取り返しがつかない事態に発展し始めます。
まず、最初に起こることは「ローン契約の強制解約」。
再三の催促をしたにもかかわらず延滞し続けている人とは、カードローン会社としても取引を完全に停止せざるを得なくなるのです。

こうなってしまうと、同じローン会社とはどうやっても再契約できない可能性が高いです。
つまり、長期的に考えても、「延滞は2ヵ月以内に解消しておくべき」と言えます。

ファイナンシャルプランナー|村上敬
強制解約を取り消すことはできません
強制解約は、ローン会社から顧客に対して一方的に突きつけられるものですが、顧客側がこれを拒否することはできません。
「すぐ返済するので解約しないでほしい」というお願いも通じないので、取引を続けたいなら、こうなる前に対処しなくてはならないのです。
借入金額の一括返済を求められる
強制解約とセットで発生するリスクが、「一括返済を請求されること」です。
契約を完全に解消するので、ローン会社は貸付金を一気に回収しようと動き始めます。
こうなると、「フリーコールの担当者に相談して分割払いに切り替える」といった簡単な対処は通用しません。

ファイナンシャルプランナー|村上敬
分割払い自体が不可能というわけではありません
延滞している人にとって、一括返済は現実的に不可能でしょう。とはいえ、この段階まで来ると「ローン会社と正式に交渉」しないと分割払いにはできません。
要は「債務整理」をすることになりますが、弁護士や行政書士を通じてローン会社と交渉する必要があるのです。
延滞2ヵ月超②:信用情報がブラックになる
もちろん、「強制解約」となった事実も信用情報として登録されます。
こうなると、いわゆるブラックと言われる状態となり、あらゆるローン・クレジットの審査が通らなくなってしまいます。
強制解約になるまで延滞したということは、ローン会社からすれば「貸付金を踏み倒された」ということ。
その情報が信用情報に登録されるということは、他ローン会社からも「この人は踏み倒す人だ」と見なされてしまうということです。
そのため、あらゆる審査に通らなくなってしまうのです。
ブラックは5~10年続く
1度ブラックになってしまうと、5~10年は信用情報が回復することはありません。
信用情報には登録機関が定められており、誤情報でない限りその内容を変更・削除してもらうことはできないからです。
手元のクレカや他カードローンも利用停止になる
悪影響があるのは、新規契約の審査だけではありません。
信用情報はすでに取引がある会社にも伝わり、場合によっては契約内容に悪影響となるのです。

クレジットカード会社やローン会社は、既存顧客の信用情報を定期的に確認しています。
その際、他社との取引における問題が発覚すると、場合によって限度額の減額や利用停止措置がとられてしまうのです。
延滞2ヵ月超③:裁判沙汰になって差し押さえが行われる
一括請求を無視し続けていると、最終的には訴訟を起こされて裁判沙汰となります。

延滞している顧客に対してローン会社が最優先に考えることは、「貸付金の回収」です。
期日を過ぎても返済に応じない人は、明確な契約違反をしているので、ローン会社も最終的には法的措置をとってでも貸付金を回収しにかかるというわけです。
給与が差し押さえられる
差し押さえが行われる場合、その対象となるのは「給与」です。
要は、勤務先から支払われる給与の使い道として、「ローン会社への返済」を強制されるわけです。
ドラマなどで描写されるような、家財道具が差し押さえられるようなことは基本的にありません。
とはいえ、手持ちの財産が裁判所によって押収されて返済に充てられるケースもあるので、注意してください。
差し押さえの流れ
差し押さえは、基本的に以下の流れで行われます。
- ローン会社が裁判所に訴訟を起こす
- 2~3週間で裁判所から督促が届く
- 約2週間後に裁判所の執行官が差し押さえを行う
基本的に、訴訟が起こされてから差し押さえが実行されるまでには、数週間~数ヶ月を要します。
しかし、1度訴訟が起こされてしまうと手続きを止めることはできないので、こうなる前に何らかの対処をしなくてはなりません。
延滞1ヵ月目までの対処法
ここまでに説明した通り、カードローンの返済を延滞している人は、少しでも早い段階で対処しなくてはなりません。
延滞1ヶ月目の段階なら、簡単な対処で自体は解決・リスク回避できます。
担当者に連絡して事情を説明
まず、真っ先に行うべきは「担当者に連絡して事情を説明」すること。
延滞時、最もカードローン会社からの信用を損ねるのは、音信不通になることだからです。
説明すべき内容は、以下の通り。
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担当者に説明すべきこと |
- 返済できない理由
- 返済する意思があること
- いま用意できる金額と入金できる期日
- 当月返済分をすべて入金できる期日
この4点について説明しておけば、毎日のように督促の電話を受けることはなくなりますし、過度に信用を損ねて契約内容が不利になることも回避できます。
ただし、約束した期日通りに返済できないと、結局は信用を損ねてしまうので注意してください。
利息分だけ返済する
全額の返済が難しかったとしても、利息分のみの支払いなら可能。
そういった場合、「担当者に説明したうえで、利息分のみの入金」を行ってください。
要は、返済の意思を見せることが重要です。

カードローン会社が最も恐れることは、貸付金を回収できなくなること。
しかし、少しでも返済の意思を確認できれば、「時間はかかっても回収できる目途がついた」と言えるので、カードローン会社としても強制解約や法的措置などの段階に進まなくていいと判断できるのです。
ただし、利息分だけの返済を行っている人は、返済自体は滞っているので追加借り入れ自体はできなくなります。
あくまでも、この対応は「カードローン会社からの信用を損ねないための対処」と考えてください。
他社に借り換える
この記事で解説したリスクを完全に回避するには、最終的には返済するしかありません。
そのために、他カードローンに借り換えるという選択肢もあります。
要は、他カードローンで新規契約を行い、そこで借りたお金で返済するのです。
もちろん、借入金の返済のために借り入れをするというのは、最適な対処とは言えません。
最終手段のひとつと捉えておくべきですが、長期延滞して信用情報を傷つけるより、リスクは低いと考えていいでしょう。
実際、返済に困っている状況で他社カードローンを利用し、対処したという人もいます。
ただし、以下の口コミを寄せてくれた方のように、「借入金額すべてを借り換えられるほどの限度額をもらえないケース」もあるので、ご注意ください。

ユーザー評価





4社から借りていたが審査に通った
他の4つ消費者金融から借り入れをしたいたので、借り入れ金額は少なかったが、審査が通ったしスムーズにお金を貸してくれたのがよかった。
利用したカードローン | アイフル![]() |
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借入金額 | 20万円 | 金利 | 年18.0% |
審査時間 | 即日 | 借入事実の把握 | 配偶者 |
重視した点 | 審査の容易さ |
返済日が迫っている・過ぎている人にオススメの借り換え先
SMBCモビット
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2ヵ月以上延滞した人の対処法
すでに2ヵ月以上延滞している人は、残念ながらリスクを回避すること自体は難しいです。
この段階でとるべき対処は、延滞している借入金をしっかり清算すること。
そのためには、最終的には法的な対処も視野に入れておく必要があります。
つまり、債務整理です。
債務整理を行う
債務整理とは、要するに「弁護士や行政書士を通じて借入先と交渉し、借金問題を解決すること」です。
債務整理には、主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種があり、それぞれ以下のような内容となっています。
債務整理の種類 | 内容 |
---|---|
任意整理 | 借入先と和解のうえ、元金のみを約3年かけて分割返済する契約を結ぶ。 |
個人再生 | 借入金を原則として5分の1まで減額のうえ、分割返済していく契約を結ぶ。 |
自己破産 | 私財で可能な限り返済を行ったうえで、借金返済の義務を免除してもらう契約を結ぶ。 |
詳しい手続きについては、弁護士事務所や行政書士事務所に問い合わせてご確認ください。
法的に借金負担を軽くできるので、たとえ延滞していない状況でも、借金問題にお悩みの方にとっては大きな助けとなります。
ただしブラックになってしまう
1点、債務整理を行うと「5~10年はブラック状態となること」には注意してください。
債務整理をした事実は、信用情報に登録されます。
債務整理をするということは、カードローン会社にとっては「貸付金と利息をちゃんと回収できなかった」ということに他なりません。
そのため、信用情報に「債務整理をした」という記録が残っている間は、あらゆるローン・クレジット契約が結びにくくなってしまうのです。
まとめ
いかがでしたか?今回は、カードローンを延滞した人に起こることを時系列順に解説のうえ、対処法についても言及しました。
カードローンを利用するということは、返済義務を負うということ。
その義務を果たせなかった場合、どうしてもリスクが生じてしまうものなのです。
今回ご説明したような事態にならないためにも、カードローンをご利用の際は、しっかりと返済計画を立てておいてください。
ファイナンシャルプランナー|飯田道子
すでに契約しているカードも止まる可能性があります
金融機関は既存顧客の信用情報も定期的にチェックしています。そのため、信用に傷がつくと、いま手元にあるカードローン・クレジットカードも利用停止となってしまう場合があるので、ご注意ください。